カテゴリー別アーカイブ: 新美

彫刻科 秀作のかげには

こんにちは 彫刻科、今回のブログ担当は氷室です。
さてさて6月は、祝日もなく梅雨時期と言うこともあり、なんとなくもの静かに淡々と日々が過ぎて行く様に感じますね。
みなさんはどの事を感じている日々なのでしょうか。

最近の秀作を何点か絞り、紹介したいと思います!

前回のブログで紹介しました実在実習、石膏取りをした首像が完成しました!
普段の受験を意識した制作から、一歩先を見て彫刻の作品が出来る楽しさや大変さを感じられる貴重な体験になったのではないでしょうか。
この作品、なんと紅茶で着色してあります。何とも柔らい表情が出ており、とても魅力のある作品ができましたね!
初めて手がけた手元に残る本格的な立体作品の制作、いかがでしたか?感想が気になります。 ぜひ大切にして欲しいです。
IMG_3628-1

こちらは珍しい課題ですね。ヘルメスに白い布をシュロ縄で巻いてあります。
細かい表情に捕われ過ぎずに、彫刻を勉強していく上で重要とされる、量感や構造への理解を少し突っ込んで意識してもらうための課題でした。
ですが、実は、構図に悩み量感に苦戦し、さらにそれぞれの質感表現が難しい、時間のかかる課題でしたね。
このデッサンは、そのどれを取っても均等にこなしてあり中々の良い切りがある1枚です!
Y君のデッサン
IMG_3645-1

こちらは夜間部生、Kさんのデッサンです。
デッサンの行程が、きちんと形を掘り起こす作業につながっており、全体を見ても細部を見ても形がしっかり見えてきます!光の印象やジョセフの表情も良く捉えてあり、とても良いデッサンだと思います。
IMG_3652-1

こちらも夜間部、Mさんの素描です。
子割りと白いテープを使った造形素描の課題ですね。面白い構成にセンスを感じます!自分で構成を考える課題ですので、やはり責任を持って描き切る事が求められます。この素描は、こう描きたい!と言うMさんの強い意志を感じます。空間もスッキリ、質感も感じられる上手い1枚です。
IMG_3620-1

今回の作品紹介は以上です!

引き続き、去年イタリアのバチカン美術館で見て来た、こんな作品も展示されているの!?と言う私が個人的にユーモアを感じた作品達を紹介したいと思います。

こちらは彫刻コーナー あまりの数の多さに唖然としてしまします
1

2
これは、ここから髭を作るために残されている部分なのでしょうか… なんとも表情がユニークに感じました。

DSCN8353-1
この台座は!!?

顔が…この模刻がでたら嫌だ…
DSCN8355-1

この並べ方は狙っているのか…?
DSCN8358-1

こんな片隅に、適当に置いてある!!!!
DSCN8410-1

こんな置き方で大丈夫なんですか!?
DSCN8409-1

ギャランドゥーが…
DSCN8391-1

いかがでしたか?
秀作とされる作品の影には、名も残き人が作った、たくさんの模刻や習作があったことを痛感したのでした。

お約束なベルベデーレにラオコーン
DSCN8398-11 DSCN8377-1 DSCN8381-1
アポロンもありました。

次回は6月27日にアップ予定です!稲田先生へバトンタッチです。

表現すること。

渋谷校の箱岩です。

本来なら10日水曜に更新なんですが、ありがたいことに月火水の生徒が多くなっていまして、ちょっぴり忙しかったりで余裕がありませんでした。うっかりしていて、すみません。

いよいよ梅雨の声が聞こえてきましたが、体調管理はできているでしょうか?

IMG_0304

 

油絵科の授業は、ものを観察する基本を学ぶ為の普っ通~のデッサンからスタートして、

今週は、自分の考えや気持ちを画面を通してどのように訴えるべきか?

俗に言うところの構図の問題へと進んできました。

写真は、通称「構図ドリル」でお勉強中の油絵の生徒さんです。

その昔、東京芸大の斉藤教授や私が受験生だったころに熱心にやっていた、巨匠の作品から明暗を抜き出す遊びを、文字通り超コンパクトにして大量にこなすドリル形式のトレーニング。数式の問題や単語のトレーニングと同じくコツコツやるのがコツ。

でも、単純だけど意外におもしろいと思います。

IMG_0622

油絵科は、曜日によってばらついていますが、ゆっくりと人数も増えています。講習会からは更に生徒が増えて、一段と活気が出てくるのではないでしょうか。

プレ夏期講習もございますので是非興味が有る人は、ご参加を。

さて先週末は、受験科デザイン工芸科・油絵科共に保護者会が開催されました。

生徒の御父母とお話しすると、いろいろなご意見や御要望に出会います。一つ一つのお話を聞きながらも御父母のお子さんへの期待や、心配する親心が伝わってきまして、中学3年生の受験生を持つ親としましては共感しきりでした。勉強熱心な御父母の様子に、親としても見習うところがたくさんございました。今後の指導にもしっかり取組みたいと思います。

現役生の指導は、背後で支えるご家庭や高校の先生方の思いごと受け止めながら、本人の可能性を最大限に伸ばすことなんだと実感しました。

一方で生徒の気持ちも経験が浅いせいもあって、日替わりでころころと表情が変わっていきます。なるべく多くの対話をしながら一人一人のモチベーションを引き上げていこうと心がけていますが、全部の気持ちを拾えているのか?なんてことが、気になってしょうがないってところが油絵科らしさですかね。

けれど、日替わりの気分の斑が連続して、自分のリズムが作られ、間合いが作られ、表現の基となる今の自分が形づくられると思います。「心とはコロコロと転がればなり」です。絵画の世界は手先の上手、下手なんてどうでもよくて、気分や気持ちが伝わるか否か。共感を呼ぶか否か。それは、描写力達者なほうが良い場合もあれば、あきれるほどの脱力の中で語られる場合もあると思います。

まとめるなら 「描写力 < 思いの強さ」 これはとっても大事だということ。

もし絵を描いていて、何かしっくり来ないことが有るとすれば、それは受験の為にという理由で無感情に筋トレをさせられているからであり、絵画の本質とは違う物差しをあてがわれているからかも知れません。

「自分を表現すること」

もし、美術の世界に足を踏み入れ、それを望むなら、新美の油絵科を一度覗いてみるべきだと思います。絵画の懐の深さを味わってみてください。

それでは、渋谷校でお待ちしております。

 

 

デザイン・工芸科 夜間部

こんにちは。デザイン工芸科夜間部です。

6月も中旬となりました。これまでは、共通の基礎となる課題を中心に制作してきました。

15日からは各志望校別にクラスを再編し専門課題を制作します。

たまに、昼間部デザイン総合、工芸総合、私立美大コースと同じ共通課題に取り組み、浪人生の制作手順も見ながら、夏期講習に向かっていきましょう。

これから始める方も随時募集しています。

柔軟な指導を心掛け、一人ひとりの進路指導にも当たっていきます。

夜間2015.6.09

2015年夏期講習会パンフレットできてます!

こんにちは。学生課です。
夏期講習会のパンフレットを2F学生課、1F総合受付にて配布中です。
今年の表紙は日本画の佐々木先生が描いてくれたもので
月夜に集う、猫の集会をイメージして制作されたそうです。
su
本物のサイズはP150号(約2.3m x1.6m)ととても大きな作品です。
本当のサイズで見てみたいものです。

さて新美では夏期講習会に先駆けて「プレ夏期講習」というイベントを行います。
このイベントでは実際の入試に即した課題や
初心者のための、道具の使い方から学べるコースもあります。

この夏、本格的にレベルアップする前に一度体験してみませんか?

お申し込みはこちらまで。

日本画科 中間コンクール

こんにちは、日本画の佐々木です。

新学期新しいスタートを切ってからおよそ二ヶ月。段々とじぶんのやるべきことが見えてきた時期ではないでしょうか。
このタイミングで、内部生はコンクール課題でした。

ブログ4
シビアに順位のつくコンクール。今の自分にできることを再確認して、前に進みます。

夜間部優秀作品
ブログ2

昼間部優秀作品
ブログ1

まだまだ出来そうなところはありますが、今の時期でこれだけしっかりかけているのは心強いですね。
おそらくこのミロのヴィーナスは受験には出ませんが、何が出るかわからないのも受験の怖さ。
あまり普段かかないものが出ても、落ち着いて観察です!

________________________________

授業とは関係ないですが。。。

新美に入っている画材屋さん「Tools」から、新しい水彩絵の具の案内が来ました。

DSCN8604
見たこと無いメーカーですよね。実はこれ、まだ日本に入ってきていないメーカーなんです。
「セヌリエ」というフランスのメーカーで、天然素材を使い(蜂蜜!)作られているんだそうです。色によっては。ホットケーキに掛けたら美味しそうなあま~い匂いがしました。

DSCN8605
早速皆で試しがき!

ブログ

発色がよく、くすみにくい印象でした。
でも、わりと味わい深い色をしていて…これはとっても使えそうです。
入荷が楽しみですね!