カテゴリー別アーカイブ: 日本画科

日本画科- 講義&一人一卓-

日本画科講師の金子です。

現在、新年度パンフレット制作に向けて大詰めを迎えています。例年通り昼間部及び夜間部の生徒の作品を掲載します。また今年度の東京藝術大学合格者と武蔵野美術大学合格者(現役合格)の2人の作品と言葉を掲載予定です。

完成の折には是非お手にとっていただければ幸いです。

 

― さて、11月7日、新美油画科講師 海老澤先生による「工芸科日本画科合同デッサン講義」を開催しました。講義において、デッサンの考え方、方法、セオリー、ノウハウ、ポイントなどを各用語から詳しく解説いただきました。

講義は3時間超に及ぶものでしたが、日本画科にとって非常に意義ある講義でした。生徒にとっても見方がより整理されたり、また視点をより拡げるきっかけになったのではないでしょうか。

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尚、講義の終盤は、時間の関係で若干の“巻き”と成りました。がしかし、油画科では一学期の最初の授業に6時間の講義を行うそうです。

たかがデッサン、されどデッサン。私自身、デッサンの話だけでこんなにも長い時間を奥深く過ごすことが出来るのかと思うほどでした。

講義後、海老澤先生曰く“まだ膨らませることが可能”とのこと。いやはや、とても内容の濃い講義を拝聴することが出来ました。

海老澤先生、改めてありがとうございました!

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― 今週は、「一人一卓課題(昼間部・夜間部)」を行っています。(通常の課題では、一つの卓を数人で囲んでモチーフを組みます。)

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こうした一人一卓ですと、それぞれが自由にモチーフを組み、画面構成を行うため、個々の構成力をより養うことが出来る上、モチーフに対して責任感が生まれるというメリットがあります。

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いつも以上に四苦八苦している様子が伝わってきますが、しかしながら東京藝大、女子美、東北芸術工科大などでは一人一卓の入試スタイルを採用しています。そのため、こうした大学の入試対策にも繋がってきます。

 

― 最後に、先週の昼間部と夜間部の優秀作品をアップします。昼間部は石膏デッサン課題(マルス全身)、夜間部は着彩課題(剥製他)です。

7?←昼間部生徒作品。?(画像処理の関係でやや鈍くあります。)

8←夜間部生徒作品。?(画像処理の関係でやや鈍くあります。)

 

【お知らせ】

12月の「冬期講習会」受講生を募集開始しています!

本年度は、「前期」、「中期」、「後期」の3期あります。日本画科では、前期に総合コースと夜間総合コース、中期と後期に総合コースと私大コースを設けています。

尚、外部から受講する方にも強力なバックアップ態勢を考えています!面談等で徹底的な課題打ち合わせを行ってから指導に従事します。そのため、安心して受講いただければと思います。

冬は是非新美日本画科へお越しください。

日本画科-普段のアトリエ風景-

 

日本画科講師の金子です。

この時期、冷気いよいよ加わって参りましたが、皆様方にはお変わりございませんでしょうか。

 

さて、今回はアトリエ風景を紹介したいと思います!見学に来られる方の多くがアトリエの雰囲気を気にされるかと思いますが、そういったことを踏まえて普段のアトリエの様子をお伝えしたいと思います。

その前に、先週終了したB全サイズパネルで制作を行う選択課題の「大作着彩(昼間部のみ)」の制作風景を紹介します。

この選択課題は、デッサン、着彩を2日間で仕上げる「通常課題コース」と“B全サイズパネル”で制作を行う「大作着彩コース」に分かれます。「大作着彩コース」は、テーマコンセプトが自由のため、モチーフ選びからセッティングまで生徒一人一人が行っています。

尚、大作制作は普段出来ないことにチャレンジ出来る半面、受験を意識した制作時間から暫く離れてしまうため、それなりのリスクが伴います。そのため、各自の目的に応じてコースを選択しています。

1←アトリエ上部から俯瞰して見てみると、熱気に溢れている感じが伝わってきます。

2←今年度の大作制作は8日間という短い期間ではありましたが、朝から夜まで粘りを見せる生徒が多かったです。

3←上位者の作品。奥の壁面がやや単調ですが、それぞれのモチーフに実感が有り、また画面全体に自然な見え方が構築されていて非常に好印象です。ファービーやペンギンなど本人の趣向も感じられ、程良い遊び心が観る側をホッとさせてくれます。

 

ちなみに、アトリエ半分側ではデッサン・着彩を2日間で仕上げる「通常課題コース」の生徒たちが頑張っていました。こちらもいい緊張感がありました。

 

― ここからは、普段のアトリエ風景です。

■昼間部アトリエ風景

4←明るい室内です。画像は着彩課題ですが、7卓ほどならば、一人一人のスペースを確保して制作することが可能です。

5←真剣な眼差しです。背後にある合格者参考作品は自由に閲覧することが出来ます。

 

夜間部アトリエ風景です。

■夜間部アトリエ風景

6←こちらは着彩課題の2コマ目。

7←講師が色のつくり方を丁寧に指導している様子です。ニュートラルチント、インディゴ、、、、。

 

いかがでしたか?

他科と同様、日本画科のアトリエにおいても光を大切にしています。特に、「自然光」を重視した一定方向からの光源を意識しています。

今後もまた随時紹介していきたいと思います。

今後は来週より「一人一卓課題(昼間部・夜間部)」、「私大対策(昼間部・夜間部)」を予定しています。また、「夜間制作」として居残り練習を引き続き行っています。尚、現在、新年度パンフレットの制作時期でもあります。今年度の東京藝術大学合格者と武蔵野美術大学合格者(現役合格)の2人の作品と言葉を掲載予定です。是非お手にとって下さい。

 

― 最後に。

12月の「冬期講習会」受講生を募集開始しています。外部から受講する方は、それぞれの課題点を理解し、また、共有するため、講習始めと講習終わりに最低2回の個人面接を行います。また、地方から受講する方は、生活面などにおいても不安な事が多いことでしょう。そのあたりも出来る限りバックアップしますので、安心して受講していただけると思います。

台風27号 授業変更はありません 2013/10/25 18:00

こんにちは。
台風27号接近にともない、授業への影響が懸念されましたが、今のところ26日(土)、27日(日)の授業および行事は予定通り行います。

ただし、土曜日の午前中は雨の予報が出ていますので、お住まいの地域の状況をみて、安全面を考慮し行動するようにお願いします。

日本画科-公開実力コンクール&今後へ!-

日本画科講師の金子です。

日に日に暮れが早まり、17時を過ぎる時分には薄暗がりが拡がっています。まさしく“秋の日はつるべ落とし”、ですね。

「秋は、夕暮。夕日のさして、山の端いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへあはれなり。まいて雁などの列ねたるがいと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず。」

秋にちなんだ名文は多くありますが、私はこの枕草子の冒頭に魅かれます。

そんな日本の風情も何処へやら。日本南海上を北上中の大型台風26号に打ち消されてしまいそうです!16日朝には強い勢力で関東に接近、上陸する恐れがあるようです。気象庁は、「関東に接近する台風としては、10年に1度の勢力」と発表しています。

― さて、日本画科の「全国公開実力コンクール」が13日、14日に開催されました。

課題は「着彩写生」。難易度の高い課題ではありましたが、いい緊迫感の中、コンクール及び講評会が行われました。尚、内部生に加え、外部からも多くの受験生に参加いただきました。

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■10月13日(日)? 9:00~16:00、10月14日(月) ?9:00~15:00

「以下のモチーフを2日間で着彩写生しなさい。」 ブルータス首像 1、フォックスフェイス 1、ブロック 1、ビーカー 1、西洋ナシ 2、アイビー鉢植え 1、卵(白) 10、卵(茶) 5、赤布 1

■出題意図

①植物を中心とした課題に対して、メイン設定が分かり辛い課題においても主題を明確にし、端的に卓上空間の印象を押さえる事が出来るかどうか。

②それぞれの目的と意図に沿い、構成を考え、そして画面上に再構築することが出来るかどうか。また、補色関係にあっても色相に惑わされることが無く、組立を理解することが出来るかどうか。

③個々のモチーフの魅力及び質感に迫ることが出来るかどうか。

ちなみに、東京芸術大学の着彩写生課題の出題傾向を意識しています。

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上位者は新美内部生が独占しましたが、まだまだ発展途上のように思います。

4月の時点と比較すると一人一人の確かな手ごたえを感じますが、結果は一つの自信に置換し、ここに甘んじることなく今一度出来る事と出来ていない事を整理し、それぞれの課題克服に取り組んでいってほしいと思います。

?IMG_7910←上位者表彰。

― 本日より、選択課題が始まりました。デッサン、着彩を2日間で仕上げる「通常課題コース」と“B全サイズパネル”で制作を行う「大作着彩コース(昼間部のみ)」です。

「大作着彩コース」に至っては公開実力コンクールと並行して課題準備を行ってきました。テーマコンセプトは自由のため、モチーフセッティングは、生徒一人一人が思考錯誤しながら築いています。こうして俯瞰して見てみますと、各々の視点が滲み出ておりなかなか面白いです。

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今後、デッサン課題、着彩課題の通常課題のほか、「一人一卓課題(昼間部・夜間部)」、「私大対策(昼間部・夜間部)」を予定しています。

また、「夜間制作」として居残り練習を引き続き行っています。ここでぐんぐん成長している生徒もいます。兎に角、日本画科は描く時間の確保が大切です。「手を動かして考える」、これはいつの時代も不変であり、普遍の理ではないでしょうか。

― 最後に。

新美日本画科では全受験生としっかり向き合うことを大切にしています。日本画科に興味ある受験生がいらっしゃいましたら是非見学にいらしてください。

尚、12月の「冬期講習会」受講生を募集開始しています!

外部から受講する方は、それぞれの課題点を理解し、また、共有するため、講習始めと講習終わりに最低2回の個人面接を行います。受験において経験豊富な日本画科講師陣が、ひとりひとりとしっかり向き合ったきめ細やかな指導を心掛けていますので、安心して受講していただければと思います。

また、地方から受講する方は、生活面などにおいても不安な事が多いことでしょう。そのあたりも出来る限りバックアップしますので、お気軽にご相談下さい。

大手美術予備校ですが、全ての受験生としっかり向き合うことを大切にしています。冬期講習会でレベルアップを目指して頑張りましょう!

台風26号接近にともなう授業対応について

台風26号の接近に伴い、東京も影響があることが予報されています。
今後の予定は以下のようになりますので、ご確認ください。
尚お住まいの地域によって、状況が変わりますので、安全面を考慮し行動するようお願いします。

本日(10.15)の授業
◎昼間部・・・平常授業。
◎夜間部、基礎科、先端芸術科・・・平常授業ですが、状況をみて早めに 切り上げる可能性があります。
◎美大学科・・・平常授業。

明日(10.16)の授業
◎昼間部・・・午前中休講。 13:00~16:00のみ授業を行います。
◎夜間部、基礎科、先端芸術科・・・平常授業。
◎美大学科・・・平常授業。

台風の状況により、変更がある場合はまたお知らせします。
よろしくお願い致します。