カテゴリー別アーカイブ: 新宿校

映像科:夏期イベント&感覚テスト対策

こんにちは、映像科講師の森田です。
早速ですが今日はお知らせです!

夏期講習を前にして今年も実技模試!やります!!

『映像科・武蔵美 模擬試験』(リンク先に詳しい情報あります)

7/6・7/7・7/9、3日間で
「感覚テスト」「小論文or鉛筆デッサン(選択)」の2科目を制作。
最終日には全体講評会で各試験問題のポイント解説を行います。

「実技模試」聞くとややハードルが高いように思うかもしれませんが、
去年この7月の実技模試で初めて感覚テストの制作をしたという人も、
そこから残りの対策をしっかりやって一年でちゃんと合格しています。
まずは気軽に参加してみてください。

講師一同、皆さんの参加をお待ちしています!


(写真は去年の7月の実技模試の様子)

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さて、映像科の木金日コースでも先週と今週は感覚テストの制作を行っています。

集中して仕上げの作業中。実際の試験は3時間ですが、一学期は4時間程度かけて制作しています。

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また、金曜日は「描写特訓課題」という感覚テストのビジュアル強化の課題を制作。
この日は教室に3箇所ある窓から見える光景をできるだけ精密に描写するという課題。
実際の感覚テストでは画材は鉛筆、色鉛筆、パステルなどですが、この課題では細いペンを使います。

普段デッサンには慣れている人も、思い切って輪郭線を描くのは新鮮だったと思います。
この日は夏至に近かったこともあり、変わりゆく空をじっと眺めていた人もいたとかいないとか。

アルチンボルド展で遊ぼう!

こんにちは。油絵科の関口です。
今日は芸大説明会の日ですが、このブログを読んで興味を持った人は、上野の西洋美術館で開催されているアルチンボルド展にも立ち寄ってみて下さい。

このアルチンボルド。1527年ミラノ生まれという事で、ルネサンスより少し後の時代、マニエリスムの画家に分類されるそうです。一番最初にこの人の絵を見た時、てっきり近?現代の作家だと思いました。

ただ、何回か画集などで作品を見ていく中で「技術的にはルネサンスの巨匠には遠く及ばない画家」と感じていましたので、今回はスルーしようと思っていました。ところがネットである動画を見たことで、行く気マンマンに…。思わず初日に行ってきてしまいました(笑)。
僕も動画をブログに載せようと思って撮影・編集までしたんですが、アップの仕方が分からず断念。今回はいつも通り画像での紹介とさせて頂きます。気になる人は僕の携帯に動画がありますので、気軽に声をかけてください。


何と言っても今回やってみたかったのは、入り口にあるモニタでの動画。自分がモニタ前に立つと、野菜や果物が集まってきて顔を作り、自分の動きに合わせて動き出します。こういうのもAR(拡張現実)の一種なのでしょうか?新しい技術に疎く、詳しい事はよくわからないのですが、とにかくやってみるとことをお勧めします。


初日にもかかわらず結構並んでました。


本人に似ているかどうかは分かりませんが、人によって顔を構成する野菜の配置が異なる様です。


この親子は、お父さんが赤ちゃんを抱っこしてモニタの前に。可愛らしい赤ちゃんの顔は、何と白い玉ねぎ1個(笑)。体はカボチャで、手はズッキーニ。お母さんも思わず「何これ?。顔が小ちゃ過ぎる?」と言いながら、笑って写真を撮っていました。大人は顔だけですが、赤ちゃんだと体まで表現してくれるみたいです。


そしてこのお父さんが赤ちゃんを少し下ろして、モニタの前に立つと…モジャモジャ頭も葉っぱで表現!何気に素晴らしい再現能力(笑)。


僕もモニタの前に立って、首を振ったり口を開けてみたりして楽しみました。僕に似て…ないですけどね。


最後は重力で野菜が落下して終了。結構楽しかったです。

これをやる為だけに、お金を払って入場したつもりですが、レオナルド・ダ・ヴィンチのデッサンにもお目にかかれました。正直なところ展示にはあまり期待していなかったので、ちょっとお得な感じがしました。是非皆さんも訪れてみて下さい。

最後になりましたが、新美の1階に出来たギャラリーで僕の展覧会を見て下さった皆様、ギャラリートークに来て下さった皆様、誠にありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。
次回はデザイン科の多田先生の展覧会です。僕もどんな展示になるか楽しみにしています。皆さんも色んな作品を見て、美術に対する興味をドンドン広げていって下さい。
http://www.art-shinbi.com/event/shinbi-gallery/

サマーワークショップ木工でお皿を作ろう!

こんにちは、新宿校デザイン工芸科の多田です。ムサビのオープンキャンパスも終わり、生徒達は少しずつ入試を意識し始めてるのではないでしょうか。ムサビでも様々なワークショップが開催されていましたが、前回に引き続き18日も新宿校では魅力的なワークショップを行います。

私の担当は木でお皿を作るというものです。

木を加工するというのは馴染みがない方には『難しそう、硬そう、大変そう、、、』というイメージがあるかもしれませんが、今回は2mmの薄い板をお湯で蒸して曲げて作るというシンプルなものなのでどなたにもご参加いただけます!

好きな形を決めて材料に下描きします。今回は葉っぱの形でやってみました!

 

鋸やナイフ、カンナといった手道具で形を作ります。小物を作るためにこんな小さなカンナもあるんです、、、。当日は刃物を扱うので安全対策で手袋をして作業したいと思います!

 

お湯に浸した木材を専用のアイロンを使って曲げます。このアイロンはギターやヴァイオリン制作にも使われています。焦って折らないように注意!

 

 

仕上げてオイル塗装するとこんな感じに仕上がります!木の材種の違いでここまで表情が違うんですね。ちなみに左から楓、桜、ウォールナットという木材です。

 

 

こんなお皿に和菓子やアクセサリーなどを乗せたら素敵だと思いませんか?まだ申し込み受け付けておりますので興味のある方は是非ご参加下さい!親子でのご参加もお待ちしております!

 

http://www.art-shinbi.com/event/2017/summer-workshop/ サマーワークショップ

映像科:オーキャン見学&今週末は物語のワークショップ

こんにちは。映像科の森田です。
日曜日の授業では武蔵美のオープンキャンパス(オーキャン)へ行ってきました。
映像科の学生の多くが第一志望にしている武蔵美の映像学科。
映像作品の上映や写真の展示、スタジオでの撮影体験などもあり、一日で周るのはなかなか大変。入試対策としては合格者の感覚テストの作品なども見て、色々と吸収してきました。

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さて、告知です。
新美ではサマー・ワークショップが開催されていますが、今週の日曜日に映像科と先端芸術表現科が合同で企画するのがこちらです。

題して「物語を見つける・物語をつくる」!

当たり前のように考えている「物語」について考えてみるために、一日で色々な制作をします。映像科や先端芸術表現科の受験を考えていて、予備校の雰囲気を見てみたいという人はもちろん、
いつもは絵を描いていて「キャラクターって何だろう?」と思っている人や、
小説や漫画を描いていて「ストーリーって何だろう?」と思っている人にもヒントになるはず。
webの方で授業の内容も紹介されてますが、制作の詳細は当日のお楽しみということで。。

直前でも申し込み可能なので、日曜日の予定がまだ決まってない人はぜひ!

パスタ×版画?!

こんにちは。油絵科の関口です。先日より新宿校1階にギャラリーもオープンし、新美もイメージがガラッと変わりましたね。僕も新たな気持ちで授業に挑んでいます。

さて、皆さんは「版画」と言った時に連想するのは何ですか? やはり小学校の時にやった、彫刻刀で掘る木版でしょうか?中には年賀状を刷ったことがあるのでゴム版という人もいるかもしれませんね。昔の学校だとガリ版刷りのプリントというのもありましたが、それも版画です。でも今の学生には馴染みがないかもしれませんね。
美術を専門的に勉強しようと思った時、最初から版画を選択する人は少ないのは、今迄の人生の中であまり触れたことが無いからかもしれません。かく言う僕も、版画は殆ど未知の領域。
そこで今回は、基礎科講師の根本先生に話を聞いてみる事にしました。
根本先生は芸大油画専攻に入学。学部の途中から版画に興味を持ち、大学院では版画を専攻。今年大学院修了したばかりの先生です。

 

版画について
版画は中々馴染みがない人が多いと思うんですけど、実際やってみると奥が深くて結構楽しいんですよね。大学だと触れる機会があるのかもしれないですけど、一人でも多くの人に版画というメディアを体験してもらいたくて、今回のワークショップを考えました。

版画の種類について
版画は厳密には色んな種類や技法があるんですけど、すごい簡単に説明すると4種類になります。
①木版などの凸版。(出っ張った面にインクが乗る)浮世絵の北斎など


②銅版などの凹版。(引っ込んだ溝の部分にインクが乗る)ヤンセンなど


③シルクスクリーンの孔版。(シルクの穴を通ってインクが出る)ウォーホルなど


④リトグラフの平版。(石板や金属板などの平面に描いたものがそのまま版画になる)ミュシャなど

今回やるのは、原理的には②の銅版画に近いんですけど、より簡単に出来るようにツルツルの紙を版にしていきます。分類的にはペーパードライポイントって言います。多分皆もやった事の無い技法だと思うんで、是非体験して欲しいですね。

パスタマシーンについて
凹版は刷る時にプレス機が必要になるんですけど、大抵は大学とか設備の整っているところにしか無いですよね?そこでパスタマシーンの登場です。
このパスタマシーンが何とプレス機になるんです。金額も比較的安いので、自宅でも導入できて手軽に版画を楽しめるのが魅力ですね。結構ちゃんと刷れますよ。

版画の魅力について
版が間に入る事によって間接的な表現になったり、図像が反転したり、自分でも思い掛け無い事が起こるところですね。自分の手だけでは作り出すことの出来ない表現が可能になる事もあります。
作品が複数枚出来るのも良いですよ。同じ版でも紙の種類を変えるだけで、違う風合いになりますしね。
それに印刷だと4色のインクで表現できる色に限界があって、どうしても出せない色が出てくるんですけど、版画はそういう色に縛られないので、微妙な色や絶妙な色が出せるんですよ。こだわり派にはもってこいなんです。

あと版画と触れる機会が少ないと、気付きにくい事かもしれないんですけど、結構色んな表現が可能なメディアなんですよね。文字や写真、パソコンだって使えるんですよ。さっき関口先生が言っていたガリ版もジブリの「コクリコ坂から」にも出てたんですけどね…。
アナログからデジタルまで結構色んなことができるので、油絵、日本画、デザインを勉強している人はもちろん、イラストを描くのが好きな人にもオススメです。

 

版画について根本先生と話をしている内に、あっという間に1時間が過ぎていました。パスタマシーンで版画ができるなんて、ちょっと意外ですよね。聞いている内に興味が湧いて、僕もやってみたい気持ちになりました。
このブログを読んで興味を持った人は来週 6/18(日)に開催しますので、是非申し込んでみて下さい。
http://www.art-shinbi.com/event/2017/summer-workshop/workshop-W07.html