カテゴリー別アーカイブ: 新美

基礎科 彫刻クラス ?彫刻ブーム到来か!??

基礎科、彫刻担当の加藤です。こんにちわ。

先週・今週と専門課題では彫刻と油画が始まりました!!彫刻は、なんと今回は全曜日合わせて19人!!土曜コースで11人も塑造を行いました。これは近年稀に見る彫刻の人数、彫刻ブームがきましたね。(この中から何人が彫刻専攻になるかは今は考えないことにします)

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この人数を一斉に指導するのは大変でした…。特に心棒と荒付けは。てんてこ舞いでしたが、人数が多いことに喜びを隠せません。

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作り途中の自刻像。体験の生徒は自刻像を制作です。

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作り途中の私の自刻像を使い、頭部の構造について講義中。骨格のことや、細部のベースなどを細かく講義!!みんな初めてなので、まじめに聞いています。

出来上がった作品の一部を紹介します。

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2人共、初めてなのによく出来ています!!実際に似ているとこがまたいい!!

すでに彫刻専攻の生徒は、ピーマン・フェイスタオル・幾何形体の構成です。また新美基礎科・彫刻クラスでは、工芸専攻の生徒用に心棒を使わない台座を含めた塑造も行っています。今回はその1部を!!

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彫刻専攻の生徒の構成作品。時間が短かったため作り込みは足りないですが、構成としてはとてもよく考えられていて、とてもいい構成です!!

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工芸専攻の生徒の作品。台座もしっかり出来ていて、フェイスタオルの扱い方も上手です!!作り込みも素晴らしいです!!

このように、基礎科・彫刻クラス元気に頑張っています!!夏ももうすぐそこ、さらに盛り上げていきます!!

映像科:ICCの『OPEN SPACE 2014』

映像科講師の森田です。梅雨真っ盛りで湿度高めな日が続きますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。普段新美に通っている人は新宿駅から徒歩の人が多そうですが、雨の日は初台駅を利用するという人もいると思います。初台駅と言えばオペラシティそしてオペラギャラリーが有名ですが、そのひとつ上のフロアの「ICC」の存在は意外と知られていません。もちろんとっくに知ってるよという人もいるとは思いますが、映像系の学生だけでなく、知らない人にはぜひ足を運んでみて欲しいので、あらためて紹介を。

去年の新美の学生には「perfumeの展覧会をやってる一風変わった美術館」として認知されていたICCですが、オフィシャルのページによれば「ICC=Inter Communication Center」はNTT東日本が運営している文化施設」で「ヴァーチャル・リアリティやインタラクティヴ技術などの最先端電子テクノロジーを使ったメディア・アート作品を紹介」、「従来の形式や分類を超えた企画展を開催してきました」とのことです。開館したのは1997年だそうですが、それから十数年に渡って、美大の映像系、メディア系、情報系の学生(の一部)にとっては、聖地のような場所でもあるような気がします。

そんなICCでは6/22からは『OPEN SPACE 2014』と題された展示が始まっています。この『OPEN SPACE』では毎年常設の作品も含めた新しい作品を無料で観ることができます。僕も早速行ってきましたが、個人的にはメディアアートの歴史に必ず登場する、ジョフリー・ショーというアーティストの『レジブル・シティ』という作品を初めて体験したのが印象的でした。展示室に置かれた自転車に乗りペダルを漕ぐと、それに従ってスクリーンの映像の中を進むという、1988年頃に制作されたインタラクティブな(体験型の)作品なのですが、決して悪い意味ではなく、2014年にこれをアートとして体験するというのはどういうことなのか…と、ちょっと考えてしまいます。ゲームやアトラクションとどう違うのかとも。

あるいはメディアアートの作品では、制作からしばらく時間が経つとその作品を展示できなくなるということがあり得るそうです。それは制作時のシステムやプログラムを走らせるためのソフトウェアやアプリケーションが、今のコンピュータに対応していないからという理由からですが、考えてみるとこれも興味深い話です。一般的には物質ではないデジタル・データの作品だからこそ保存も楽なのでは…?と思いきや、ちょうど携帯電話をスマートフォンに変えたら画像が読み込めなくなるように、展示自体ができなくなってしまう。もちろんその中で『レジブル・シティ』のように歴史的に貴重だとされた作品は、データを変換したりし続けることで何とか再現可能な作品であることを保つわけですが、こういったことも美術の「保存」や「修復」に関わる問題なのだと思うと、なかなか不思議な気持ちになります。

制作されたその時代の最先端の技術と結びついた「メディアアート」だからこそ感じた印象なわけですが、どうでしょう。ともあれこの作品に限らず皆さんもぜひ行って体験してみてください。

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日本画科便り5-夏期講習会のご案内-

日本画科です。

 

― 夏期講習会の準備も着々と進行中!

夏期講習会は前期・中期・後期の3期に分かれ、基礎を確実にし、徹底的に弱点を克服します。そうです、この「基礎を確実にし、徹底的に弱点を克服する」ということが重要なのです。学校との両立で忙しい高校生は、この期間に思う存分制作することが出来、力を付けることが可能です。

「総合コース」においては制作時間を長めに取り、各々の課題点を克服するための対策を行います。また後期の「私大対策コース」では、主に多摩美術大学と武蔵野美術大学の入試傾向を理解し、目標を見極める学習を行います。

特に外部から受講する方は、それぞれの課題点を理解し、また、共有するため、必ず講習始めと終わりに個人面接を行います。日本画科受験において経験豊富な講師が、ひとりひとりのレベルに沿ったきめ細やかな指導を心掛けていますので安心して受講していただければと思います。

短期間集中し、レベルアップを目指していきましょう!!!

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【お知らせ】

「夏期講習会」受講生を募集開始しています!

日本画科では、前中後期に総合コース、後期に私大コースを設けています。

東京芸大、私立美大、国公立美大、その他私立美大の入試情報と入試課題の緻密な分析によってカリキュラムを作成しています。講習を通じてデッサンと着彩をバランスよく学習していくカリキュラム編成です。

指導は、受講者のレベルに沿った丁寧な対応が特徴です。その理論的で分かり易い指導は各自の課題点をクリアにしていくものです。個別の実技指導も行いますので、初心者も安心して受講することが可能です。外部から受講する方にも強力なバックアップ態勢を考えています!面談等で徹底的な課題打ち合わせを行ってから指導に従事します。そのため、安心して受講いただければと思います。清潔度の高い環境は空調設備も万全のため、安心して課題制作に集中することが出来ます。

少数制の徹底した個人サポートです。是非、新美日本画科へお越しください。

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日本画科便り4-花講座第二弾報告!!!-

日本画科です。

 

去る6月22日(日)、プレ夏期講座「花講座」が開催されました!

題して、

新宿美術学院日本画科 花講座2「花講座2 ?花が描けるようになる-」菊編?花を描く上で大切なポイントを解説?

春の講座“百合編”に続く「花講座 ―花が描けるようになる―」の第二弾!!!

当日は「花を描く前にすべきこと」から花を描く実際まで、花を描く上で大切なポイントを解説。内部生、外部生合わせて約20名。短い時間でしたが、日本画科受験における大切なこと、型について、そして花の描き方(テクニカルなこと)などを中心に進行しました。

 

新宿美術学院日本画科 花講座2

「花講座2 ?花が描けるようになる-」菊編

?花を描く上で大切なポイントを解説?

午前

1準備

水切り

セッティング

花の仕組みを知る―解体

2描き始め

花を捉える前に―魅せるアングル、配置について

茎と葉の役割―軸となる茎と葉

アタリの置き方、形を描く上で大切なポイント

特徴の見極め

 

午後

調子について

質感について

 

講評

個々の長所と課題点、今後の学習ポイントについて

Q&A?皆さんの質問にお答えします

 

さて、以下の画像は今回の講座のものです!様子をご紹介します!

3-8←当日は「水張りレクチャー」から開始!日本画科はこの水張りはとても大切なんです。初心者はもちろんのこと、どんなに上手になっても今一度きっちり出来るか学ぶことが出来ます。

 

3-1?←水張りの次は「鉛筆の削り方レクチャー」。道具をしっかり扱えるようになること。このフォームをしっかりと身に付けることから全てが始まっていくのです。

 

水切り←「水切りレクチャー」後の花。正しい「水切り」と「葉の間引き方」について。

 

3-2←「水切りレクチャー」が終わり、「花の仕組みを知る―解体」。この時、さらに踏み込んだワンポイントアドバイスがあり、、、。

 

3-3←前回の行正講師に続き、今回は角田講師が一緒にデモンストレーションを行いました!!

 

3-5←漆原講師の解説!!!!!!!!!!

 

3-9←アトリエはこんな様子。私たち講師は誰一人見逃さず、ひとりひとり丁寧に回っていきます。

 

3-4←さあ、描き始めです!

 

3-6←講評風景です!20名を1時間ほど。この後も質問コーナーを設けてさらに個人指導1時間ほど。

外部からお越しいただいた皆さんには、日本画科の「デッサンプロセス」、「着彩プロセス」、「花の描き方プロセス」を配付しました。さらには「デッサン&着彩道具のワンポイントアドバイス資料」、そして「ホルベイン、クサカベ、ウインザー&ニュートンなどの透明水彩絵の具の各色彩ワンポイントアドバイス資料」を配付しました。

 


 

日本画科では周期的なイベント、レクチャーを行い、ブラッシュアップを図っています。尚、日本画科に興味ある受験生がいらっしゃいましたら是非見学にいらしてください。

尚、このような講座はまた開催予定です。第三弾もお楽しみに!次回も別の講師が一緒にデモストを行います!

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ちょっと、息抜き、謎解きまんが第二弾

こんにちは、油絵科夜間部です。今回も笑って見過ごしてやって下さい。パロディーです。

 

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さて、ここで油絵科からお知らせです。
来週6/29(日)に横浜でプレ夏期講習(無料)が行われます。

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芸大油画専攻では、毎年何が出題されるか分かりません。合格の基準も他の科とも大きく異なり、上手い順に受かる訳ではありません。現役の時は一次に受かったのに、浪人したら一次で落とされてしまった。という話もよく聞きます。こういう状況だけに「どういう風に絵の勉強をしたら良いのか、よく分からない」という人も多いのではないでしょうか?

ところで、昨年出題された手渡し課題の一次合格者を分析すると、5年以上前に国技館で行われた手渡し課題の合格者とは大きく異なる傾向が見受けられました。最新の情報も踏まえ、今回は手渡し課題を行う予定です。

更に、今回は内部生にも公開していない、過去数年分の芸大合格者一次再現作品もご覧になれます。

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2013素1再現
2014素1再現


入試を点ではなく、線として捉える事で、分かりにくい今の芸大油画専攻を分析し、芸大で求められている事が何なのか?を一緒に考えていくゼミです。
なお芸大以外でも、多摩美、造形大などは過去に手渡し課題が出題されています。構成課題が苦手で困っているという人にもお勧めです。横浜や神奈川方面にお住まいの方は、是非受講してみて下さい。

プレ夏期横浜地図