カテゴリー別アーカイブ: 新美

映像科はじまりました。絵巻物で自己紹介。

こんにちは。映像科講師の森田です。映像科の金土日コースも先月の18日に始まっています!今年も映画やアニメーションをはじめとして、音楽、小説、マンガ…などなど、色んな興味を入り口にして新美の門を叩いた映像科の学生たち。まずは何よりも志望校合格を目指して、さらにせっかく予備校に通うのだから、大学で作品を作るための力を蓄えるような、そんな意義ある一年にしていきましょう!

さて、第一週目は自己紹介を兼ねた「絵巻物課題」。長さ2m近くある巻物のフォーマットを使って、制作者である自分自身をテーマに作品を作ってもらいます。この課題は映像科オリエンテーションの恒例課題でもありまして、自分のこれまでの半生を綴る人がいれば、日々の生活を報告する人、とにかく自分の好きな物を紹介しまくる人など、今年も良い意味でみんな自分の好きなように制作してくれました。

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イラストやテキストを構成して、完成したら発表。この課題では完成した絵巻物をカメラで撮影してプロジェクションしながら自己紹介してもらいます。絵巻物なので引き出されることで、映像はスクロールされ、時間軸を持った表現になるのです。デジタルな表現に慣れている人には逆に新鮮な、アナログな(人力の)表現。さながら新美でのこの一年間のオープニング映像という感じでしょうか。

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発表後は全員で講評会。そして講評会の後半には「絵巻物」つまりそれ自体は静止したイメージである絵と動く映像の関係について、少し解説もします。参考にしたのは高畑勲さんの『十二世紀のアニメーション-国宝絵巻物に見る映画的・アニメ的なるもの-』という、ズバリそのものな一冊。この本はタイトルの通り、12世紀から存在した「メディア」である絵巻物の「読み方」を、現代の映像メディアのカメラワークやカット割りと関連づけつつ解説するという、映像に興味がある人なら間違いなく楽しめる内容。アニメーションだけでなく「映画におけるカメラのパンと移動の違い」など、実写系の人にもお役立ち。

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そしてこういったことは(やや強引ですが)今後映像科の課題で絵コンテやイメージデッサン、感覚テストなどを制作するときにも意識しなければいけないことでもあります。絵と文章によって、どうすれば「映像」や「物語」を想起させることができるか、という問題はこれから受験までに皆さんが追求する大きなテーマにもなります。(ここまでは授業では話してませんが…)

と、こんな風に映像科の金土日コースの教室では、映像系学科の受験対策はもちろん、広い意味での映像メディアに全方向的に触れることになります。このブログでも色々と紹介していきますので、お楽しみに?。

日本画科便り1-2014スタート-

日本画科です。

いよいよ2014年度がスタートしました。今年度も頑張って「全員、志望校合格」を目標に頑張っていきましょう。

 

今回は、日本画科の案内をしたいと思います。

新美日本画科は東京芸大、私立美大、国公立美大、その他私立美大の入試情報と入試課題の緻密な分析によってカリキュラムを作成しています。年間を通じてデッサンと着彩をバランスよく学習していくカリキュラム編成です。

指導は、受講者のレベルに沿った丁寧な対応が特徴です。その理論的で分かり易い指導は各自の課題点をクリアにしていくものです。個別の実技指導も行いますので、初心者も安心して受講することが可能です。

特に1学期は日本画科の受験に必要な「型」を構築していきます。昼間部終業後は「学科授業」、もしくは「夜間制作特訓(希望者)」に分かれ、各々の課題点克服のための対策に取り組みます。また、高校生を主とする夜間部は、“4日に1課題”というカリキュラムサイクル。基礎をしっかり習得し、芸大美大受験に必要な対応力を鍛えます。「全員現役合格!」を目標に、ひとりひとりのレベルに沿った丁寧な指導を心掛けています。

少数制の徹底した個人サポートで高い合格率。緻密な入試分析と分かり易い指導理論でどの美大入試にも強いのが新美日本画科です。また、清潔度の高い環境は空調設備も万全のため、安心して課題制作に集中することが出来ます。

 

日本画科に興味ある受験生がいらっしゃいましたら是非見学にいらしてください。

日本画科受験についても質問があれば講師がお答えします!お気軽にどうぞ!


 

2013年度合格実績     ※2013年度在籍者数23名中

東京芸術大学2名(過去3年間 9名合格)

多摩美術大学日本画10名、武蔵野美術大学4名、東北芸術工科大学5名、女子美術大学5名

広島市立大学1名、北海道教育大学1名

1-6←春の合格者作品展

1-7←春の合格者作品展

私大平面授業

1学期授業スタート デザイン・工芸科 私立美大コース

私大コース 古関です。

新宿校 私大コース 4月12日からスタートしました。
毎年、新しい学生がやってきて1年間頑張って合格を目指していくのですが、
特にこの時期は皆、少し緊張しながら制作しています。

まだ、現在は基礎的な課題が中心ですが、
これから、少しづつ受験に沿った課題が増えてきます。

また今年も良い成績が出るように。
皆、1年間頑張って、第一希望目指して一緒に学んでいきましょう。

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名前について

こんにちは。油絵科の関口です。
新年度が始まり、初めて会う人が多いこの季節。まずは自己紹介をしますよね? すぐには名前を覚えられなかったりするので、間違えられることもあると思いますが、自分の名前が読み間違えられて、気分の良い人は殆んどいないと思います。

美術作家の名前も国によって色んなものがあり、日本語ではどう発音していいのか分からない(それによって間違った発音をしている)のが多いのも事実です。

黄道十二宮(ゾディアック) 1896Alfons Maria Mucha 「黄道十二宮(ゾディアック) 」 1896年
若い女性に大人気のこの作家、日本ではミュシャで通っていますが、彼の生まれたチェコではムハ、又はムッハが近いようです。ミュシャというのは、彼が活躍していたフランスでの呼ばれ方に近いみたいです。

反対に、我々日本人には普通でも、海外ではあり得ない名前だったり、うまく読んでもらえない事もあるようです。
例えば、僕の知っている作家さんで、下の名前が「正明(まさあき)」さんという方がいらっしゃいます。日本では普通の名前ですが、アルファベット表記だとMasaakiとなります。海外では母音が二つ続く事はないそうで、Masakiとaを一つ抜かして「まさき」さんにされてしまう事が多いそうです。日本では「まさき」さんという方も多くいらっしゃるので、本人的にはMasa-akiと表記して欲しいと、よくクレームを入れるのだとか。それはそうですよね。(ハイフンを入れないと、向こうの人には発音に困るのだとか。それでも大抵はマサーキと呼ばれるそうです)

そう言えば、昔こんな事もありました。僕が大学生の頃、同級生の富田君と一緒にイタリアに旅行に行った時の事。あるトラットーリア(レストランより庶民的な、日本で言うと定食屋みたいな存在)で、そこでは東洋人は珍しかったらしく、その店長のおじさんから名前を聞かれました。

富田君は自分の名前を伝えると、おじさんは笑いながら、いきなり「お前の名前はイタリアではDomenico(ドメニコ)と言う」と言い切りました(笑)。通常イタリアではaで終わるのは女性だけなんだそうで、男性はoやiで終わるのが普通なんだとか。例えばMaria(マリア)なら女性、Mario(マリオ)なら男性といった具合です。

僕の名前もSで始まるイタリアの名前に直されましたが、残念ながら…あまりに聞き慣れない名前だったので覚えられませんでした。

さて、そのおじさんはGiovanni(ジョバンニ)さんと言うのですが「俺の名前は日本では何と言うんだ?」と質問してきました。我々は「ジョバンニはジョバンニだ」と言いましたが、聞き入れてもらえず、仕方がなく「次郎(ジロー)」という純日本人的な名前を与えました(笑)。その後、家族全員の名前を強引に日本の名前に置き換えさせられ、楽しいひと時を過ごしました。最後にはお店の裏で肩を組んで一緒に写真を撮らせてもらいました。

?富田
左から真理(マリ、本名はMaria)さん、ドメニコ君、次郎(ジロー)さん。

何故こんな風になるのかと言うと、ヨーロッパでは同じ綴りでも言語によって発音が異なる事が多いのです。例えばMichelは英語ではマイケルですが、イタリア語ではミケーレ、フランス語ならミッシェル、ドイツ語ならミハエル・ミヒャエルになります。Georgeなら英語ではジョージ、イタリア語だとジョルジョ、スペイン語だとホルヘ、ドイツ語ならゲオルグ。Johnは英語ではジョン、フランス語ではジャン、イタリア語ではジョバンニ、ドイツ語ではヨハン、と言った具合です。(実際は綴りも国によって若干変化するようです)

アルルの跳ね橋1888Vincent van Gogh 「アルルの跳ね橋」1888年
この作品の作者、日本ではゴッホの名前で通っていますが、彼の生まれたオランダではゴッホと言っても通じません。日本語では発音する事が難しいですが、あえてカタカナ表記するならフィンセント・ファン・ホッホが近いようです。でも日本でホッホと言っても誰も分からないでしょうね?

Jan_vankmajer_II
Jan Švankmajer 
「アリス」1988年
日本ではヤン・シュバンクマイエルと呼んでいます。(チェコ語でどれ位近い発音なのかは分かりません)これは絵画作品ではなく、映像、アニメーション作品(実写とコマ撮りアニメのミックス)です。ちょっと気持ち悪いというか、ゾッとする様な世界観を持っています。自分はグロいものは全然平気、むしろ大好き?? という人は一度検索してみて下さい。日本でDVDも手に入ります。ハマる人はハマると思います。

宙.1965jpg
山口長男 
「宙」1965年
?この作家は、画商さんやプロの絵描きさん達まで「やまぐちちょうなん」と呼んでいる事が多いのですが、実際は長男と書いて「たけお」と読みます。この方は実際に山口家の長男として生まれたようです。

ちなみに6月29日まで、千葉県の佐倉にあるDIC川村記念美術館で「コレクション???リコレクション?VOL.?3??山口長男   コレクションは語る」と題した展覧会が行われています。完全抽象なので、一般人や絵を始めたばかりの人には分かりにくく、興味を持つ人は少ないかもしれませんが、僕は面白い作家だと思います。欧米で生まれた抽象絵画とは一線を画する世界観を確立していますし、暖かい色合いやその単純さは、極めて東洋的で「和の心」を感じます。

都心からは少し離れていますが、ゴールデンウィークを利用して訪れてみては如何でしょうか?

 

1日体験

4月20日 1日体験講習

新宿校 古関です。

本日、新宿校にて1日体験を実施、先ほど無事終了しました。
(国立校でも実施しました)
参加した皆様、父兄の方々もお疲れ様でした。
今後も引き続き自分の目標に向け、制作に励んでいって下さい。

また、指導や受付をしてくれたスタッフの皆さんもお疲れ様でした。

1日体験

1日体験

1日体験

1日体験

この後も、新美を試してみたい受験生に向けて、1周間無料体験等のプログラムを用意していますので、
以下のページにて詳細を確認してみてください。
新宿校(無料体験)
国立高(無料体験)

1日体験

1日体験

1日体験

1日体験

新美は学期途中での入学にも対応します。5月以降の授業料等、気軽にお電話等でご確認下さい。