カテゴリー別アーカイブ: 映像科

台風26号接近にともなう授業対応について

台風26号の接近に伴い、東京も影響があることが予報されています。
今後の予定は以下のようになりますので、ご確認ください。
尚お住まいの地域によって、状況が変わりますので、安全面を考慮し行動するようお願いします。

本日(10.15)の授業
◎昼間部・・・平常授業。
◎夜間部、基礎科、先端芸術科・・・平常授業ですが、状況をみて早めに 切り上げる可能性があります。
◎美大学科・・・平常授業。

明日(10.16)の授業
◎昼間部・・・午前中休講。 13:00~16:00のみ授業を行います。
◎夜間部、基礎科、先端芸術科・・・平常授業。
◎美大学科・・・平常授業。

台風の状況により、変更がある場合はまたお知らせします。
よろしくお願い致します。

公開コンクール

武蔵野美大公開コンクール 開始

新宿校 私立美大コース 古関です。

今日、10/13 武蔵野美大公開コンクール
(視デ、工デ、空デ、映像)が始まりました。
同時に彫刻日本画の模試も行っています。
普段と比べると、とても活気の感じる日曜日です。

午前中の学科試験を終えて、午後のデザイン課題では、
集中して、制作している姿が見られました。

今の時期の結果はあまり気にせず、
この結果を元にこれからどうするか、が大事です。

明日はデッサン課題です。
2日間と体力的に大変ですが、頑張れ受験生!

明日の午後の講評はみっちり頑張ります。全員しっかり講評します。
講評後も新美の講師一同、相談に応えますので気軽になんでも聞いて下さい。

今週以降は

多摩美のグラフィックのデッサン 11/10
多摩美のグラフィック平面は   11/17
多摩美の油は          11/10

その他芸大デザイン建築先端工芸の公開コンクールも
申し込み受付中です。
特に芸大デザインの形態(粘土)の模試はやっている予備校が
少ないので、ぜひこの機会に参加して下さい。

詳しくは新美の模試のHPまで。

公開コンクール

公開コンクール学科の様子

公開コンクール

公開コンクール実技(デザイン)制作中

 

公開コンクール 日本画

公開コンクール 日本画(制作中)

公開コンクール 彫刻

公開コンクール 彫刻(制作中)

公開コンクール 映像科

公開コンクール 映像科(制作中)

映像科・公開コンクール情報

こんにちは。映像科講師の森田です。

いよいよ今週末13日(日)・14日(月)は映像科の全国公開実力コンクールです! 映像系学科の中で志願者も多く実技のレベルが高いとされる武蔵野美大映像学科型の模擬試験です。試験科目は実技(感覚テスト/150点)と専門試験(小論文orデッサン*/150点)に加えて学科(国語・英語/各100点)の4科目で合計500点満点。問題の形式については実際の試験と同じ内容になります。入試では毎年350~370点が合格最低ラインとなっていますが、さてこの時点で何点くらい取れるか!? 受験まで残り4ヶ月の対策の方向性を決める重要なポイントでもあります。

このブログを更新している段階では申し込みは既に締め切っているのですが……、公開模試ということもあり(今回受験する人のためにも、そうでない人のためにも、あるいは他の専攻が第一志望だけどもしかしたら併願で受験するかもしれない人のためにも)武蔵野美大映像学科の試験の形式をおさらいしておこうと思います。

●実技(感覚テスト/150点)
映像系学科の実技試験としてイメージされることの多い、マス目がうっすらと印刷されたB3画用紙に絵と文章で表現するという問題です。昨年は「風が吹いている」、一昨年は「椅子に座っている」と、キーワードから発想する問題が続いています。それ以前の年には人物のシルエットが印刷された図版が配布されたり、音を連想させる単語を複数組み合わせたり、という出題もありました。色鉛筆をメインの画材として使う点も、この形式ならではの特徴かもしれませんね。絵や文章で他の人が考えないようなアイディアを展開することも有効ですが、最終的に画面がきれいに見えるようレイアウトをまとめることがとても大切!(そしてこれが一番難しい)

●選択科目(小論文orデッサン*/150点)
武蔵美映像学科の小論文の大きな特徴として、実際に何かモチーフが渡されてそれをきっかけにして論文を書きます。ちなみに昨年は「コンパクトカメラ用の三脚」が一人一台渡されました。大きさ10cm程度のこの道具を見たり触ったりしながら、テーマの「固定するとは○○である」に答えるかたちでまとめます。またデッサンの方でも同じ素材や同じ構造のモチーフが出題されることがあり、昨年は小論文と全く同じ三脚でした。デッサンの方は基本的にオーソドックスな描写力が求められています。(*実際の試験では「数学」を選択することもできますが今回のコンクールでは実施していません。)

●学科(国語・英語/各100点)
そして忘れてはいけないのが学科。武蔵美はA・B両日程を受験すれば得点が高い方が採用されるということもあり、平均点はやや高めですが、それでもやはり高得点を採るためには学科の対策もしっかりやらなくてはいけません。教室で目安として話しているのは「目標は8割(実技や専門科目で多少余裕がある)」「ボーダーラインは7割(合格平均点は合計で350点以上)」「最低でも6割(実技、専門科目両方でかなりの高得点が必要)」です。これを聞くと暗い気持ちになる人もいるかもしれませんが、武蔵美は試験の出題形式がほとんど変わってないこともあり、対策はいくらでも可能。毎年この時期から巻き返す人もいます!!

◎コンクール2日目には全体での講評と、学科の対策も含めた「映像系学科進学ガイダンス」を開催します。武蔵美の入試、他大学の入試、直前に迫った推薦入試関連情報など、予定しています。ちなみにこちらの聴講だけであれば飛び込みでの参加も可能だということなので、たまたまこれを読んだ映像科を受験するかもしれない人、あれ14日の午後なら行けちゃうかも? という人は、ぜひ新宿美術学院の新宿校へ! お待ちしてます!

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(昨年の公開コンクールの様子)

映像科・作品研究(秋の遠足)のレポート

こんにちは。映像科講師の森田です。朝晩はすっかり涼しくなり季節の変化を感じる日々ですが、一年間のカリキュラムもちょうど折り返し地点。これまでは基礎的な描写力や文章力を身につけることが目標でしたが、この先は試験の点数を意識しながらの制作になります。映像科の試験では絵だけでなく、文章表現やテーマの設定によって総合的に評価されるので、ひとりひとりが自分の表現を様々な角度から鍛え上げていく必要があります。

そんな中、先週の金土日コースの授業はちょっと趣向を変えて、新美から徒歩3分、走れば1分のオペラシティ・アートギャラリーへ。『アートがあればⅡ 9人のコレクターによる個人コレクションの場合』という展覧会をみんなで観に行きました(金曜日)。とはいえただの遠足ではありません。200作品以上の展示の中から自分が興味を持った作品をピックアップし、教室でその作品についてのレポート記入と研究発表を行なってもらいます(土曜日)。そして最終的にはその研究発表を参考にしながら、自分が制作することを想定した映像メディア作品の展示プランをプレゼンテーションする(日曜日)という、推薦入試対策も兼ねた特別授業でした。

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『アートがあればⅡ』という展覧会自体は個人のコレクションによる展示なこともあり、比較的絵画や写真の作品が多かったのですが、日曜日のプレゼンテーションはあまりそれに捕われず、みんな自由で壮大な、ある意味突き抜けた発想で取り組んでくれました。その一例、ということで授業内でプレゼンテーションしてくれたプランから紹介しようと思います。

□タイトル:『壁をなくすノート』
□素材、メディア:ビデオ映像(15分・ループ再生)、本
□内容:映像と一冊の本によるインスタレーション作品。映像と本はそれぞれ二つのパートに分かれている。日本の小説家と海外(英語圏)の小説家に協力してもらう。日本のことを少し知っている海外の小説家に、知っている日本語を挙げてもらう。日本の小説家はその単語だけを使って小説を作る。同様に日本の小説家は知っている英単語を挙げ、海外の小説家はその単語を使って小説を書く。映像ではその小説家たちが単語を思い出しながら口にする場面を映し、鑑賞者はその映像とともに、実際に書かれた小説を読むことができる。
□テーマ:「言葉の壁をなくす」私たちが別の言語を持った人と通じ合うことができないのは「言葉の壁」のためである。だが、私たちが言葉とは別のかたちで自分の考えを表現しようとすることで、その壁を越えて通じ合うことができるのではないか?

映像を「空間を構成する要素」や「物語を伝えるメディア」と捉えることもできれば、もっと広く「何かの行為を記録する方法」と考えることもできる。プレゼンテーションとその後のディスカッションではその発想の違いや、想定したアウトプットの面白さについて意見を交換しました。どの人のアイディアも「それ、大学に入ったら実現した方がいいよ」という感じで、全体的になかなかハイレベルなプレゼン大会でした(時間はやや押し気味でしたが…)。ともあれこのように受験課題の制作でもなく、コンテンツのとしての映像を観るだけでもなく、映像の可能性についてかなり自由に考えてみたりすることもきっと大切なはず。という充実の3日間でした。

さて、そんなプログラムを経由しつつ映像科では当面の目標としての「武蔵野美大型コンクール(10月13日・14日)」に向けて、今週来週と感覚テストと小論文の特訓課題も行ないます!

映像科・進学相談会(武蔵美映像学科)のレポート

こんにちは。映像科講師の森田です。
先週から2学期の金土日コースの授業も始まり、いよいよ受験に向けて本格的に走り出します。推薦入試組は締め切りが迫った提出書類の準備やポートフォリオの制作を、そして一般入試組は夏期講習で集中的に取り組んだ実技や小論文の更なるレベルアップを目指します。

そんな中、少し前になりますが夏期講習の後半に行なった進学説明会の模様を紹介します。この日は授業終了後に武蔵野美術大学映像学科の篠原教授にお越しいただいて、武蔵美映像学科のカリキュラムや具体的な授業についての説明、大学生が作った映像作品の上映、そして入試(感覚テスト、小論文、デッサン、推薦入試)についてのアドバイスなど、色々とお話ししていただきました。

武蔵美説明会映像

放課後の17時から始まった説明会。当初は19時くらいまでの予定でしたが、大幅に延長して最終的には20時半くらいまで学生の質問に答えていただきました(ありがとうございます…!)。映画やドラマだけでなく、アニメーションや写真、メディアアートなど4年間で様々な映像表現を網羅する映像学科の説明を聞いて、あらためて映像の奥深さに触れた一日。映像を制作することだけでなく「映像を理解する人であって欲しい」という篠原教授の言葉が印象的でした。

この時期は志望校・志望学科や、試験科目(武蔵美映像学科であれば小論文とデッサンどちらを選択するか?など)の最終決定の時期でもありますね。もちろん既に決めている人もいると思いますが、もう一歩詳しく志望する大学や学科のことを知ることで、対策も具体的に考えられるようになると思います。外部生の人でそのあたりまだ悩んでいる人も、相談は随時受けつけてますので、お気軽にどうぞ!