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全ては君の笑顔のために

お久しぶりです。油絵科の関口です。

さて、突然のお知らせになってしまいますが、僕は今月一杯で新美を辞める事になりました。
こういう事をブログでお知らせするのも如何なものか?とも思いましたが、コロナの影響で、今まで関わって来た人達にお礼の挨拶もできず、去ってしまうのが申し訳なく思い、このような形をとらせて頂きました。どうかご理解下さい。

まずは28年間(受験生時代を含めると30年以上)という長い間、大変お世話になりました。関わって来た、卒業生を含む多くの学生の皆さん、保護者の方々、講師の方々、教務や受付職員の方々、トゥールズの店員の方々、アルバイトの皆さん、出会ってきた大学教員や高校教員の皆様、本当にありがとうございました。最初に僕が辞めると言った時に必死に止めてくれた皆さん、そして最後に僕のわがままを受け入れてくれた油絵科の先生方、本当に感謝しております。とても一言ではこの気持ちを言い尽くせませんが、この場を借りて深くお礼申し上げます。

実は昨年の今頃には「今年度限り」ということを決めて、この一年を関わって来ました。今年度は担当を持たず、引き継ぎや裏方でバックアップの仕事に徹して来ましたので、油絵科の学生は「関口先生っていつも何をやってるんだろう?」と漠然と思っていたかもしれませんね。もしかすると薄々辞める事に気付いていた学生もいるかもしれません。中にはショックを受ける人もいるかもしれませんね。そういう人には「申し訳ありません」と言うしかありません。

事情を知らない人がこれを見て、新美は大丈夫なの?と思うかもしれませんが、絶対に大丈夫です。一年間を通して、新美のことを間近で見て来てそう思います。どんな時も、新美は本当の意味で学生本位の予備校です。学生が希望の大学に合格できるように講師や職員は必死になって働いています。そんなの他の予備校も一緒じゃないか?と思われるかもしれませんが、違うのです。愚直とも思えるくらい、徹底して『学生ファースト』なのです。それは誰に強制されるわけでもなく、決して見返りを求めることもなく、自ら率先してやっているのです。



例えば、新宿校の6階に油絵科の図書が1000冊位はあると思いますが、これらが無くならないように管理し、講師で当番を作って授業時間以外にも学生が見られるようなシステムを作っています。多くの学生が見るので、当然そのうち画集が傷んでボロボロになって来ます。それを見つけた海老澤先生は、以前よりも頑丈になるくらいの修復をしてくれています。そしていつも冗談を言いながら、本当に上手に生徒を合格へと導いていきます。

阿部先生は新美全体を見渡し、夥しい量の仕事をこなした上で、いつもニコニコしながら学生と接しています。普通の人には理解不能で、突拍子も無い事を言う学生とも普通に会話を成り立たせていくのは、もはや魔術の領域です。

山本先生は膨大な主任の仕事をこなしながら、いつも夜遅くまで学生のクロッキーを見たり、絵の話や悩み事を当たり前の様に聞いてあげたりしています。

鷹取先生は、どんな時でも太陽の様に明るく、学生のヤル気を最大限まで引き出し、まるで我が子を見守る様な気持ちで、一人ひとりと接している様に思います。

仲間先生も推薦や留学生のポートフォリオの内容を事細かくアドバイスして、最後の最後まで完璧なものを作り上げるのを全力でサポートしています。
一つひとつをあげていたら枚挙に遑がないので割愛しますが、とにかく全員が「あなたに対して何をしてあげられるか?」を考え、「どうやったらあなたの個性を潰さずに希望の大学に入れるか?」に全てを賭けて、指導にあたっています。そんな姿を目の当たりにしてきたので、安心して任せられると確信しています。
志望校もこちらから強制することなく、本人が「受けたい」という大学であれば、全力で受からせる様に努力をします。非常に手間がかかる推薦入試だって対応しています。こちらの宣伝のための合格率操作(受からなそうな人を受けさせない)や、浪人前提のご奉仕受験(合格者数を稼ぐために受けさせ、受かっても私立に行かせない)みたいな、予備校本位の事は一切行っていません。合格者数だって、ごまかしは一切ありません。我々にとっては当たり前のことですが、他の予備校もこういうことが当たり前にできるのか?は、正直言って分かりません。

近年では、芸大を始め、私立美大も現役合格する人が増えましたので、浪人する人はめっきり少なくなりました。当然昼間部の人数も減ってしまい、予備校としては苦しい状況でもあります。でも、どんな時であっても新美は真に学生本位で、苦学生には特待生制度や奨学金制度で応援し、地方生にも授業料半額免除の特待制度を利用してもらい、皆が安心して美術を勉強できる様、環境を整える努力をしています。
これが創設以来変わる事のない、新美に流れる遺伝子だと思います。そうそう、新美は実は今年で50周年を迎えます。HPにすら載っていないところが、新美らしいといえば新美らしいのですが…。たとえ人が入れ替わっても、50年間変わらず、ズ〜〜〜っと学生のために全てを捧げる精神が、今日まで受け継がれているのです。それは何気にすごい事だと思っています。

数年前、新美の標語というか、新美を表す言葉はないか?と考えて、頭に浮かんだのが今回のタイトル『全ては君の笑顔のために』というものになります。これを表立って標語にしていこうという様なものではありませんが、全科、全校舎の講師や職員がこの想いや精神を持って仕事をしているのが、新宿美術学院だと思っています。

ところで、今年は最後の方に嬉しいことがありました。僕が以前担当していた学生が、芸大に受かってくれたのです。本当は僕が受け持っていた時に受からせてあげたかったのですが、その時は願いが叶わず、お互いに悔しい思いをしましたよね…。でも「花が咲かなかったとしても、意味がないとは思わない。根っこさえあれば、きっといつか花を咲かせてくれる」と信じ、その子たちはとうとう立派な花を咲かせてくれたのです。
今年、残念ながら花を咲かせることができなかった人達も、きっと来年には綺麗な花を咲かせてくれると信じています。落ちた直後はショックが大きいと思います。でも今年一年新美で学んだことは、しっかりと根を張っているので、決して無駄にはならない筈ですし、新美の先生はいつも全力であなたが花を咲かせる様にサポートしてくれる筈です。
晴れて大学生になったあなたも、たまには新美を訪れてみて下さい。教え子の成長を一番嬉しく思っているのは、一緒に苦労した新美の先生達です。

これから新美に通う事になったあなたに、もし悩み事が生じたら、どんなことでも相談してみて下さい。本当に親身になってあなたの事を心配し、一緒に解決策を考えて良い方向に導いてくれる筈です。

そう、全ては君の笑顔のために…。

 

 

これからも末長く新宿美術学院を宜しくお願い致します。

 

最後に…僕自身のことを少しお話しします。これからは大学の講師や絵画教室の講師をしながら、前向きな気持ちで、制作活動をより一層頑張っていきたいと思っています。昨年から細々とSNSも始めましたので、興味のある方は是非探してみて下さい。あと街で見かけたら気軽に声をかけて下さいね。それでは大変長くなりましたので、この辺で失礼致します。心から感謝の気持ちを込めて。さようなら…。

2020年3月 関口雅文

2019年度夜間部在校生の入試を終えて。

新型コロナウィルスの影響は、入試にも直撃してしまいました。まだまだ終息する気配はありません。世界的規模での問題となっています。これからの動向の様子を伺っていくしかないですね。非常に厳しい年になっています。

ですが、来年の受験が待ってくれるわけではありません。準備をしていこうと思います。

デザイン・工芸科夜間部です。

 

国公立の試験も終わり、発表がまだ残っている大学もありますが、ほぼほぼ今年度の受験は終了いたしました。受験生の方、お疲れさまでした。新美の合格実績も更新されていますが、今現在のデータとなります。合格した方おめでとうございます。残念な結果で来年再トライする方は、来年に向けてしばし休憩しましょう。

 

3月20日からは芸大を含めた展示に切り替わりますが、私大の合格再現展示、作品が全部出そろった展示風景です。

 

来年度新入生の募集も始まっています。デザ割というプランもありますので、早めに申し込みした方が特典もありますので、チェックしてください。

申し込みはこちらから↓

https://www.art-shinbi.com/pdf/2020-tokutai.pdf

 

3月22日(日)のプレ春期Ⅱのイベントは、開催されることとなっています。こちらもチェックしてください。

申し込みはこちらから↓

https://www.art-shinbi.com/event/event-spring-special/event-pre-spring/index.html

映像科:合格者入試再現発表&体験談

こんにちは、映像科です。
23日に行われた「入試再現発表&体験談」に足を運んでいただき、ありがとうございました。
映像科では20日の発表で武蔵野美大映像学科に合格が決まった、受かりたてほやほやの学生の皆さんに当日朝から入試再現作品の制作をお願いしました。
また夕方からのイベントでは、合格者にこの一年間の成長のプロセスを語ってもらいました。

試験科目である感覚テストは、与えられた言葉から絵と文章で映像的な場面を表現する問題ですが、2020年度は「その先は」という言葉でした。
選択科目の小論文と鉛筆デッサンでは、毎年共通するモチーフが与えられます。今年は貝殻が配布されました。
再現制作してもらった作品は、現在新宿校1Fの新美ギャラリーに展示されています!

武蔵・多摩の発表から、藝大の試験へ。

世間のニュースは、新型コロナウィルス一色となっています。まだ試験の残っている生徒は、受験のことにプラスして予防対策までしなくてはならないという、大変な状況です。マスクも手に入らない状態です。とにかく、手洗いの基本をしっかりとやっていきましょう。

デザイン・工芸科夜間部です。

武蔵野美術大学、多摩美術大学の合格発表がありました。良い結果の人もいれば、残念な結果の人もいます。合格した方、おめでとうございます。残念ながら不合格だった人、これからのことを考え前を向いていきましょう。そして、補欠合格で気が気でない人もいます。待つしかないのは、なかなか精神的に大変だと思います。そんな時は、気晴らしに新美に寄ってください。

新美、新宿校では最速で武蔵野美術大学と多摩美術大学の合格再現作品を展示しています。一気に合格した生徒にやってもらい、体験談も語ってもらうイベントもやりました。この厳しい情勢の中、来年以降に受験を控えた方々が沢山参加してくれました。ありがとうございました。作品は飾る形態が変更となりますが、4月過ぎまで飾られることとなります。最新の合格再現をぜひ見に来てください。

 

そして、藝大の一次試験がいよいよ始まります。最大の難関ですが、頑張ってきてください!

映像科:一足早く

こんにちは、映像科です。映像科の入試もいよいよ佳境となりました。今週は日芸映画学科の試験がありますが、教室での課題制作は2/6で終わり。武蔵美の入試が終わるとひと段落という人も多いと思います。
長い人は一学期から約一年間、お疲れさまでした。皆さんの制作に対する創意工夫に刺激を受けながら、私たち講師も入試の日までやってこられました。結果が出るまでは落ち着かない日々かもしれませんが(過去の合格者もみんなそうだったのであまり考え込みすぎないように…!)しばらくは思う存分好きな作品を見たりして、少し早い春休みを過ごしてください。

恵比寿映像祭」や「ダムタイプ アクション+リフレクション」など、見に行ってみるのも良いと思います!

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そして告知も。
2/23(日)には合格者による「合格者再現発表&体験談」というイベントがあります。これは今年からの新企画で、映像科では武蔵野美大の感覚テスト、小論文、鉛筆デッサンの再現を予定しています。
制作自体は一般公開ではないですが、制作後に作品を見ていただきながら合格者の生の声を聞ける座談会があります。特に高校1・2年生などで次年度に美大の映像メディア系に興味がある方はぜひ気軽に足をお運びください!(詳しくはこちら