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高校生デッサンコンクール開催

高校生デッサンコンクール開催していたんですね~。

シルバーウィークは渋谷校受験科の保護者会があったりで、私は不参加でしたが、新宿校はとっても盛り上がっていたようです。
遠方からも参加があったそうで、集まった作品は200名以上。

予想をはるかに超えていますねぇ。本当に驚きました。

皆さんの熱気を想像して私のモチベーションも上がっちゃいます。

ご参加いただいた皆さん、お疲れ様でした。

渋谷校の基礎科生のみなさんも、多数参加しました。

参加するからにはいい結果を出してほしいと思いまして、、、2週ちょいを石膏課題に使いました。

形が苦手だという生徒の皆さんにとっては少し苦しい特訓期間。

ですが、渋谷スタイルは先生が日替わりなので、いろいろな先生から遠慮なく形を直すように指摘されます。

口頭で伝わらなければ、加筆やデモストで指導していきました。

また、客観的な把握の仕方や修正の仕方を次々に教わっていました。

マニアックな先生も多いので、触る人、舐めるように見回す人、とにかく図る人、と関わり方もいろいろです。
すると、少しづつ的確に捉え、的確に描くことが出来始めます。

学年も経験値も関係なく、やればやっただけ上手く描ける。

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生徒作品です。時間が短く手数はこれからですが、印象の捉え方は自然になってきました。

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コンクール本番の成功も失敗も時の運ですが、底力をつけることは少しできたのではないかと思います。

思うような結果が出なかった人も、ドンマイドンマイ。

次の機会に向けてコツコツ頑張ろうねっ!!

こういうシンプルな競技って、スポーツでもそうなんですが、ほんとに楽しいですよね。
私はこういう遊び、ムキになるタイプです(笑)

特に油絵科を志望しているんでなければ、石膏デッサンは受験のマストアイテム。

皆さんも、引き続き頑張ってみてください!!!

映像科:『Your Body is Yours』

こんにちは、映像科の講師の森田です。
二学期はイベントも盛りだくさんですね。前回告知した公開コンクールは受験に直結したイベントですが、先週行われた「全科合同・秋のデッサン祭」は「祭」というのにふさわしく、授業という日常を飛び越えて、なかなかの盛り上がりでした。
日程の問題もあり映像科からは参加した学生がいなかったのですが(ファイン系/デザイン系を前にして「デッサン祭」という響きにちょっとひるんでしまったのかも…)、審査の方は映像科主任として参加させていただきました。「わたしを描く」という課題へのアプローチの面白さや、それぞれの得意技を活かしたデッサン、デッサンとは言えないくらいにコンセプチュアルな作品など、映像科の実技を制作する上でも参考になることが見えてくると思います。
講師による審査は終わりましたが、webでの投票はまだできるらしいので、ぜひどうぞ!

*  *  *

さて、そんな中今回は秋のオススメ展覧会情報です。シルバーウィークは新美のイベントが盛りだくさんだったため、先週自主的なシルバーウィークとして大阪の国立国際美術館にヴォルフガング・ティルマンスの『Your Body is Yours』を観に行ってきました。会期は23日までということで、お勧めしたところで今から観に行くことはできないですが…。しかしティルマンスについては映像科の人はもちろん、それ以外の専攻の人もぜひチェックしてみてください。

2012年東京都現代美術館のトーマス・デマンド展や、2013年国立新美術館のアンドレアス・グルスキー展など、ここ数年ドイツの現代写真の大規模な展覧会が開催されていますが、ティルマンスもドイツの出身。ドイツの現代写真というと教科書的には、デュッセルドルフ芸術アカデミー/ベッヒャー夫妻の影響が言われます。デマンドやグルスキーはその系譜として説明することもできると思いますが、ティルマンスの写真は一見するとそういった作品とはまた違った印象を受けます。

ティルマンスの作品の特徴としては、それが「スナップ写真」であること、あるいは「スナップ写真のように見える写真」であることが挙げられます。特に初期の頃の作品では小型のカメラで身近な風景や友人を写したものが多いですが、そうした写真がなぜ作品になるのか?というのは、それ自体が写真について考える上では本質的な問いでもあります。近年の作品では写真プリントそれ自体をオブジェクトとして意識するような作品があったり、複数の写真を重ねてひとつのイメージを構成していたり、さらに今回の展示では、プリントアウトされたテキスト(主にはニュースサイトなどの記事や図版)がインスタレーションの一部として、撮影された写真と(ある意味では同等に)扱われていたりして、全体として「イメージとは何か」ということを考えさせられる作品です。

また写真の展示の仕方も「ティルマンス以前/以降」と言われることがあるくらい、今ではそれほど新しさは感じないですが、サイズの違った写真を壁面にランダムに貼っていく方法、その貼りかたもテープやピンで留めたりなど、一見するととてもラフに思えますが、隣り合った写真同士の関係や、空間全体のレイアウトなど(当たり前ですが)実際は計算されたインスタレーションとして制作されています。今回の展示では10以上の展示室それぞれがかなり明確なテーマによって構成されていて、単に写真を写真として「見る」というよりも「(複数の写真の繋がりを)読む」ような体験ができます。

…と、少々硬めに解説してしまいましたが、実際にその展示を見てみると普通に「かっこいい」とか「写真って面白い」という感想が挙げるのもティルマンスの写真の特徴です。日本では11年ぶりの大規模な展覧会とのことでしたが、さて次はいつでしょう? 興味を持った人は海外まで出かけるか、写真集を眺めつつ気長に待ちましょう。

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図録はこんな感じ。中を開くとタイトル『Your Body is Yours』の文字が。

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自画像クイズ

こんにちは。油絵科の関口です。
さて、新宿校では9月の2?3週目に掛けて、科の垣根を越えて、全科合同コンクールを行いました。実施された日はバラバラですが、B3サイズ縦構図限定の二日描き。課題は「わたしを描きなさい」鏡の使用は自由、というもの。油絵科の学生にとっては普通の課題ですが、他の科の学生にとっては難しい課題だったかもしれませんね。
実直に鏡を見て描いた、いわゆる「自画像」として魅力的な作品や、面白い発想の作品など、色んなものがあり、審査していて楽しかったです。
各階の廊下には、上位作品が貼り出されていますので、興味のある人は、色んなフロアを訪れてみて下さい。残念ながら今回上位に選ばれなかった人も、勿論この結果が全てではありませんので、今後のバネにしてもらえたら…と思います。

 

コンクールはさて置き、今日は自画像に焦点を当ててみたいと思います。
自画像と言っても色んな解釈があると思いますが、狭義には「自分自身を描いた肖像画」という事になります。

様々な画家が自画像を描いています。さあ、誰が描いた自画像か分かるでしょうか?

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割とメジャーな画家ばかりですが、これが全部分かった人は、よく勉強している人だと思います。
こうやってみると、本当に個性的で色んな自画像がありますね。答え合わせは一番下です。

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どうでしたか?「ん?、何か見た事がある」「これなら知ってる!」という絵もあったと思いますが、もし半分も分からなかった人は、もっと色んな作品を見た方が良いと思います。絵の勉強は、描く事と同じくらい、絵を見る事が大切ですから・・・。

答え
1.ドラクロワ、2.ハウズナー、3.ピカソ、4.フリーダ・カーロ、5.北斎、6.フロイド、7.ベーコン、8.ベックリン、9.ボナール、10.ヤンセン、11.マティス、12.モンドリアン、13.ラファエロ、14.ルーベンス、15.ルソー、16.レオナルド・ダ・ヴィンチ、17.ウォーホル、18.モディリアーニ、19.アンソール、20.エル・グレコ、21.カラヴァッジョ、22.デ・キリコ、23.クレメンテ、24.ゴーギャン、25.ゴッホ、26.ゴヤ、27.コロー、28.シーレ、29.ダリ、30.セザンヌ、31.シャルダン、32.ティツィアーノ、33.レンブラント、34.松本竣介、35.靉光

 

日本画 秋の大作週間!

こんにちは、日本画の佐々木です。
熱い夏期講習を終えて、受験まであと半年…受験に向かって頑張るぞ!の、前に。
9月はちょっと楽しいことをして、ここから先の英気を養おう?!

ということで、今週は大作期間でした。
普段はP20のパネルに着彩をしていますが、思い切ってB1パネルでの制作です。
期間も一週間で、モチーフも教室全体を使ってセットします。
初日はモチーフ倉庫から思い思いのものを選んで、どんなセットにしようか考えます。

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あーでもないこーでもないと倉庫?アトリエを何往復もし、花が足りなければ花屋に走り、
普段あまり体を動かさない絵描きの卵たち(と、講師)には、一日がかりの重労働でした…。
この日は非常によく眠れました。翌日からはいざ制作開始です。

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大きな画面でみんな苦戦するかとおもいきや、何だか普段よりいい描きっぷり。
か、描けるじゃん!!!!とツッコミ入れたくなりました。
なんででしょう?やっぱり描きたいモチーフだと気合が入るのでしょうか?

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段々形になってきました…!

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画面に空間が出てくると、描いている手が実際にものに触れているように見えて
ちょっと感動です。

そして講評!
せっかくなので、講評前にお互いの作品を鑑賞します。
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完成した生徒作品、こんな感じに仕上がりました。
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この他にもいい出来の作品がたくさん出ました。それはまたパンフレット等でお披露目します!

みんなに楽しかった?と聞いたら、なんだかぐったりしていましたが、自分でモチーフを選んで描いた分、やっぱりいつもよりも魅力的に描けたのではないかなと思います。
こんな気持ちで普段のモチーフにも取り組めるといいですね!
大作、おつかれさまでした!

デザイン科総合コースの私大対策がスタート!!

こんにちは。デザイン科総合コースの滝口です。
総合コースでは、2学期に入ると私大対策も始まってきます。
それぞれ学生によって、受ける大学や科など多岐にわたります。それらの受験校を細かく面談で聞いて行きながら、各自で対策する課題を選択していきます。

昨年度も、総合コースでは、素晴らしい成績を収める事が出来ました。
今年から、芸大でも構成デッサンが始まります。これまでよりも手や想定でモチーフを組みながらのデッサン対策が多いので、例年よりも手のデッサンの仕上がりが早い感じがします。
夏に踏ん張って来た力を、2学期からは実際の受験に向けて広げて行ってもらえたらと思います。

10月からは色々な公開コンクールも始まるので、1つの目標として持ってみるのも良いでしょう。幾つか作品を載せてみますが、9月で2学期初の私大対策なので、まだこなれた感じではないですが、この時期でこの内容ならとても良いと思います。

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↑手のデッサン講習をしました。描き進め方や描写ポイント等をしっかりと組み立てて行けてます。
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↑凄い発想で攻めてますね??。1億円以上あるんでしょうか・・・

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↑まだ文字の位置やアプローチの仕方等は改善余地ありですが、可愛い船のデザインですね。
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↑シャープなデザインが美しいです。
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↑発想がとっても分かりやすくて、表現も秀逸。

明日から総合コースでは、石膏デッサン強化で講師によるデモンストレーションも交えながら、デッサン力を一気に伸ばして行きたいと思ってます。
ついつい夏も終わって涼しくなり、気が緩みがちな時期に、しっかりと目標を立てて対策をしていくのが大切だなと思います。