カテゴリー別アーカイブ: 建築科

4/5(日) 推薦入試説明会

こんにちは。
4/5(日) 16:30より、新宿校にて「美大 推薦入試説明会」を実施します。

近年、推薦入試やAO入試を実施する美大が増えましたが、その入試内容は多岐にわたります。
場合によっては一般入試よりも難易度が高いこともあり、正確な情報をもとに準備することが求められています。
新美では、早くから推薦入試対策に取り組み受験生を指導してきました。
当日は全体説明から個別相談、合格者の作品ファイル(ポートフォリオ)等の展示も行います。

受験生、保護者様、高等学校教員の皆様を対象としています。
申し込み不要ですので、ぜひご来場ください。

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平成27年東京藝術大学建築科入試 Q&A

こんにちは、建築科講師の半田です。

 

今回は、これから東京芸術大学の建築科を受験しようと思っている方へ、いままで回答したことのある質問に答える形で、受験情報をお伝えしようと思います。

 

 

 

Q 一般大学の建築科と芸大の建築科は何が違うのか

 

A 一般大学の建築科は基本的に、構造や環境、素材、設備、都市、理論など、建築の中の様々な分野に学生を送り出します。そのため、数学の授業が続き、座学も多いです。意匠設計ももちろんやりますが、入学者全員が最後までずっとやれる訳ではありません。

一方芸大の建築科は、入学してすぐに意匠設計の課題が始まります。デザインに特化した教育プログラムがあり、実技での単位が100単位程もあります。もちろん、上記の各分野の座学もありますが、すべて意匠設計のための知識を蓄えるものとしてあります。また、一から何かを教えてくれるということはなく、いきなり専門的な教育がはじまるので、自分で勉強して行く必要があります。予備校時代が1年生、といった感じに捉えていただければ良いと思います。

 

Q 一般大と芸大とで就職先の違いはあるのか

A おおきく言えばありません。建築の世界は大学の名前より、個人の能力が問われるものです。しかしそれはあくまでも意匠設計をやって行くならば、という話で、別のジャンルに行きたければ話は別だと思います。

 

Q 絵がうまくないのだが、やれば芸大合格レベルに到達できるか

A できます。

まず、絵がうまい人というのは、何が優れているのでしょうか?

答えは、目です。客観的に対象物を見つめることのできる人が、絵のうまい人です。

しかし、デッサンというのは皆さんが思い描いている絵とは違います。デッサンに感情移入はまったく必要ありませんし、デッサンのすべては数学的、あるいは工学的に、頭で理解すれば誰にでもできるものです。それは目を養う行為であり、成果物は紙の凹凸に応じた黒鉛の集合なのです。もちろん、もともと絵に自信のある人は、感覚が優れているので上達も早いのですが、デッサンは筋トレです!やれば確実にだれでも出来るようになるものです。ただし、一人でひたすら描いても上達しません。正しい目を持っている人に見てもらう必要があるからです。そのために、アトリエに通うのです。同級生の絵を見ることも大切なことです。新美では徹底してデッサンの技術を叩き込みます。

いったいどんなデッサンを描くのか、空間構成の参考作品をいくつか挙げます。

 

参考作品11 参考作品10 参考作品

 

Q センター試験はどれくらいの点数が必要なのですか

A  センター試験は5教科6科目(新課程、理科基礎を選択する場合は7科目)で、平均点が8割は必要です。しかし、8割5分を目安と考えた方が良いと思います。合格者には9割以上点を取っている子もざらにいますので、デッサンに相当な自信がない限りは、8割5分がとれるくらいの対策は必要と言えます。受験は一生で一番頑張るときです。やれば、かならずできます。

 

 

Q アトリエはどこも週末だけしか授業がないと思いますが、それ以外の時間で、勉強のほかに何か個人的にするべきことはありますか?

 

A自分が良いと思う空間や嫌いだと思う空間についてエスキス帳などにスケッチや文章で記述し考察すること。また、あらゆる幾何形態をあらゆる大きさを想定し、あらゆる角度で正確に描く練習をすること。ひととおり出来るようになったら、次はその幾何形態同士を貫入させた図を描くこと。どんなに角度がふれていても、どんな貫入度合いでも描けるようになれば、ライバルに大きく差を付けることが出来ます。あとは、幾何形態を切断した図も描く練習をしたほうがいいです。新美ではそういったことを生徒に課していて、プレゼンテーションさせたりもします。芸大に受かる為にはすぐれた対処能力が必要ですが、こういった訓練がそのひきだしを増やすことになるのです。

しかし現役生は、今やっている部活や行事などを、まずは思いっきり楽しんでください。そういった経験が将来必ず活きます。

 

 

 

渋谷校開校イベント! 趙燁さん講演

こんにちは。
渋谷校も開校から2週間が経ちました。
3月体験にも多数の生徒さんに参加いただき、盛り上がっています!!

そこで開校イベントとして、趙燁さんをお招きしての講演会を実施することになりました。
趙さんは、新美で受験期を過ごし、武蔵野美大に進学。現在大学在学中ながら、様々なメディアでも取り上げられているボディペイントの作品など、幅広く活躍の場をひろげています。

受験生のころの体験談から、美大での生活のお話、そしてボディペイントのパフォーマンスも行って頂く予定です。
2015春期生、2014本科生対象。ぜひお申込みの上、ご参加ください。
http://www.art-shinbi.com/muryo-event/20150331.html

合格速報!

こんにちは。
いよいよ本日より東京芸大の入試が始まりました。
芸大受験生の皆さんは、一年間の自分の努力を信じて、
力を発揮して来てほしいと思います。頑張ってください!

さて、本日より私大入試結果の速報をアップしています。
合格速報→ http://www.art-shinbi.com/result/2015result.html

私大受験生の皆さん、お疲れ様でした。。。

総合表現について

こんにちは、建築科主任の半田です。

 

今日は東京芸術大学の2次試験課題である総合表現について、ポイントを少し書こうと思います。

 

 

まず総合表現という課題は、B2とB3の2枚絵を描けますよね。

最も特徴的な見え方をB2に描き、その全体像をB3で描くのですが、この、2枚あるということの意味を捉えられなければ、良い提案も魅力に欠けて見えてしまいます。

ひとつの提案を多角的にプレゼンテーションしなくてはならないのは、実際の設計でも同じです。

総合表現という課題は、ただ空想を描けば良い課題ではなく、発想のとっても自由な設計課題といえます。

あなたの考えた造形は空間にどう影響を及ぼしているのか、それを外と中をそれぞれ描くことで説明する課題なのです。

 

常に頭に置いておくべき考えは、内観は外観に、外観は内観に影響を与えるということ。

 

 

B2は、作品の顔です。

魅力的な空間を描く為の時間の設定、影の向き、周辺環境との関係性、そこにいる人の模様などの工夫がほしいです。

 

B3に描く絵は、分かりやすくなくてはなりません。

見る人に読解を求めるようなものではなく、簡潔明瞭で、すぐに納得できるものが好ましいです。

2014年の入試では問題の図面を理解しているかを提示する必要がありました。

自分で考えた「あなたなりの」空間がどんなものであるか、分かりやすく提示することを見る側は望んでいるのです。

 

そして、文章。時間が足りなくてテキトーに書いてしまってはいけません。じっくり時間をかけて書きましょう。

しっかりと作品だという意識を持って、プレゼンするつもりで書かなくてはなりません。

 

こどもにも伝わるくらい、わかりやすく書けたら良いと、個人的には思っています。

 

 

そして、受験生はそろそろぶつかり始めているかもしれませんが、

「いったいぜんたい良い空間とは何か」

 

その問いを抱きつつ、とにかくたくさん、周りを観察してみて下さい。建築のスタートです。

 

 

※新美の東京芸大建築科実技模試についてのご案内。

11月3日〈月〉

新宿美術学院にて

9:00ー

詳しくはHPでご確認ください。