カテゴリー別アーカイブ: 新美

2017年度_新学期入学案内パンフレット出来きました。

新学期入学案内紹介。

テーマは『見』『言』『聞』。

『見』『言』『聞』の感覚を「心」で感じ「描く」という行為で表現しています。

ハ?ンフレット

新年度パンフレットのテーマは『言』。

美術の魅力は、言葉を超えて、色や形を通し人とつながったり、メッセージを

伝えることではないでしょうか。

 

今回、パンフレットのキービジュアルを

今注目のお二人、

アーティスト チョーヒカルさん

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コスチュームデザイナー 武田久美子さん

 

によるアーティストコラボレーション。

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お二人とも美術予備校へ通い、美大を卒業、

それぞれのクリエイティブの世界で活躍されています。

また、去年、東京芸術大学デザイン科に進学され、

漫画家として活躍されている

新美出身の山科ティナさんの合格者インタビューも掲載しています。

その他にも、新美の魅力が盛り沢山の内容になっています。

美大を目指そうと思っている皆様は是非、ご覧ください。

春期講習パンフレットも配布しています。

テーマは『見』。

春からスタートダッシュして、美大受験に挑もう!!

パンフレットなど資料請求はこちらから

 

 

 

 

 

 

日本画 岩絵具について

こんにちは!日本画の佐々木です。
本格的な受験シーズン到来ですが、今回のこのブログでは、前回予告した「岩絵具について」を書いていきたいと思います。

そもそも日本画って、大学に入ったらどんな画材を使うのか知っていますか?
日本画を受験する人でも、意外と知らない人が多いのです。
そう、「岩絵の具」のことを。

大学受験では水彩絵の具を使用する日本画ですが、大学に入ると「岩絵の具」という素材の使い方を学んでいくことになります。
岩絵の具というのは、文字通り、岩を砕いて作った砂のような絵の具のことです。

岩・・・?と思うかもしれませんが、ここでいう岩とは、鉱石のこと。
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水晶、ラピスラズリ、孔雀石などの、通称宝石と呼ばれているもののことです。
もちろん、粉末になっていればなんでも溶くことができるので、砂や泥などもありますが、そんな地球のカケラを絵の具として使うことができる、なんともロマンな専攻が日本画なんですね。私はもともと鉱石好きなので、素材としても日本画が好きだなあと思っています。

その、粉末のものをどうやって絵の具として使うんだ?ということですが、膠(にかわ)という動物由来の接着剤と水を混ぜることで、塗れる状態にして絵を描くのです。D6DC2569-4B8D-46E9-8856-F85FD914E6BB

粉末の状態に、膠を加えて

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指でよく擦り混ぜペースト状にし、水を加えてちょうどいい濃度になるまでのばす。

こんな感じで一色づつ絵の具を溶いて作るのです。
そして、混ぜる順番は変えてはいけません。
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さらに、動物性のタンパク質である膠を使っているため、ナマモノ扱いです。腐るんです。
なので、使い途中の余った絵の具などは、必ず冷蔵保存。

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それでも使い切れなくて余るときもある。そんな時は・・・「膠抜き」

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この膠というものは、熱湯ほどの熱さになると組織が壊れるようで、接着剤としての機能を失います。こうして絵の具を洗って乾かすことによって、無駄なく使い切ることができるのです。

・・・・・

めんどくさーーーーーーーー!と、思ったでしょうか?
なんか職人みたいでカッコイイ!!!と、思ったでしょうか?
私は断然後者でした・・・なんか、錬金術師とか薬師みたいじゃないですか・・・。
実際制作する時はめんどくさいなあと思ったりもしますが、昔からの変わらぬ制作過程を持つ日本画がかっこいいなとも思います。

先日のニューイヤーワークショップでは、この辺りの話からさらにもう少し広げて日本画についてお話ししつつ、実際に岩絵の具での制作を体験してもらいました。
また春に、そんなイベントが…もっとパワーアップして…ある…らしいぞ…??(コソコソ)
ぜひ、シンビのHPを要チェックしていてくださいね!!

ではでは、また再来週お会いしましょう!

基礎科生、受験生になる。 01

美大受験、今年もはじまりますね。
基礎科生のみなさんも、受験生になるまでにできる制作も限られてきました・・・。
今のこの時期だからこそ、自分が向かう進路をよくよく考えて、大事に楽しんで制作に向かってほしいものです!

さて、

基礎科のブログでは、今年度の残りの時間を使って、皆さんの作品を少しづつ紹介していきたいと思います。
まず少し前の事になりますが、冬期講習での油絵作品達です。
それぞれのモチーフの意図にあわせて、随分と作品の表現の幅が広がってきてきました。
今後の皆さんの作品がどのように展開してゆくのか、楽しみです!

↓ 鶏の剥製。これは描写せなばはじまらないモチーフです。

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↓ もう、かなりの時期外れですが、「ザ・クリスマス」なモチーフ。

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↓ 枝の表現をまともに描くべきか?どう表現すべきか?背景との関係は??

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↓ こちらも、少々時期外れですが、「ザ・正月」なモチーフ。

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↓ モチーフとイメージの組み合わせの課題。

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映像科:ある日のモチーフ(小論文)

こんにちは。映像科の森田です。
いよいよ武蔵美の入試まであと2週間弱。教室の雰囲気にも緊張感が出てきました。
入試直前の授業では毎回が試験と同じ条件での「感覚テスト」「小論文」「デッサン」の制作。
これはある日の武蔵美映像学科小論文のモチーフ(題材)。

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普通のノートのように見えますが・・・

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・・・?

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サイズが小さい。

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武蔵美映像学科の小論文では、例年何か「物」が配布されて、それを扱うことからテーマを導き出します。
普段見慣れている物やそれを扱う行為に対して独自の視点を持てるかどうかが重要。
この時期の小論文の課題では、そういう視点や考えを鍛えるための課題を制作します。

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では、体調管理に気をつけて試験本番まで乗り切りましょう!

石膏像について?

こんにちは。油絵科の関口です。
センター試験も終わり、段々と入試が近付いてきましたね。受験生の皆さんは、焦りや不安な気持ちが大きくなってきた人も多いのではないでしょうか?気持ちは分かりますが、こればかりは焦っても仕方がないので、どんなにキツイ状況でも、自分自身を信じて楽しみながら制作してもらいたいと思います。という事で、僕のブログも入試と関係なく、マイペースでいきますね(笑)。

マイペースと言えば、毎度お馴染み流浪の番組「タモリ倶楽部」ですね。先日放映された「受験生(美大志望)必見!試験に出る石膏像」はご覧になりましたか?僕はタモリ倶楽部が大好きで、毎週録画して見ています。超マニアックなテーマが取り上げられる事が多く、タモリさんにしか出来ない素晴らしい番組だと思っています。15965109_1342779422460942_2922454158765811080_n
※画像はザ・テレビジョン「タモリ倶楽部」紹介ページより。

さて、今回のロケは石膏像の制作所という事で、普段見られない石膏像の制作過程を見る事が出来ました。石膏で補強された、樹脂製の原型に石膏を流し込んで、複製しているんですね。モリエールやブルータスが作りやすいとか、一番売れてる石膏が球体だとか、普段は知り得ない情報を得る事が出来ました。
ただ番組を見ていて、素朴な疑問が湧き上がったんですが、球体の石膏ってどうやって作るんでしょうね?穴が開いた型に流し込んで作るにしても、半分ずつ作って貼り合わせるにしても、バリが出てしまいそうです。後で削ってるんでしょうか?誰か知ってる人は教えて下さいね。
ところで、このロケ先の堀石膏制作さんというのは、かなりマニアックな方のようで、石膏像ドットコムというホームページを開設されています。ブログやFacebookもあるようです。興味のある方は検索してみて下さい。

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あと、石膏像ドットコムでは「石膏像図鑑」なる書籍も販売されているようですね。油絵科では「試験に石膏は出て欲しくない…」と思っている受験生が多いと思いますが、この本を読んで石膏が好きになったら「石膏ウェルカム!」になるかもしれません。ゲットしてみては如何でしょうか。

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※上の画像は2枚とも石膏像ドットコムより。

過去のブログを読むと、かなりマニアックで面白そうな感じなので、新美に一冊入れてもらおうかな…とも考えてます。