カテゴリー別アーカイブ: 油絵科

台風一過

こんにちは油絵科昼間部の箱岩です。
台風の影響はいかがでしたか?

台風一過といっても、予想より南を通過したので、大荒れにはならなかった新宿ですが、すっかり秋晴れですね。

思わず見上げた空の青に心打たれてしまいました。

秋の空は何故あんなに深いんだろう・・・と感傷に浸りたくなるのも秋だからでしょうか?

はたまた,時間の進行速度が体感的に早くなるが故に、プレッシャーを感じるからでしょうか?

最近生徒と面接していてよく感じるのは、「焦り」です。

私のふっる?い記憶を辿ってみても、2学期はそういうタイミングでした。

心当たりのある人は、先ず今の焦る気持ちを抑えてみましょう。深呼吸、深呼吸。

焦っていて、良い事など一度も起きた試しがありません、絵画の場合。

気持ちをぶつけるのも良いですが、じっくり時間をかけなければ、絵画は言う事を聞いてはくれません。乙女心と秋の空です。

意識を切り替えて、戦略的になにか試すのでも良いでしょう。

スーパー自然体で真摯に対峙するのでも良いでしょう。

どちらにしても、今を精一杯に、一生懸命に「絵画に捧げる」つもりで取り組まないと、良い絵は描けないのではないか?と思っています。結果、それは楽しい時間のはずです。

ま、まあ、精神論ですね…。

さて、今日はJR東京駅(八重洲中央口)より徒歩5分のブリジストン美術館で開催中の展示についてご紹介します。

特別展
カイユボット展  都市の印象派
2013年10月10日(木)?2013年12月29日(日)

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ギュスターヴ・カイユボット(1848?1894)は印象派を代表する画家の一人です。

しかし、これまで、印象派の友人達の作品を購入することで経済的に彼らを助けていたとか、印象派展の開催の継続にも経済支援をおこなった人として認知されていた様におもいます。

しかし,作品のほうも、地味ではあるものの、光あふれる澄み切った空気感と近代都市パリの風俗や風景を丁寧に描いていて,とても魅力のある作家です。

近年、カイユボットの作品への再評価が進んでいて、観に行こうかなと思っている展覧会です。

芸術の秋、自然の移ろいの中、散歩するのも良いですが、展覧会に足を運び、インスピレーションを受けるのも大切ですよね。僕も釣りばかりしてないで勉強しようっと。

 

さて最後に,冬季講習会および、入試直前講座の申し込み受付が開始されています。

定員がありますので、内部性も外部生の皆さんも、早めのお申し込みお待ちしています。

台風27号 授業変更はありません 2013/10/25 18:00

こんにちは。
台風27号接近にともない、授業への影響が懸念されましたが、今のところ26日(土)、27日(日)の授業および行事は予定通り行います。

ただし、土曜日の午前中は雨の予報が出ていますので、お住まいの地域の状況をみて、安全面を考慮し行動するようにお願いします。

多摩美術大学 油画科のための公開実力コンクール開催

こんにちは 油絵科 松田です

以前お知らせした東京芸大実力コンクール、無事終わりました。
早い時期でのコンクールでしたが、意欲作が多数あり、有意義に過ごせた生徒さんも多かったのではないでしょうか。

新美油絵科では 11月10日(日)多摩美術大学用の実力コンクールも開催致します。
このコンクールでは多摩美大の教授をお呼びした特別講演も同日開催され、コンクールで描いた作品について直接アドバイスが聞ける時間が設けられています。

多摩美大の受験を考えている学生さんは積極的に利用してみて下さい。
きっと貴重な体験が出来るはずです。

それから以前にもお知らせ致しましたが、公開コンクールを受講された校外生には冬期講習料の割引も用意されています。
本コンクールで指導に興味を持って頂いた方は、申込用紙に付属している冬期講習割引券を大切に保管しておいて下さい。

沢山の参加、心よりお待ちしております。

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台風26号接近にともなう授業対応について

台風26号の接近に伴い、東京も影響があることが予報されています。
今後の予定は以下のようになりますので、ご確認ください。
尚お住まいの地域によって、状況が変わりますので、安全面を考慮し行動するようお願いします。

本日(10.15)の授業
◎昼間部・・・平常授業。
◎夜間部、基礎科、先端芸術科・・・平常授業ですが、状況をみて早めに 切り上げる可能性があります。
◎美大学科・・・平常授業。

明日(10.16)の授業
◎昼間部・・・午前中休講。 13:00~16:00のみ授業を行います。
◎夜間部、基礎科、先端芸術科・・・平常授業。
◎美大学科・・・平常授業。

台風の状況により、変更がある場合はまたお知らせします。
よろしくお願い致します。

油絵の筆について・その2

 

こんにちは。油絵科の関口です。(今回は自分の番ではありませんが、ピンチヒッターです)

さて、早いもので10月になりセンター試験の出願が始まりましたね。芸大をはじめとする国公立、センター利用の私立美大を受験する皆さんはもう出しましたか? 毎日一所懸命に制作に取り組んでいる人や、休みがちの人は特に忘れがちです。まだ出していない人は期限内に忘れずに出しましょう。

 

ところで、前回のブログでラファエルの豚毛の筆3592について、デザインの変更があった事を書きました。今日はその使用感について少し触れたいと思います。

まず最初の印象ですが、柄が太くなったので、当然の事ながら全体に重くなった感じがします。下の写真でも分かる通り、ちょうど持つ部分が太くなっているのが分かると思います。太いので掴みにくいと言うか、何かシックリきません。重心も前の方が重くなったので、自分的にはかなり違和感があります。

持ち方1
旧タイプの3592              新しいタイプの3592

正直な話、キッチリと描く「仕上げの筆」としては使いにくくなってしまった。と言わざるを得ません。こういう筆は、どうしても描き出しや大きな筆の持ち方になってしまいます。(この持ち方は、基本的に筆の角度を寝かせて使います)

持ち方2

同じラファエルの筆でも3572というシリーズ(フィルバートロングと言われているシリーズで、柄が黒くて金具が銅色のもの)なら、この太さでも良かった気がしますが・・・まあ、慣れもあるのかもしれません。

トゥールズの店員さんのお話では、ラファエルの筆は予告無く変更される事がしばしばあるそうですので、今後のデザイン変更に期待したいと思います。尚、現時点では以前のタイプの筆(青い印字のもの)がまだ若干残っているそうです。キッチリ仕上げたい人は、青い刻印の筆を買ってみて下さい。反対に新しいものにチャレンジしたい人はプラチナカラーの刻印の筆を選んで下さい。なんだかんだ言っても、道具は自分の感覚にフィットするかどうか?ですからね。

 

 

ちなみに、油絵の筆は日本画の筆と違って、柄の太さが均一ではありませんよね?

日本画筆
↑日本画の筆

ラファエル3592
↑油絵の筆

これには諸説がありますが、複数の筆を持った時に絵の具が他の筆に付かない様になっているのだとか。確かに生徒が描いている姿を見ていると、片手が千手観音状態になっている事もしばしば。

ちょっとした事ではありますが、実は理に適っているのです。

 

 

あと個人的な話になりますが、来週の木曜日から横浜の石川町にあるギャラリーアークという画廊で個展があります。もし会期中に横浜方面へ行く事がありましたら、是非お立ち寄り下さい。

優雅な空に風はじゃれ合う
10月17日(木)?10月26日(土) 会期中無休
AM11:00?PM6:00(最終日はPM5:00終了)

〒231-0024
横浜市中区吉浜町2?4 AXIS元町1F  ? 045-681-6520

ギャラリーアークのホームページ ?http://ark.art-sq.com