カテゴリー別アーカイブ: 新美

怪しさ満点の展覧会「PEEKABOO」

こんにちは。油絵科の関口です。
早いものでゴールデンウィークも今日でお終いですね。皆さんは連休はどこかにお出かけしましたか?

ところで、新美が初台に移ってから数年が経ちましたが、目と鼻の先にあるにもかかわらず、僕はオペラシティにあるギャラリーには殆ど足を運びませんでした。これだけ近いと「いつでも行けるから…」と、反対に足が遠のくのかもしれません。
今回はその東京オペラシティ・アートギャラリーで開催中の五木田智央さんの展覧会「PEEKABOO」を拝見してきました。この五木田さん、今回はたまたまネットで作品を見て「面白そう」と興味を持ったのですが、少し調べたら実は僕と同年代という事が判明し、これは是非見に行かねば!…と思った次第です。
初台駅を降りて、そのままエスカレーターで3階まで登ると、アートギャラリーに辿り着きます。


そして入口には何やら怪しげなポスターが…。


作品はかなり大きめのものが多く、号数でいうと150号?200号程度のものがバンバン展示されています。


場内は撮影可という事で、作品に近寄って撮影してみました。怪しげな雰囲気とは裏腹に、技術的には結構しっかりしています。今回の作品は、全てモノクロで、殆どの作品がアクリルグアッシュ(アクリルガッシュ)で描かれているそうです。この花束?のグラデーション部分は、ほぼ一発決めです。アクリル系なので、作品の大きさを考えるとかなりスピーディーに仕事を進めないと、こういうグラデーションは作れません。展示されている作品の制作年も2018年のものが多く、かなり頑張っている人なんだな?と感じました。


僕のお気に入りはこの作品。う?ん、怪しさ満点。どこぞの漫画のように、ゴゴゴゴゴゴ…とか効果音が付きそうです。”そこにシビれる!あこがれるゥ?!”ってね(笑)。それはさておき、ウォームグレーの壁面と良くマッチしています。


この作品は小ちゃい作品の集合体。お客さんも皆携帯で写真をパシャパシャ撮ってました。


近寄ってみると、表現や素材のバリエーションも豊富で、鉛筆でかなりキッチリ描いているのとか、ペンで細かく点描している作品とかもあり、一枚一枚かなりこだわって描いているのが分かります。結構見応えありますよ。


こちらは廊下に展示されているレコードジャケットサイズの連作。モデルは全て往年のプロレスラーです。自分の趣味の為だけに描いている感じで、ある意味 見る人のことを殆ど置き去りにしていますが、こういうのを描いている時はムチャクチャ楽しいんでしょうね。ここまでやられると痛快です。

新美のすぐ近くで、こんなに怪しくも楽しい展示が行われています。6月24日までやっているようですので、興味のある人や油絵科の人は是非行ってみてください。

↓ 東京オペラシティ ?アートギャラリー
http://www.operacity.jp/ag/

 

4月、新緑が芽生えています。

デザイン工芸科 夜間部です。

新学期も始まり、教室も少し落ち着いてきた感じになってきました。あっという間に5月になってしまいました。少し、ドキドキします。

4月は、道具の使い方や技術的なことの指導に加え、実直に描くことの大切さも指導がありました。まだまだ覚えることもたくさんありますが、頑張ってついてきて欲しいです。
その中で、資料作成や自分の進む道を調べる大切さなども教えていきました。受験だけでなく、将来の仕事に繋がる興味をもって、勉強してほしいです。

5月からは、演習的な課題でより理解がしやすい課題が多くなります。もっとお勉強的な授業もあります。難易度は上がっていきますが、理解が増えることが、より良い作品作りに繋がります。

めげずに、頑張っていきましょうー。

 

道具説明と実演、最初が肝心です。

講評風景です。

8階の参作置き場が綺麗になりました。

まだ理解は足りませんが、力作も出ました。

今週来週の先端芸術表現科

こんにちは。先端芸術表現科です。

先週の日曜日は、ボールペンで自画像を描く、という課題を行いました。
ボールペンの線の質感や痕跡、その集積をどのように捉え自画像を描くのか、普段とは異なる描画材をどのように扱って自分自身の表現のための方法としていくのか、ということを学べたのではないかと思います。

今週の日曜日は、予備校の外に出て、美術館とギャラリーを訪れました。
美術館は、品川から徒歩10分ほどのところにある原美術館で現在開催中のコレクション展を訪れました。
原美術館は、国立や公立の美術館とは異なり、私立の美術館となっており、また元々は住居であった建築物を用いて展示を行っているという特徴があります。
美術館とフランス革命の関係や、ホワイトキューブなどの美術とその展示空間を巡る制度的な話をした上で、まずは生徒自身に自由に鑑賞してもらい気になった作品を紹介してもらい、その後に講師の方から作品の解説などをし、個々の作品を見ていきました。

ついで、銀座に移動し、資生堂ギャラリーとメゾンエルメスの展示を鑑賞。こちらは、コレクション展ではなく、作家の個展を見ることで、空間の使い方や、構成の仕方などを一緒に検討しました。生徒同士で意見が分かれたり、同じ作品でも異なる場所に着目していたりなど、公園でのディスカッションを通じて、自らの鑑賞行為を振り返り、また他者の鑑賞行為について学ぶことができたのではないかと思います。

作り手になることで、他者の作品を見る行為がどのように変容していくのか、ということを今後も考えていくことができるような校外授業だったのではないでしょうか。

5月6日の日曜日はGWで休みです。先端では、休みの時にどれだけ自分の制作を進めることができるのかがとても大事なので、休みを利用して普段はできないような時間をかけて制作を進めることが重要です。
5月13日の日曜日は、教室の中で身体を使います。
学期途中からでも、受講は随時受け付けております。体験入学制度もぜひご活用ください。
遠隔地にお住まいの方は、通信教育でも受講することができます。

先端芸術表現科でした。

 

 

通信教育:2018年度、始まってます

こんにちは、通信教育の講師の土屋です。

2018年度の通信、すでに4月ターム・5月タームの課題を生徒の皆さんに発送しました。

現在は届いてきている4月タームの課題を添削しています。

初めての課題は慣れないこともたくさんあるでしょう。

「ちょっと提出するの難しいかも...」と思うかもしれませんが、途中でも先生に見てもらうことが制作力をバリバリつける上で大事です!

通信だからこそ、継続は力なり。

こちらも親身に添削しますので、作品をお待ちしております。

さて、新美の通信教育はどんなところで添削や発送作業が行われているのかというと...

...なにぶん書類が多いので、少しゴチャっとしていますね。

実はここを使いやすく快適な空間にするために、現在模様替え計画進行中です。

このモザイクが取れて、気持ち良く使えるスペースが生まれる日も近いはず。

リニューアルしたらこのブログでもお知らせします。

 

通信の新入学生も引き続き募集しております!

詳しくはこちらをご覧下さい。

映像科:都庁に登る。

こんにちは、映像科の講師の森田です。
映像科って新学期の授業って何をやっているの?と聞かれることも多いですが、
一学期は「一般入試コース」「推薦入試コース」「留学生コース」共通の授業です。
今週と来週は、フィールドワークつまり周辺を散策することから、映像作品や写真作品を自由に制作しています。これまで作品制作の経験がある人もあまりない人も、まずは作ってみよう!ということで、みんな戸惑いつつもわいわいと制作している様子です。

そして先週の木曜日は「そもそも新美の周りってどんな場所があるんだろう?」ということで、徒歩約10分の東京都庁の展望室に行ってきました。あまり知られてないかもしれませんが都庁の展望室は無料。北と南があり、夕方17:30以降は北展望台のみ登れます。


平日とはいえ、観光客など多く、エレベーターは15?20分待ちくらい。


45階の展望室までは55秒。


360°夜景が見られます。


遠くに富士山も。見えるでしょうか・・・??

今回の散策ではひとつだけルールを設けました。それは「カメラで撮影しないこと」。
講師は一応記録のために写真を撮ってるわけですが、みんなは気になったものや注目したポイントがあっても、写真や動画は撮らず、よーく見て記憶しておく。誰もが手軽に撮影できるからこそ、ちょっと違った視点で街や風景を見てみる実験です。
その後散策のレポートを書いてもらいましたが、中には観光地である展望室で写真や動画を撮る人の振る舞いについて報告してくれた人もいました。そういうところに注目してみることも面白いですね。
それ以外にも新宿中央公園や新宿十二社熊野神社なども散策して、作品のきっかけを探します。