カテゴリー別アーカイブ: 新宿校

こんにちは。通信教育です。

大寒波ですね。

12月タームの作品続々届いています。

随時添削、返送いたしますのでしばらくお待ち下さいね。

通信教育受講の受験生は最後の添削です。みなさんはそれぞれの環境でがんばってきたことと思います。

入試直前講座で専攻別の対策も始まります。

受験までもうひとふんばりですね。

 

2014:1:10

卒業制作展に行きましょう。

こんにちは。
寒さが一段と厳しくなり、、いよいよ入試本番を意識する時期になりました。
受験生は体調管理をしっかりして、入試を乗り切ってください!!

さて、まだまだ受験が遠いと思っている高1、高2の皆様も少しずつ進路についてしっかりと考える時期がきてますね。志望の専攻について、特に1年生などはまだ迷っている人も多いと思います。
そんな皆さん、ぜひ大学の卒業制作展に足を運びましょう。大学4年間の集大成の作品を全科一堂に見ることができます。
「自分のやりたいことはこの専攻で学べるんだ」とか「こんな作品を自分もつくりたい!」とか、いろいろ感じることも多いと思います。
それと、今のうちに第一志望以外の大学にも行ってみることをお勧めします。
併願校をどうしようか、ぎりぎりまで悩む受験生も多いですが、いざ受験しようにも大学に行ったことがなく、判断基準が少ない、というケースをよく聞きます。
しっかりと大学を比較検討することも大事な準備ですね。。。
(一部パソコンでリンクがうまくいかないようですので、各大学HPをみてくださいね)

東京芸術大学
2014年1月26日(日)?1月31日(金)(東京都美術館)

多摩美術大学
3月21日(金)?3月23日(日)(八王子キャンパス)

武蔵野美術大学
2014年01月16日(木)~2014年01月19日(日)(鷹の台キャンパス)

女子美術大学
2014年3月13日(木)、15日(土)、16日(日)(相模原キャンパス/杉並キャンパス・・専攻により実施会場が違います)

東京造形大学
2014年1月25日(土)~1月26日(日)

インプリマトゥーラと白色浮出

明けましておめでとうございます。油絵科の関口です。このブログは油絵科ではリレー形式でやっていましたが、松田先生が書いていた通り今年度は12月初旬で一旦終了しました。春までは僕が時々更新しますので、月曜日にはこのページを開いてみて下さい。可能な限りアップしようと思います。

さて、タイトルにある「インプリマトゥーラ」と「白色浮出(はくしょくふしゅつ)」という言葉はご存知でしょうか?一般の方にはあまり聞き覚えの無い言葉ですよね?

これが芸大油画専攻の在学生や50歳以下の卒業生になると、ほぼ100%の確率で知っている事になります。この言葉は、今年で定年を迎える芸大油画教授の佐藤一郎先生から、何回も繰り返し、繰り返し…それこそ耳にタコが出来るほど聞かされます。なので、芸大生でこの言葉を知らない人がいたら、その人は殆ど学校に行っていなかったんでしょうね。

インプリマトゥーラ

この聞き慣れないインプリマトゥーラという言葉は、イタリア語ですが、佐藤一郎先生は「地透層(じとうそう)」という、これまた聞き慣れない言葉に翻訳しました。確か佐藤先生の造語だったと記憶しています。読んで字のごとく、下地を透かせるように塗った透明な層の事を言います。

佐藤先生の翻訳した「絵画技術体系」という本がありますが、元はマックス・デルナーというドイツの研究者の著書になります。高校生の時にこの本を手に入れて読みましたが、分厚い上に難しい日本語が使われているのでとても読み辛く、これの翻訳が必要なのでは?と一部の人によく言われていました(笑)。

それはさておき、佐藤先生によると、西洋絵画は油絵具オンリーで描かれる事は無く、最初は水彩から始まり、次にテンペラ、その上から油彩という風に色んな材料をミックスして描くのが本来の油絵だと言います。

一番最初の層は白い「※白亜地」と呼ばれる炭酸カルシウムに膠を混ぜたもので地塗りを施し、そこに下素描(アンダードローイング)をします。その上から薄く透明な層を重ねるのがインプリマトゥーラ(地透層)と言う事になります。このイタリア語と日本語(造語)と英語が混ざった上に、ドイツ人の書いた技法書を訳してきたという離れ業が佐藤先生の真骨頂だと思います(笑)。

※イタリアなどは石膏地を施すのが一般的で、その土地によって使われる下地に使われる顔料が違います。

ほつれ髪の女
レオナルド・ダ・ヴィンチ作「ほつれ髪の女」 全面にインプリマトゥーラが施されている。

白色浮出

インプリマトゥーラを施すと、元の白い下地よりも若干暗いトーンになりますので、そこを白で描き起こしていくのが「白色浮出」という事になります。(これも佐藤先生の造語。元になった言葉は全く記憶していません。授業でも出てこなかったような気がします)

このプロセスこそ、西洋絵画の原点。というのが佐藤先生の持論です。デューラーなど、北方ルネサンスの画家や、ブリューゲルやルーベンスなどのフランドルの画家も(全てではありませんが)この様なプロセスを踏んでいる様です。

祈る手
デューラー作「祈る手(部分)」 デッサンだが、白色浮出が使われているのがよく分かる。

その佐藤一郎先生も今年で退任になります。本日1月6日(月)より1月19日(日)まで芸大美術館で退任記念展が行われます。
同時開催の「見ること、描くこと」?技法材料研究室とその周縁の作家たち に僕と学生講師の伊勢先生も出品しています。

佐藤先生退任記念展
お時間のある方は是非お越し下さい。

 

中学生 入試直前1日体験

こんにちは。
美術系高校を目指す中3生も、いよいよ入試本番が近付いてきていますね。
今、冬期講習会でも日々皆さん実技を頑張っています。
~1月6日まで、実施中!? まだまだ募集中ですので、ぜひご参加お待ちしております。
冬期講習会デジタルパンフレット

さて冬期講習は受講できなかった方、年明け1月12日(日)と13日(月祝)に、中3生対象の「美術系高校入試 中学生のための1日体験直前講習」を実施します。
こちらは参加費無料です。まだ本格的に実技を習ったことがない方も、入試前に予備校で出題傾向をしっかりと把握して準備してはいかがでしょうか。
都立総合芸術高校をはじめ、都立片倉高校、女子美術大学付属高校などなど、志望校に応じた課題を出題いたします。ぜひお待ちしています。  →お申し込みはこちら

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高校入試情報はこちらもご参照ください。 →美術系高校 入試情報

映像科・2学期ラスト?冬期講習へ向けて

こんにちは。映像科の森田です。
映像科は金曜日土曜日と夕方17時からの授業なので、この季節になると窓の外もすっかり暗くなり、季節の変化を感じます。そしてみんなダウンを着たりマフラーを巻くようになり、手には単語帳や赤本……という感じでそろそろ受験も後半戦ですね。映像科2学期の授業も今週でラスト。今回は冬期講習の内容と、受験に向けたポイントをお伝えしておきます!

●前期【EA】12/15~12/20 私立美大映像 志望校別対策コース *時間に注意
武蔵美映像学科、東京造形大映像系専攻、日芸映画・写真・放送学科などの小論文や作文対策など、6日間で制作と講評を繰り返してレベルアップを目指すコースです。このコースは時間が17時?20時なので高校生で授業があっても受講可能。初日に面接をした上で、受験に必要な科目や苦手意識を持っている科目を集中的に制作することもできます。

●中期【EB】12/22~12/29 私立美大映像総合コース
映像系の各学科・専攻を対象とした総合コースです。<制作~個別講評~リメイク~全体講評>の1日8時間授業は相当にハードですが、その分自分の作品とじっくり向き合うことができます。映像系の試験では絵にしても文章にしても、どれだけ自分の得意な「設定」をもっているかが勝負の分かれ目です。そういう意味で教室は試験前日ぎりぎりまでアイディアを作るための場でもあります。

●後期【EC】1/3~1/6 武蔵野美大映像特訓コース
武蔵野美大映像学科の実技試験「感覚テスト」「小論文or鉛筆デッサン」に特化したコースです。感覚テストでは特に画面のレイアウトと文章の構成を中心に、小論文はモチーフの捉え方を、デッサンでは今までの過去問の傾向を踏まえて、3時間でどう仕上げるかについて、解説を加えつつ制作をします。実技試験に安易な予想は禁物ですが、毎年このコースでやった対策がピンポイントに本番の高得点に繋がっています。年明け3日からの講習ですが、そこは受験生なので正月気分を振り切って(?)ちゃんと朝から来てくださいね。

★そして・・・
そして実技対策と並行して重要なのは、やはり学科です。特に武蔵美映像に関しては目標8割!リアルに7割!!石にかじりついても6割!!!(それ以下だと実技が高得点でも相当厳しいので)を合い言葉にしています。国語と英語も最後まで後悔のないようにやりきりましょう。ちなみに国語の対策に関しては、小論文の授業のオプションとして映像科の授業の中でも文章読解のコツを伝授したりしています。学科のアドバイスが欲しい人も駆け込み寺としてぜひどうぞ。

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