カテゴリー別アーカイブ: 新宿校

1日体験

1日体験

新宿校 古関です。

今日は、新宿校、国立校ともに1日体験でした。
今年度一番の集まりで、熱気にあふれた体験でした。

他の予備校でも同じようなことを行っていますが、
新美はしっかり途中の指導も、面接も丁寧に行っています。

1日体験に参加された学生も、その他の受験生も、
次は是非、夏期講習でお目にかかりましょう。

夏期講習前期初日は8日コースが20日、6日コースは22日スタートになります。
申し込みが済んでいない学生は至急申し込み完了するようにしましょう。

1日体験

1日体験

1日体験

1日体験

裏か?表か?

のど風邪を引いてしまって、気管支喘息ぎみの油絵科 箱岩です。

風邪と言えば、自分が受験時代通っていたK美術研究所では、風邪を引いてもなかなか簡単に休めるムードが無くて、40度の高熱でも一旦塾に行って先生の許可をもらわないと休めませんでした。クラスのペースに置き去りにされないよう必死だった記憶があります。ある意味でスーパー熱血指導&スパルタ指導でしたね。あまりに辛くて、帰りに数人のお友達と先生の悪口を言ったものです(笑)。今となっては懐かしい思い出です。

新宿美術学院油絵科では、電話一本して頂ければ休んでもかまいませんし、課題に遅れてしまったり、仕上がらなかった作品だって丁寧に指導しています。無理はしなくても着実に自分の実力を伸ばせて、ありがち無個性にならない様に丁寧にひとりひとりと向き合う指導を目指しています。頑張る子もマイペースな子も個性の弱い子だってしっかり指導します。この指導の質へのこだわりは、当時の自分が受けた指導の反動でしょうか。おっと、つい愚痴ってしまいました。

この時期の風邪は、地味にしつこくて嫌ですよね。皆さんも1学期残りわずか、体調に気をつけて今やれることを精一杯頑張りましょう!

 

さて、先日私が書いた「裏美術」の記事は読んで頂けましたか?「裏美術」とは何か?ということ自体も明快な定義付けが無い状態からのスタートですので、先ずは其処から始めようということで、各クラスの先生達にご協力いただき告知した通り、作品の募集をしてみました。

まだまだ参加者が少なく作品数が数ない状態です。これではまだ定義付けができる程ではないようですので、引き続き募集をしたいと思います。

興味のある人は、ふるってご参加ください。

作品投函ポストは仮設置状態ですが、講師室界隈にございます。

まだ見つけていない人には、ヒントを差し上げましょう。目印はこのマーク。

裏美術ロゴ(仮)

 

「裏美術」だけに分かりにくく隠れていますので、楽しく探して頂ければと思います。

 

さて、新美の1学期も来週で終わります。制作を最後まで頑張ることも大切ですが、荷物や作品の持ち帰りも計画的にお願いします。

夏期講習を受講される方で手続きが、まだお済みでない方も早めにお手続きいただきます様お願い致します。

梅雨明けまで後少し、記憶に残る暑い夏になる様、前向きにがんばっていきましょう!

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こんにちは。通信教育です。

 

初台は雨です。

6月タームの作品随時添削しています。

はじめたばかりの方、

学校やお仕事などでまとまった時間の取れない方、

遠隔地で通えない方、

自宅で一人で制作している方など、

様々な方がいらっしゃいます。

通信受講生はそれぞれ

志望大学、専攻科を決定し、

スケジュールを考え、

制作環境と時間を確保し、

制作しています。

通信 1

 

 

マイノリティの作り出す未来とは

こんにちは。油絵科の関口です。
さて、僕が新美で講師を始めてから20年以上になりますが、ここでは色んな学生や作品と出会ってきました。受験生とは思えない位のハイレベルな作品を作る人から、所謂アウトサイダーと言われる様な人まで様々です。
昨年のブログにも関連する内容を書きましたので、併せて読んで頂けたら幸いです。
「愛すべきアーティストの卵たちへ」
http://www.art-shinbi.com/blog/20130708/


ところで、アメリカにはMOMAならぬ、MOBAなる美術館が存在しますが、ご存知でしょうか?The Museum Of Bad Artの略だそうです。これが中々パンチの効いた面白いアーティストが揃っているんですよ(笑)。まだ見た事の無い人は是非一度覗いて見て下さい。
http://www.museumofbadart.org/
このサイトを見た時、blue peopleというジャンルがある事に思わず笑ってしまいました。何それ?ジャンルなの(笑)?みたいな。それにしてもこういうアーティスト達を評価する社会的な土壌がある、というのが凄いと思います。と同時に、改めて日本の社会はまだまだ遅れているな?と考えさせられました。

 


また話は変わりますが、以前テレビを見ていた時、こんな言葉が耳に入って来ました。

「マジョリティは現在の為に、マイノリティは未来の為にある」(元NEC会長、関本忠弘)

確かにそうだな…と思い、すぐにメモを取りました。マイナーなものやマニアックな世界は、メジャーなものや常識と常に比較され、隅に追いやられたり、虐げられたりしています。反面、押さえつけられたエネルギーが圧縮され、隠れキリシタンの如く、凄いパワーを持っている事が多い様に思います。もちろんマイナーなまま終わってしまうジャンルもありますが、ちょっとしたキッカケで一気にメジャーを追い抜くという事も稀ではありません。
革新的過ぎるアイデアや少数派の意見などは、一般社会において何かと無視され易いのですが、実はその中にこそ未来があるのです。

我々が扱う美術(ファインアート)の世界は、非常に個人的なところから生まれて来ることが多いように思います。それがメジャーになり得るかどうか?は時代という“ふるい”にかけられ、徐々に評価が定まっていくものなのです。

叫び
エドヴァルド・ムンク 「叫び」 1893年

このムンクの「叫び」という作品も、実はムンクの幻覚から生まれ、描かれた当初は評論家に酷評されたと言われています。それが今ではこの絵を知らない人は殆んどいない。というくらいメジャーになっていますよね。
・・・それにしてもこの「叫び」見れば見るほど ”完全に向こう側の世界に行っちゃった人の作品” だと思います。


学校や一般社会では少数派やオタクの烙印を押されて理解されず、周りからの冷たい視線から身を守る為に自主規制をしているような人がいますよね? そういう人は是非勇気を持って新美の油絵科の門を叩いて欲しいと思います。
この世にたった一人しかいないあなただからこそ、描ける未来があると信じています。

映像科:ICCの『OPEN SPACE 2014』

映像科講師の森田です。梅雨真っ盛りで湿度高めな日が続きますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。普段新美に通っている人は新宿駅から徒歩の人が多そうですが、雨の日は初台駅を利用するという人もいると思います。初台駅と言えばオペラシティそしてオペラギャラリーが有名ですが、そのひとつ上のフロアの「ICC」の存在は意外と知られていません。もちろんとっくに知ってるよという人もいるとは思いますが、映像系の学生だけでなく、知らない人にはぜひ足を運んでみて欲しいので、あらためて紹介を。

去年の新美の学生には「perfumeの展覧会をやってる一風変わった美術館」として認知されていたICCですが、オフィシャルのページによれば「ICC=Inter Communication Center」はNTT東日本が運営している文化施設」で「ヴァーチャル・リアリティやインタラクティヴ技術などの最先端電子テクノロジーを使ったメディア・アート作品を紹介」、「従来の形式や分類を超えた企画展を開催してきました」とのことです。開館したのは1997年だそうですが、それから十数年に渡って、美大の映像系、メディア系、情報系の学生(の一部)にとっては、聖地のような場所でもあるような気がします。

そんなICCでは6/22からは『OPEN SPACE 2014』と題された展示が始まっています。この『OPEN SPACE』では毎年常設の作品も含めた新しい作品を無料で観ることができます。僕も早速行ってきましたが、個人的にはメディアアートの歴史に必ず登場する、ジョフリー・ショーというアーティストの『レジブル・シティ』という作品を初めて体験したのが印象的でした。展示室に置かれた自転車に乗りペダルを漕ぐと、それに従ってスクリーンの映像の中を進むという、1988年頃に制作されたインタラクティブな(体験型の)作品なのですが、決して悪い意味ではなく、2014年にこれをアートとして体験するというのはどういうことなのか…と、ちょっと考えてしまいます。ゲームやアトラクションとどう違うのかとも。

あるいはメディアアートの作品では、制作からしばらく時間が経つとその作品を展示できなくなるということがあり得るそうです。それは制作時のシステムやプログラムを走らせるためのソフトウェアやアプリケーションが、今のコンピュータに対応していないからという理由からですが、考えてみるとこれも興味深い話です。一般的には物質ではないデジタル・データの作品だからこそ保存も楽なのでは…?と思いきや、ちょうど携帯電話をスマートフォンに変えたら画像が読み込めなくなるように、展示自体ができなくなってしまう。もちろんその中で『レジブル・シティ』のように歴史的に貴重だとされた作品は、データを変換したりし続けることで何とか再現可能な作品であることを保つわけですが、こういったことも美術の「保存」や「修復」に関わる問題なのだと思うと、なかなか不思議な気持ちになります。

制作されたその時代の最先端の技術と結びついた「メディアアート」だからこそ感じた印象なわけですが、どうでしょう。ともあれこの作品に限らず皆さんもぜひ行って体験してみてください。

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