カテゴリー別アーカイブ: 新宿校

映像科:新学期は4/11(木)スタートです。

こんにちは。映像科講師の森田です。

タイトルの通り、映像科の一学期の授業は今週の木曜日から始まります!

映像科の授業では武蔵野美大、日本大学芸術学部、東京造形大学などの映像系の学科・専攻の実技対策を行なっています。最終的には一般入試であれば「感覚テスト」「構想表現」「小論文」などの制作、また推薦・AO入試であれば映像作品やポートフォリオファイルの作成へと進んでいきますが、一学期は美大の映像系学科に合格する上での基礎を作る重要な時期です。夏までに課題制作を通じて試みるのは、ざっくり分けると以下の3点。

1.映像について知る・・・実習での撮影や編集、また作品鑑賞を通じて「そもそも映像ってどんな表現手段なのか?」ということについて、一人一人が自分なりの考えを深めていきます。

2.絵で伝える・・・頭の中にある映像のイメージを他者に伝える上で絵は有効な手段です。デッサンやクロッキーからイラストレーションまで幅広く学びます。アニメーションやCGの制作をする人はもちろん実写や写真で表現する人にとっても、視覚的な感覚を鍛えることは大切です。

3.言葉で伝える・・・目で見た情報を言語化したり、言葉を駆使して表現することは美大の映像系学科の入試の大きな特徴です。小論文や物語を書く上では、形式にとらわれすぎず、まずは自由に自分の考えをアウトプットしてみます。

また映像科の授業は他の科と違い、
木曜日・金曜日が17:30~20:30
日曜日が9:00~16:00
の週3日の授業です。

授業開始後も無料体験入学の制度でお試しで参加してもらうことも可能です。詳しくはこちらまで。

クリムトについて②コスチュームの秘密

こんにちは。油絵科の関口です。
前回に引き続き、クリムトのお話です。今回は作品だけでなく、描かれたコスチュームの秘密にも迫っていきたいと思います。

クリムトは優れた観察力、美しい色彩、煌びやかな装飾性が作品の特徴で、上流階級の人達からも大変人気がありました。そのため豪華な肖像画を多数残しています。


モデルになった人の写真も残っているので、見比べてみるとソックリに描かれているのが分かりますね。

絵を描いている人の中には「クリムトみたいに模様を作品の中に取り入れてみたい」と、試してみた事のある人もいると思います。しかしやってみると、意外と難しくて大抵は失敗に終わってしまう筈です。その原因は「見て描いた部分」と「模様」との差があまりにも大きく、分離してしまうからです。では何故クリムトの絵は描写と模様が喧嘩せずに同居できるのでしょうか?


理由はいくつかありますが、僕なりにこの作品を利用して分析してみたいと思います。

①敢えて立体感が出ないようにモデルの正面から光を当てている。
②モデルを挟むように模様を配置しながら「手前の椅子」「奥の壁」という、平面でありながらも三次元的な空間設定を与えている。(地面のひし形も同様に三次元空間上の模様という設定になっている)
③背景の黒い色面と、モデルの髪の毛の黒がリンクしている。
④コスチュームの白っぽいグレーと、背景にある模様の白っぽいグレーがリンクして散りばめられている。
⑤コスチュームの中にある柄(この絵の場合はリボンと裾の一部など)を利用し、模様とリンクした部分がある。
⑥オレンジ色の背景とコスチュームのタッチがリンクしている。

こうやって分析してみると、模様と描写を絡めるための工夫が、至る所に散りばめられているのが分かります。

そして、これらの表現を容易にしているのが「コスチューム」である事に気付かされます。このコスチュームを担っていたのが、クリムトのモデルであり、愛人でもあったエミーリエ・フレーゲという衣装デザイナーです。

ところでクリムトのアトリエには、多い時で10数人のモデルが寝泊まりし、複数のモデルとの間に数人の子供がいた、とされています。

クリムトの映った写真には、こういうスモッグを着ている写真が多く見受けられますが、実はこの下はいつもスッポンポンだったとか(笑)。なるほど、そういう事でしたか…(笑)。そういえば顔付きもワイルドな感じですよね。


それはさておき、エミーリエの衣装が、クリムトの作品を作る上で重要な役割を果たしていたのは間違いありません。
こうやってみると確かに面白い衣装ばかりです。彼女の存在が、クリムトに多くのインスピレーションを与え続けてくれていた事でしょう。

クリムトは1918年にスペイン風邪で亡くなりますが、今際の言葉も「エミーリエを呼んでくれ…」だったとか。そのエミーリエも生涯独身を貫いたそうです。ちょっと素敵なお話ですね。それでは今日はこの辺で。

1日体験&推薦入試説明会

こんにちは、全科総合部です。
春期が終わり、新学期まで幾日かありますが、いかがお過ごしでしょうか?
春なのでボーとしてたら、チコちゃんに叱られますよー。

新美で今日、1日無料体験を受講された皆さんは、充実した1日だったと思います。
中学生から新高校3年生まで、たくさん参加して頂きました。
ありがとうございます!


講師の先生方も熱の入ったご指導、ありがとうございます。

そして今日は盛沢山、夕方からは推薦入試説明会が行われました。

こちらも大勢のご参加ありがとうございました。
各科の先生も参加し、各専攻に分かれての相談ができ、こちらも充実したものとなりました。

これで安心、叱られないですむ?でしょう!

新美 新宿校 芸大デザイン総合コース

こんにちは。

新宿校 芸大デザイン総合コースです。

 

4/5(金)最後の特待生試験があります。1年間一緒に作り、考え、芸大デザイン科受験を主軸に置いて、デザイン/美術を志す方、〆切りに限らず、ご応募お待ちしています。特待生試験日にどうしても都合の付かない方は別日での面接でご対応も可能です。お問い合わせください。

 

芸大デザインコースでは、「絵を描く力」を継承し、時代に即した問題を考えながら、新美生個人の視点、観察、発想、表現を主体的に磨けるカリキュラム構成に基づいた指導が基本です。

講師も手を動かし考えながら指導、デモスト、解説資料制作しています。多様なプロセスを見せながら、学生がいかに気付き、それぞれの課題に対して作品の魅力を伸ばしてしていけるのか、行為を通して伝えていきます。

 

春期講習も終盤です。合格者による受験期それぞれの時期に考えていたことや、コンセプトと表現技法との関わり具合や、自主作品の解説、再現デモストも随時行なっています。学生たちも積極的に質問していました。

 

 

構成デッサン再現

立体再現

完成作品は1階ギャラリーにて展示しています。是非ご高覧下さい。

 

 

基礎科も新年度始まります!

いつの間にか4月も始まり、桜も満開、新元号も発表され、春期講習も遂に明日で終了ですね。
皆さん春期講習で良い1年のスタートを切れたでしょうか。

これから1年長丁場ですが、どんな事も全てが作品に繋がって行きます。
私自身も一般の大学を卒業してから美大に進みましたが、そこで学んだ様々なことが絵を描く上で役に立つことがよくあります。卒業論文を書きながら新美の昼間部に通っていましたが、卒論で発見したことが絵に繋がって行く事もたくさんありました。

現役生は学校でやってる勉強も、学科試験のためと聞くだけでなく、ちょっと視点を変えたり工夫すれば作品に繋がる事がたくさんあります。
浪人生も、電車や家で見ているSNSやサイト上の情報も、休日に出かけた時に見た風景だったり、日々感じることはどんどん自分の知識や養分に変えていけるはずです。
粘り強く、日々をしっかりと実りに変えて、良い作品を作れるよう1年頑張って行きましょう!

さて、ここで春期講習の様子を一部ピックアップしたいと思います。これを書いている時点ではまだ後半の専門課題は完成してないので、前半のデッサンの様子をお伝えします。
後半の課題の完成もとてもとても楽しみです。

  

春の段階でここまで描けるのか!と、今後どこまで伸びるのか楽しみな作品がたくさんありました!まだ経験もほとんどない生徒もガシガシ描いていて、こちらも気合が入ります。

 

描写をするにはどう描けば良いかを見て、体感してもらうため先生のデモンストレーションもやっています。
例えば、日本画の先生が同じモチーフを描く時、どういう手順でどういう鉛筆の使い方で描いているのかを実際に見てもらうことで、感覚を掴んでもらいます。
まずは上手い先生の技術を真似る!そこから自分なりの描き方を模索して進んで行ってもらいたいと思っています。

とても良い作品がいっぱいありましたよ。
新学期は4月11日から始まります!
一緒に頑張って行きましょうね。

まだ新学期どうしようか迷っている皆さん!
4月7日には無料体験授業がありますよ!
新美がどんな授業をやるのか、無料でデッサンの授業体験ができる日になります。
初めての方には道具の使い方からお教えします!

新学期からどうしようか悩んでる方のご相談にも乗ります!
新美が気になる方は是非是非お越しください〜。
お待ちしています!

お申し込みはこちらから!
https://www.art-shinbi.com/event/event-oneday.html