カテゴリー別アーカイブ: 新美

公開講座!パート3 締切迫ってます!お早目に!

【先端科 公開講座】 3月21日(金/祝日)

参加者は、芸大先端科学部生と一緒になって、作品制作をします。
先端科とは?現代美術とは?
何かとても難しそうな印象はありますが、芸大生と一緒に手を動かしながら制作する中で、
そんな質問も気楽にできる講座です。
なんとなく先端科って面白そうと思っている方。
いや、こんなことをしてみたいとイメージのある方。
これまで基礎的な美術教育を受けてきたけど、何科にするか迷っている方。
「自分は何をしたいのか?」
是非この機会を通して、確かめてみてください。

【日本画科 公開講座】 3月21日(金/祝日)
 日本画科は、東京藝術大学をはじめとして多摩美術大学、武蔵野美術大学、東北芸術工科大学、女子美術大学ほかほぼ全ての大学入試で植物が出題されていると言って良いでしょう。今後の入試課題においても植物の出題確率はかなり高いと言えます。特に、花のある植物が出題された場合、モチーフの中でメイン的な役割を担うことがほとんどです。そのため、植物を練習することは日本画科において避けて通ることの出来ない道でしょう。
 また、花は、人間に例えると“顔”になる部分でもあります。ですから、花の精度の高さが画面全体の印象を左右してしまうと言っても過言ではありません。
 
 ゼミでは「花デッサン虎の巻 ―花が描けるようになる!―」と題して「花を描く前にすべきこと」から花を描く実際まで、花を描く上で大切なポイントを解説します。また、「どうしたら“らしさ”を抽出出来、美しく魅せることが出来るのか」など、“着彩課題”に強い新美の豊富なデータを元に受験生の知りたかった「花の捉え方とテクニック」を詳しく伝授します!モチーフは、仕組みと形態が理解し易い大ぶりな花、“百合”!

花が描ければ、君の絵はきっと変わる。この春、新美の日本画科に集結しよう!

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花デッサン虎の巻 ―花が描けるようになる!百合編―
?花を描く上で大切なポイントを解説。また、花の捉え方とテクニックを伝授!~

午前の部
1“花を描くって本当はとても楽しい!”
①花の仕組みを知ろう―花を描く前にすべきことって何?
②花を捉える前に―魅せるアングル、配置について
③茎と葉の役割り―花を描くには茎と葉が大事!
④花を描く―花のかたちを描く上で大切なポイント、アタリの置き方
午後の部
2“花のいのちを感じ取れ!”―花の瑞々しさを表現するには?(調子について)
3“より美しく描く!”―特徴と質感を押さえる描写のコツ
4“講評”―順位評価では無く、一人一人の長所を踏まえたこれからの学習ポイントを伝授!

閉幕:普段から準備をしよう―家でも学校でも出来るトレーニング法を伝授!着彩にも役立つ理論を伝授!
Q&A―皆さんの質問にお答えします!

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公開講座!パート2 本日申込み締切です!お早目に!

油絵科の関口です。
油絵科は『芸大油画専攻一次試験にチャレンジ』と題して、ゼミを行います。芸大油画専攻は年度によって全く内容の異なる課題(年によっては紙の質や描画材まで異なる事があります)が出題されるのが特徴的です。他の科と違ってかなりの実力者が落とされたり、殆ど初心者みたいな人が受かったりする事もあるので、対策の仕方が分からない人も多いと思います。Unknown-2Unknown-1

今回のゼミでは、過去数年分の合格者再現作品を使って、入試の流れや年度ごとの評価のポイントを解説し、受講した皆さんには今年出題された一次試験にチャレンジしてもらいます。もちろん試験ではないので、制作中のアドバイスや講評も行います。初心者の方には道具の使い方の説明も致しますので、どうかご安心下さい。

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これは今年の一次再現作品(部分)

今回は普段内部生にも公開していない“秘蔵の再現作品”や、今年合格した人の描いた“出来立てホヤホヤの再現作品”も見られる絶好のチャンスです。乞うご期待下さい。

映像科の講師の森田です。
来たる21日の公開講座ですが、映像科の講座は「そもそも映像系の実技試験はどうしてあのような形式なの?」という疑問に答えるような内容になっています。これを読んでいる皆さんは、おそらく映像系の実技作品を見たことがあると思います。イラスト的な絵と文字が書かれた、デッサンや平面構成とは相当雰囲気の違った、こんな言い方もおかしいですがあまり「美大受験っぽくない」作品です。そして合格している作品が必ずしもテクニック的にずば抜けているかというと、そうとも考えづらく…。きっとアイディア的に優れているんだろうと予想したり、あるいは「結局大学の先生の好みなんじゃないの?」と思ったりしてしまうかもしれません。
今回の講座では映像作品をつくる設計図として「絵コンテ」や「シナリオ」の役割を考えてみることから、映像系実技の評価ポイントを分析して解説していきます。これから映像系で大学の進学を考えようという人も、既に対策を始めている人も、ぜひ参加してみてください!

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3/21(金・祝) 公開講座!

デザイン科総合コースの滝口です。
21日のデザイン科芸大コース各科公開講座では、色彩構成を無料で体験できます。
また、いち早く今年度の芸大合格者が、目の前で再現作品をデモンストレーションしています。
芸大合格者の再現を目にすることはあっても、それを目の前でデモンストレーションを通して見ることで、より芸大の合格者レベルや作品の緊張感なども感じてもらえると思います。
平面構成だけでなく、立体構成の再現もしているので、粘土のテクニックやプロセスなども見ることが出来ます。

お申し込みはこちらhttp://www.art-shinbi.com/open-s/20140321.html

今年度の合格者の作品も少し掲載しておきます。
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↑こちらは、今年の合格者作品の平面構成の一部です。モチーフ(ビーカー、水、ダンボール、炭)とその中から一つテーマとしてでしたが、水をテーマに表面張力の視点を活かして発想出来ているのは、とてもいい視点だと思います。
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↑こちらも今年度の再現作品の一部です。豊満なボディー、角、2本の足、口を組み合わせた課題でしたが、この作品ではシンプルな組み合わせの中で、角に波のデザインを施し、動きのある演出が加わっていて、より造形的なデザインを生み出せています。

今回のイベントでは、二次試験課題の平面、立体を中心にしています。
芸大デザイン科の試験課題も多様化してきて、柔軟な発想やデザイン力を求められています。
新美の色彩構成の指導では、予備校の範囲にとどまらないで、様々なデザイン書籍なども通じて色々な視点を身につけていきます。
このイベントでも、そういった多種多様なデザイン書籍や参考ファイルも閲覧でき、デザイン力を身につけるきっかけも体験してもらえたらと思います。
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最後にもう一つ平面構成の視点で、
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↑この作品では、任意の線と三角定規を使って、とてもおもしろい視覚的な効果を作り出せています。線もギザギザの線にし、かつ線のデザイン自体も工夫がされています。そして、三角定規の扱いもメモリやプラスチックの厚みの歪みをデザイン的に加えて、より複雑な視覚効果をあげています。

このようなデザイン力や発想をどのようにして身に着けていったのかを、今回のイベントの合格者のデモストや指導などを通じて、体験してもらえたらと思います。
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誰が自然を殺したのか?②「スペイン編」

こんにちは。油絵科の関口です。
芸大の合格発表も終わりましたね。皆さん本当に一年間お疲れさまでした。

さて、前回に引き続き、静物画=natura?morta(死んだ自然)という解釈を巡り、誰が自然を殺したのか?推理を働かせ、容疑者を洗ってみようと思います。

 

bodegón(ボデゴン)について
ところで、静物画というジャンルはいつから単独で描かれるようになったのでしょうか…?
17世紀のスペインでは、bodegón(ボデゴン)と呼ばれる静物画が流行します。
ボデゴンとして有名なのはファン・サンチェス・コターンですが、一般の人には馴染みのない作家名だと思います。しかし名前は知らなくても「この絵なら見た事がある」という人はいるかもしれません。コターンの作品は構図が独特で、規則的で数学的な配置が特徴です。ある意味ボデゴンらしいスタイルを確立した一人だと思います。MBAGR-bodegoncardo
コターン作「食用アザミのある静物」

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コターン作「マルメロの実、キャベツ、メロン、胡瓜」

さて、本題に戻りましょう。ボデゴンを洗ってみると、一人の容疑者に辿り着きました。

 
容疑者②スルバラン
フランチェスコ・デ・スルバランはスペインのバロック時代に活躍した画家で、カラバッジォの影響を強く受けた一人です。カラバッジォについては前回触れましたが、人間性はともかく、スペインのバロック絵画に大きな影響を与えました。特に極端に強い明暗の使い方は、陽射しの強いスペインの風土に合っていたのでしょう。スルバラン静物
スルバラン作「レモン、籠のオレンジ、茶碗」

スルバランの静物画の特徴は、漆黒の中から浮かび上がる、キッチリ整然と並んだモチーフ。動きが極端に少なく、静寂を感じさせる構成と、感情の起伏が殆ど感じられない冷たい描写にあります。
そのスルバランの描いた一点が目に止まりました。
羊が描かれているこの作品。スルバラン/羊
スルバラン作「神の子羊」

無表情で顔色一つ変えず、手足を縛り、、、まさかあんな大人しそうな人が…この男が自然を殺した犯人なのか?

しかし前述した通り、スペインではbodegónという名称で静物画を表現しています。このbodegónという言葉はスペイン語で「酒蔵」を意味するbodega(ボデガ)の増大辞(ニュアンスとしては大きいという意味)だそうです。日本ではbodegónを「厨房画」と訳し、それ自体が独立したジャンルのように扱われています。言われてみれば確かに厨房にあるものばかりです。スルバランは羊も食べ物として描いた可能性がありますね。
ちなみにスペインにもnaturaleza?muerta?というイタリア語やフランス語と同じ「死んだ自然」という解釈の言葉が存在しますが、殆ど使われていないそうです。

うーん、どうやらスルバランもどうやら犯人ではない様ですね。
という事で次回に続きます。

 

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番外編 ベラスケス
卵を調理する老婆
ベラスケス作「卵を調理する老女」

スペインを代表するバロックの巨匠、ベラスケスの描いたこの作品。単独の静物ではありませんが、当時スペインで流行していたカラバッジォとボデゴンの影響が強く表れています。ちなみにベラスケスがこの作品を描いた年齢は、何と19歳!!
ちなみに僕は19歳の時、この作品を何枚も模写しましたが、少ない色数の中で幅を出したり、一つひとつの静物の質感を描き分けたり、当時の自分にはたいへんに勉強になりました。僕にとっては非常に思い出深い一枚です。

国立校 3学期 最後の授業でした。

新宿美術学院 国立校 基礎科です。

4月に国立校として新たに開校し、そろそろ1年が経とうとしています。
最初は静かだった教室も、今では賑やかになりました。
そして3学期、1年が終了です。
皆さん、本当に力がついてきたと思います。
国立校は新宿美術学院 現役校 enart 国立として
4月から受験科ができますので、今の力を受験に向けたものに
更に高めていってください。
1年間、有難うございました。

リンゴの仕上げです。
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ベースを大胆な色にしている人もいました。
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思い通りの赤を作るのに試行錯誤です。
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どれが本物か、触らないとわかりませんでした。
皆さん、楽しんで作っていたようです。お疲れ様でした。
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3/9は1日体験講習でした。
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9時から4時まで、集中して描き上げた作品です。
先生に丁寧に講評してもらいますが、人の作品を見ることも大切です。
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国立校では3/23(日)に、1日体験講習があります。
お申し込みはこちらへ。
お申し込みはこちら
同時に、推薦入試説明会も開催いたします。
美大の推薦入試、AO入試はその難易度、出題内容も様々です。
合格者の作品や、レポート、ポートフォリオ対策から面接対策まで、
具体的にわかりやすくご説明いたします。
申し込み不要ですので、お気軽にお立ち寄りください。
推薦入試説明会 国立校 16:30~18:00
(国立校は油絵科、デザイン・工芸科のみ)