涼しい気温が続きますね。渋谷校の箱岩です。
すがすがしい気温で、アクティブに美術館見学やギャラリーめぐりをしている受験生も多いことでしょう。
大好きすぎる利根川沿いに居を構える私は、時間を見つけては利根川沿いの土手をお散歩してリフレッシュしたりしております。
しつこいですが、利根川好きすぎて散歩しながら本当に涙ぐんでしまう困ったおじさんですが、今日の景色も抜群でしたので是非ご覧ください。

雨上がりの濃霧が、静かに日の出に照らされて薄らいでいく様子は生活の中で観るには
素晴らしすぎて心が躍ってしまいます。
水墨や、印象派の風景画のような空気遠近法をリアルに感じる、文字どうり絵に描いたような風景。

こういうことに感激できるんだから、今の私は健全なんでしょうw
気分が乗らない日や、疲れている日は景色もどんよりくすんで、気が滅入るいっぽうですからね。
気分しだいで同じものが違って見えるのですから、心のもたらす影響は本当に計り知れません。
受験生だからといって「ガリ勉」みたいに心を無視して必死に画面にしがみついていたって人の気持ちを捉え、魅了する作品が作れるとは思えないんですよね。
日々の暮らしの中にあって、活き活きとした心の抑揚を感じながら画面に向かうことはとても重要だと考えています。
人の業を生み、日常の様々なトラブルを生み出す人間の心の動きは、同時に生きる喜びや幸福を生み出すもとでもあるわけですから、これほど興味深く、重要なものはないなと感じる日々です。
以前読んだ僧侶のお話ですが
質問する僧 「こころとは何を持って云うならん?」
答える高僧 「ころころと、ころがればなり。」
ひと時も留まることなく、瞬間瞬間に起きる状況変化の中で絶えず変化し続けるものが心の正体だということのようです。本質が見えるようで私はすごく気に入っている一節なんですよね。
描く者の心の動きは、ものの捉え方に作用し、描こうとする世界を照らし、筆致や絵具の抑揚を生み出し、微妙な色や形を生み出し、バイオリンのビブラートのような美振動となって、観る者の心に共鳴をもたらしすものだと思います。表現するということは、どんな形であれ心の作用なしには始まらないものなのだと思います。
そんな静かな美振動を感じられる作品を紹介しましょう。

サイ・トゥオンブリー《無題》1968年
家庭用塗料、クレヨン、カンヴァス 200×259㎝
©Cy Twombly Foundation
川村記念美術館HPより
むむ、画像ではちょっと伝わらないかな~~~ww
千葉県佐倉市。都心からだと1時間以上。
ちょっと遠いけど、絶対に見る価値あり!
他にも現代美術に強い美術館なので、是非足を運んでみてください。
学校がめんどい。先生がめんどい。全部いやだってやさぐれてても、今目の前にある作品の問題は解決しません。
受験まで時間がないと焦るにはまだ早い。
今こそ自分の可能性を信じて、実直に素直に自分の気持ちと向き合ってみてはいかがでしょうか?

近所で見かけた渋柿。このままでは渋くてとても食べれませんが、私のふるさと福島では、この時期盛んに焼酎で処理して樽抜き柿にしたり、皮をむいて霜の降りる季節まで日のあたる軒につるして干し柿にしたり、創意工夫で驚くほど甘い食べ物に変身するんですよね。
子供ながらに面白みを感じたものです。
伸び悩む皆さんだって、まだまだ捨てたものではありません。今後の創意工夫によって大きく変身するきっかけになるかもしれません。
2学期もまだ中盤、勝負はこれからですよ、頑張りましょう!!