カテゴリー別アーカイブ: 新宿校

芸大油画専攻を受験する皆さんへ

こんにちは。油絵科の関口です。このブログを更新するのも久しぶりな気がします。もうすぐ芸大一次試験ですが、受験生の皆さんは素描試験に向けて必死に頑張っている事と思います。

芸大一次試験で求められる事は、本当に幅広いですよね。年によって全然違う試験内容が出題されるのを見れば、その振れ幅の大きさが分かると思います。ここ数年を遡ると、こういう出題でした。合格者再現作品と併せてご覧ください。2010年度出題2011年度出題2012年度出題2013年度出題2014年度出題2015年度出題

さて、今年はどんな課題が出るのでしょうね?
心配で夜も眠れないという人は、以前のこのブログも併せて読んで頂けたら幸いです。

メンタルの奥義
http://www.art-shinbi.com/blog/20140224/

試験だから…といってあまり力み過ぎず、どんな状況でも楽しんで頑張ってきて下さい。最後は自分自身を信じられるかどうか?だと思います。

日本画科 ひとつひとつ。

こんにちは、日本画の佐々木です。
日本画は明日から私立の一般入試がどどーっとスタートしますね。日に日に緊張感が高まっていくなあと肌で感じています。

そんななか、今週私は皆にまじってデモストをしていました!
石膏デッサンと着彩を、みんなといっしょに四日間フルコースで。
結局いろいろあって両方共制作時間は2時間程少なくなってしまいましたが……。

石膏は奴隷。

1日目終了時↓
0126奴隷

完成↓
DSCN0519

着彩はスイートピーとオンシジューム。

デッサン終了時↓
IMG_4423

色に入って三時間↓(終了)
IMG_4427

フルで描きたかった……と悔しかったのですが、なんとか形になりました。
なんでこんな時期にデモストしたのかというと、皆の参考に……と、いうわけではなく、
やっぱり描かないとわからない色々な悩みや引っ掛かりを実感してみようという試みでした。

小さなことでも、試験当日は何に足を取られるかわかりません。
講師としての意見や目も大事だとは思いますが、皆と同じ目線で、これからの大事な時期に、悔いの残らない指導をしていきたいとおもいます!

高校生デッサンコンクール開催!!

1月17日(日)センター試験の最終日、受験生の皆さまの健闘を祈りつつ
高校1,2年生の皆さまは、コンクールで頑張りました。

2016.2.17全体講評

この時期、来年度以降の美大受験生は、期待と不安でいっぱいだと思います。
しかし、負けずに今日の勇士たちは奮闘!!
初めて描く石膏像にあたってしまった人や、以前失敗した場所にあたってしまった人もいたようです。
でも、入試なんてそんなものです。決して良い条件で描けるとは限りません。
悪い条件の時こそ、力を発揮するものです。

今日のコンクールは、そんな勇士がたくさんいて盛り上がった次第です。

2016.1.17表彰式

総勢89名より、選ばれし者たちの笑顔です。おめでとうございます!
選ばれた人も、そうでない人もこれからです。

頑張って来年に備えましょう!

日本画 最近の着彩作品紹介。

こんにちは、日本画の佐々木です。

冬期講習もあっという間に過ぎ、今日はちょうどセンター試験でしたね。
国公立を受験するみんな、明日も頑張って?!
あっという間とはいえ、みんないい緊張感でかなり充実したものになった冬期講習。
デッサン着彩ともにいい作品がたくさん出ています!
今日はそんな中から少しだけ着彩を紹介してみようと思います。

着彩サイネリア
パッとメインのサイネリアが見えてくる軽やかな仕上がりです。
光側の質感の変化はとても魅力的ですが、もう一歩影側にも質感の差が観察、表現できるといいですね。

白菜
↑現役生作品
白菜のボリュームがよく描かれており、手前の炭など、筆による質感の表現も豊かに使えています。ここからさらに、メインの白菜に対しての千代紙の柄や台、周りのものの見え方が合ってくると、より臨場感のある場面として見えてくるでしょう。

そして、入ったばかりですが入直作品!
同じ課題から二枚。

0114アネモネ
画面全体に神経が行き届いており、見ていて心地よい仕上がりです。
欲を言えば、奥の紅茶缶とりんごの高さをもう少し変化させて空間をリズミカルにできたらより見やすくなったかと思います。

0114アネモネ 2
光と質感が豊かで魅力的な一枚です。
こちらも、構図でさらにレベルアップできるのではないでしょうか!
画面左のりんご、リボン、電球の塊を右へずらし画面に収めてあげると、右手前のりんごからリボンの流れが繋がり、空間の広がりがより見えてきそうです。

うーん、みんないい仕事してます。
ここからはどんどん試験へのプレッシャーが強くなっていくと思いますが、それにのまれず、しっかりと自分自身を見つめて進んでいるみんなはとても素敵で頼もしいです。
頑張るみんなを講師全員でとことんサポートしていきたいと思っています!頑張ろうっ!

彫刻科 入試直前講座に向けて一休み。

こんにちは!彫刻科講師の稲田です。
新年に入りましたが冬期講習後期に参加した受験生のみんなは、ゆっくりする時間も無いまま実技の腕を磨く日々だったことでしょう。まずは、冬期講習会おつかれさまでした。
連日課題をこなす中で疲労も溜まってきている頃でしょう。自分の体調は自分にしかわかりません。センター試験も迫ってきて焦る気持ちの人もいるかもしれませんが一日で出来る事には限りがあります。休める時には無理をせず、体調を整えて集中出来るコンディション作りをしていきましょう。

今回は、昼間部生の木炭デッサンを紹介します。
「アムール」木炭デッサン
IMG_6399
非常にクールな木炭デッサンになりました。正確に丁寧に描かれた好感の持てる作品です。色調も美しいです。頭部の印象は非常にアムールらしさを捉えることに成功しています。
ただ、まだ物足りません。体は物として捉えているように形同士の繋がりが希薄でギクシャクしたかたい印象が強く今ひとつ滑らかなアムールのフォルムに迫れていません。
デッサンには、その作者の物の見方、捉え方がはっきりと現れます。これが正しいという物の見方は存在しません。どんな見方でも良いと思います。しかし、静かに客観的にそこにある像を捉えたデッサンの中にも構造、量、動きによる形の緊張感が内包されていなくてはいけません!!それが真にクールなデッサンでしょう。
更に高いレベルのデッサンへ挑戦し続けてください。

話は変わりますが最近、みんなのデッサンや塑造を見ていて頻繁に思う事ですが守りに入り過ぎです。
4月からするとそれぞれに上達しています。ただ、上達すればするほど失敗したくない気持ちが強くなりこれぐらい描けていればいいかなと無意識に安心するようなところまで来たら像の観察をやめてしまったりしています。自分に出来る範囲で無難に描いて絵を完成させようという姿勢は間違っています!!
これは全員が通る道ですから上達すればするほど自分を守りたくなるものですが、実際の試験で守ったデッサンや塑造で合格するほどの実力者はそうそういません。
芸大の教授が試験で見ているのは、この作品の作者は「がんばるやつか?」どうかです。それには常に積極的な姿勢で制作することが大切です。極端な話、前日まで失敗続きであろうと本番成功すればいいのです。そこそこの絵を描いて変わらない評価でいつも同じことを講評で指摘される。これは守りに入っている証拠です。自分ではやりすぎているかもしれないというぐらい変えていかないと自分で自分を変えていくことはできません。練習で失敗しないでいつ失敗するつもりなのか?まさか試験本番ですか?そうじゃないのなら、一枚のデッサンや1つの塑造を大切に制作していきましょう!!

試験本番までは、あっという間なようですがここからがこの一年の努力を積み上げる時期です。講師陣も一押し二押しみんなを引き上げることを念頭に指導していきます!!厳しい事を言われることもあるでしょうがその言葉を原動力に最後まで走り切りましょう!!

最後に初詣に行った京都伏見稲荷で合格祈願の絵馬を書いてきました。ぼくも博士課程を受験する時に書いたのでご利益があるかもしれません。

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みなさんは、デッサンを!粘土を!真摯に取り組む事を心がけて制作しましょう。神様に祈るのは周りにまかせましょう!!では、このあたりで失礼します。