こんにちは!彫刻科の小川原です。新美のホームページにも今回のイベントのページが出来ましたので是非ご覧下さい!
特にこの時期の公開コンクールとしては浪人生と現役生の実力に差がある状態ですが、現役生としては実際の試験時間を今模試形式で体感できることと、浪人生の実力を見ておけることに非常に意義があると思います。現時点では実力に自信がなくて当然だと思います。今回は評価を気にするよりも、一足先に入試の空気に触れてもらう事の方が大切だと思います。浪人生にはこの2ヶ月でどこまで実力が上げられたか腕試しをしてみて欲しいです。去年度の入試直前に参加していた学生の皆さんは6時間のスピード感がどんなものだったか忘れてしまっているところもあるのではないでしょうか。このコンクールに参加して気持ちを引き締めるきっかけにしてもらいたいです。
今回のコンクールは実際の入試の合否が見えてくるようなものではないですが、これまでの成果とこれからの課題の取組みの指標となる貴重な機会だと思うので、今年芸大を受験する学生の方は内部生、学外生、学年問わず是非参加してみてください!
尚参加は無料で、申し込みはホームページから可能です!当日は本番用紙は支給しますが、カルトンやデッサン用具、食パンなどは持参して下さい。みなさんのチャレンジをお待ちしています!
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彫刻科 近況&お知らせ
こんにちは!彫刻科講師の稲田です。5月も終わりに近づいてきましたね。彫刻科では新学期はじめからの基礎課題も一段落しました。それぞれに自分の課題が明確になってきたのではないかと思います。停滞気味な気分になる季節ですが彫刻科は夏まで全力で走り抜けましょう!!
今回紹介する授業作品は「頭蓋骨の模刻&自刻像」です。
自刻像やモデル首像でよく指摘される問題点として骨格感の欠如や歪みがあります。生徒のみなさんも指摘された心当たりがあるのではないでしょうか?表面の下にある骨や筋肉を想像しろと言葉で言われても実際は中々難しいものです。人体彫刻では形を構成する重要なポイントである骨格感は絶対に外せません。なので今回の課題では、まず頭蓋骨の模刻を行い、それをとなりに並べながら骨格、筋肉を肉付けするように進め自刻像を制作しました。
Hさんの頭蓋骨模刻と自刻像
Sさんの頭蓋骨模刻と自刻像
H君の頭蓋骨模刻と自刻像
3人ともこれまでの自刻像よりも自然な佇まいの魅力が増していますね!土台のしっかりした骨格感から魅力のある表情にまで到達しています。表情の豊かさは表面的な形の作り込みだけでは現れません。大部分は骨格感とパーツのバランスです。この感覚を大切にさらに磨きあげましょう!!
僕は学生時代よく首像の参考に舟越保武、シャルル・デスピオの作品をみていました。2人の作品に共通するのは見る人を安心させる骨格のバランスを作品に取り入れているところではないかなと感じます。2人の作家の首像からみなさんは何を感じるでしょうか?作品集でもいいですが実際に作品をみる機会があるといいですね。シャルル・デスピオは箱根彫刻の森美術館に作品が収蔵されています。舟越保武は岩手県立美術館に多くの作品が収蔵されています。
最後に彫刻科から2つのイベントのお知らせです!!
過去のブログでも告知していますが再度お伝えします。
彫刻科では6/4(日)に1学期全国公石膏デッサンコンクールがあります!
*参加費は無料。本番用木炭紙は支給。当日はカルトン、木炭デッサン用具を持参してください。
停滞しがちな1学期中盤に夏までの課題発見、目標設定に学外生の方も大歓迎なので気軽にご参加ください。
6/11(日)はワークショップ「手を型取りして描いてみよう!」を開催します!
*こちらも参加費無料。鉛筆デッサン用具を持参してください。
どちらのイベントも詳細は過去ブログ記事「彫刻科イベント」を参照お願いします。
イベント参加予約は過去のブログ記事内の予約フォームか新美ホームページ内の予約フォームからお申し込みください!!
彫刻科 1学期全国石膏デッサン公開コンクール 他2イベントの申し込みについて。
こんにちは!彫刻科の小川原です。先日ブログでお伝えした通り、6/4(日)に公開コンクールを開催します。その前の週の5/28には公開コンクールに先立って6時間で描く石膏デッサンの実践を行います。また、6/11には手を型取りし、石膏に置き換えたものをデッサンするワークショップを行います。
各イベント全て無料となっているのでこの機会に是非参加してみて下さい。
特に公開コンクールは今年度東京芸大を真剣に狙っている人はこの時期だからこそ実際の試験時間でどこまで戦えるのか検証することで、この先の課題に取り組んでいく上での目標設定に必ず役立ちます。奮って挑戦して下さい!
詳しくは前回のブログの内容をご覧下さい。
申し込みは5/15(月)に新美のホームページに申し込みフォームが出来ますのでそちらからお願いします。
彫刻科イベント 1学期全国公開コンクール開催のお知らせと他イベントのご案内。
こんにちは!彫刻科の小川原です。新美彫刻科では5/28、6/4、6/11の日曜日にイベントを行います。
5/28には石膏デッサン6時間描きチャレンジ!
6/4には1学期全国公開石膏デッサンコンクール!
6/11には手を型取りしてデッサンを描こう!
を行います。
お申し込みこちら? ?←ココをクリック!!
※6/11のイベント申し込みフォームは後日公開
どのイベントも参加無料なので学外生の方も是非足を運んでみてください!近日中にホームページから申し込みができるようになります。準備ができましたらまたブログでお伝えします。
具体的な中身についても載せておきますのでご覧下さい。
5/28 「東京芸大入試シュミレーション6時間チャレンジ!実際の試験時間で石膏デッサンを描いてみよう!」
今年度もまだ始まって間もないですが、この先の課題制作においての目標を明確にし、効果的に学んでいく為に、ここで実際の試験時間のスピード感を体験してみませんか?
今回のイベントは通常の授業に学外生にも参加してもらうという形で行うので、新美の学生もいる中、指導を気軽に体験してもらえます。当日は講師によるデモンストレーションもあるので、上級者もより高いレベルの目標を持ってもらえることが出来ると思います。 また、初級?中級者の方達も、個々に丁寧に指導していきますので安心して受講して下さい。
次週6/4(日)に公開コンクールがあるので、それに向けての練習としても良いと思います。
尚参加費は無料です。当日はカルトンや木炭デッサン用具を持参して下さい。本番用の木炭紙は支給します。
当日は首無しトルソーを描きます。
お申し込みこちら? ?←ココをクリック!!
※6/11のイベント申し込みフォームは後日公開
6/4「東京芸術大学入試シュミレーション6時間チャレンジ!1学期全国公開石膏デッサン公開コンクール」
新美では毎年秋に行っている公開コンクールですが、今年は今年度始まって早々、夏期講習前のこの時期にも 石膏デッサン公開コンクールを行うことになりました。 主旨としては、昨年度から引き続き芸大を目指して浪人している上級者にはここで一度実力を検証してもらい、 自分の弱点が以前に比べてどこまで克服できているかを確認してもらう場にしたいということと、その上で来年必ず 合格してみせる!という決意を新たにしてもらえたら嬉しいです。 現役生や今年度から受験を始めた経験の浅い人達には上級者の取り組みや、同じ時間で制作された作品のレベルを 直に見てもらい、今後目指すべき方向性を具体的に感じ取ってもらいたいです。現時点で実力があるかどうかよ りも、これから実力をどう伸ばしていくかが重要です。これをきっかけに、より高い意識で今後の制作に取り組 んでもらえたらと思います。 秋の公開コンクールに比べて個々のレベルによって目的がだいぶ違います。上手く描けなくて当たり前なので、 今の実力は気にせず気軽に参加して欲しいです。 尚参加費は無料です。入試本番に向けてこの1年をより実りある物にする為に、まずは挑戦してみましょう! 当日はカルトンや木炭デッサン用具を持参して下さい。本番用の木炭紙は支給します。
1位、現役1位の方にはスペシャルなプレゼントがあります!
2016年度公開コンクール1位作品
お申し込みこちら? ?←ココをクリック!!
※6/11のイベント申し込みフォームは後日公開
6/11「手を型取りして描いてみよう! 」※6/11のイベント申し込みフォームは後日公開
今回の講習では美術を学ぶ上で欠かせない「手」という最も身近なモチーフに迫っていきます。 手は普段から見慣れているものなので漠然としたイメージは持っていると思いますが、 実際は物凄く複雑な構造を持っていて、デッサンで自然に表現するのは非常に難しいものです。 今回は自身の手を特殊な型取り材を使用し、細部まで精巧に型どりして、それをモチーフとして デッサンを描いていきます。手を「生身」の状態から「モノ」に置き換えることで自然に捉えるための 取っ掛かりになると思います。 新しい切り口で表現を探求し、ワンランク上のテクニックを学ぼう! 当日型取りした「手」は持ち帰っていただけるので、資料として今後の学習に役立ててください!
参加費は無料です。鉛筆デッサン用具を持参して下さい。
新美彫刻科では一人一人の生徒に合わせて日々指導を工夫し、全員が毎課題一つでも理解を深め、得る物があって終われることが目標です。やる気があるのになかなか上達しないと生徒を悩ませてしまうのは全て講師の責任だと考えています。なので僕ら講師は少しでも多くのことを伝えようと必死です!そして生徒の皆も、少しでも良い作品を出すことが出来るよう本当に頑張っています!講師と生徒が一体となって上達を目指していくぞ!という雰囲気がアトリエにあることが重要なのです。講師の努力と、生徒の努力、両方がしっかりかみ合って、新美彫刻科では芸大を始め、私立美大、公立美大においても圧倒的な合格率を打ち出しています。
僕たち講師は、今回のようなイベントや各講習会で一人でも多くの受験生に関わって、上達への手助けをさせて頂きたいと考えています。早いうちに手を打って、今年度ポジティブに第一志望の大学の合格を一緒に狙っていきましょう!
彫刻科GW前の課題優秀作品。
こんにちは!彫刻科の小川原です。GWが明けて1学期も中盤に入っていきます。夏期講習に向けて集中して課題に取り組んでいきましょう!
さて、今日はGW前の優秀作品を紹介していきたいと思います。
昼間部生の作品。静物基礎特訓を受けての静物課題です。
とても完成度の高い作品になっています。ゲーテのマスクの質感にややリアルさ(自然さ)が足りないですが、画面全体をやりきっていて、作者の意気込みを感じられる内容です。
こちらも昼間部生の作品です。全体に自然な印象で描けています。モチーフ台の布の質感にさらに迫りたいところですが、平面感なども出せていて、落ち度のない作品に仕上がっています。
昼間部生の作品。ジョルジョ模刻
正直この時期これだけ印象が良く、カッチリした模刻が出せて来れていることに驚かされます。
この先観察が甘くなっていかないよう持っていければ模刻で負けることはないでしょう。
次回これよりレベルの高い作品を目指して欲しいです。ただそれはとても難しいことで、相当な意識の高さが必要なことを分かっておいて欲しいです。
同じく昼間部生の作品。
出だしはかなり不安定で、動きも合わなかったですがかなり修正できました。軸に狂いは残りましたが、他の印象はとてもよいです。感覚的な反応によって捉えた印象はグイグイ引き出せるという良い面もあれば、理論的に確認する場面が少ないために正確性を欠いている部分もあります。弱点を意識的に抑えこんでいきましょう。
春期講習からの作品。フォーンの模刻。
浪人生の作品です。春期講習から少しずつ進めてきました。まだ完全に完成はしていないですがここで一区切りつけました。途中形を丸く見てしまい、彫刻的な形体感の強さが弱くなってしまった時もありましたが大分良くなってきています。かなり勉強になったと思います。もうちょっとなのでぜひ完成させて下さい!
4月から基礎課題を反復し、基礎力を固めてきました。ここから夏期講習までの間に実践力をどんどん上げていきたいと思います。時期としてはまだまだ早いですが、全員が実際の試験でも戦えるかも!という実感が持てる作品を一つでも出せるように講師陣も指導を頑張っていきます!
生徒の皆さんも気合を入れて課題に臨んで下さい!