こんにちは、基礎科講師の佐々木です。
年が明けてからは強い寒波が度々訪れ、寒い日が続いていますね。
とはいえ立春は過ぎ、じわじわと花粉を感じるようにもなって…春はもうすぐかもしれません。
受験生たちは心中穏やかではない時期ですが、基礎科に通っている高校二年生の生徒たちは
来年からの受験科へ向けてどんどん力をつけています。
今日は、今行われている専門課題の中から日本画選択の制作を載せていきます。
今回のモチーフは、鳥さんがみかんを狙う…

じゃん。節分モチーフです。(課題のスタートが2月3日だったのです。)

一見シンプルに見えるモチーフですが、描いてみると意外と面倒なんです、これ。
他の講師達からも、「描きたくない、面倒くさそう。」との評価をいただきました。どうも。
手拭いの豆絞模様、鳥の剥製、猫柳の花…
細かいものや面倒なものほど焦る気持ちを抑えて、ちょっとじっくり観察してみる、描いてみる。
日本画は試験時間が長い分、大きな目で描く時と細かく描く時の切り替えを上手にしてあげないと
なかなかクオリティを高めていけません。
受験科を前に、ちょっとそのような意識が必要な課題にしてみました。

いい感じです。
そして完成した生徒作品はこちら。

きれいな光を感じながら、とても見やすい全体感です!
質感もそれぞれのものに合わせて表現出来始めていますね。
私は特に、ジョッキの透明感、厚みの表現がとても素敵だなあと思いました。

こちらの作品は、丁寧な書き込みで画面が満たされていて、ピンとした空間が出ています。
つかめそうな存在感ですね。
今回この作者は、「状況で見る」ということに取り組みました。
物をよく見て描くだけではなく、「重なっている状況」「影が落ちている状況」…などなど
物の周りの状況まで観察して写しとることで、より遠近感や光の流れが表現できるのです。

こんなふうに、モチーフの一部分を切り取って観察するイメージです。
うんうん、よく観察できてます。
ところで、今日はバレンタインだったので生徒達から嬉しい差し入れが。

お腹が空きすぎていくつか食べてしまってから写真を撮りました。
みんなありがとう。しみます。
あと三週間ほどで今学期の授業は終わりです。
基礎科でラストスパート、伸ばしていきましょう!