カテゴリー別アーカイブ: 新宿校

モンドリアン② 試行錯誤

こんにちは。油絵科の関口です。ここのところ急にグッと寒くなりましたね。皆さんも風邪をひかない様に気を付けて下さいね。
さて、前回に引き続き、今日もモンドリアンについて書こうと思います。彼が抽象への道を歩む前、試行錯誤を繰り返していた様子を見ていきましょう。


初期にはこんな素敵なお花も沢山描いています。かなりの数を描いていますが、これがまたシビれるくらい上手いんですよね…。ちなみに、このお花シリーズだけを集めた画集もあるようです。
実は、後に完全な抽象の作品を発表する傍ら、お金を稼ぐ為にこういう一般人にも分かりやすいお花の絵を売っていた…という逸話も残っています。

あと数は少ないですが、静物にも着手しています。
1911年 ショウガ壺のある静物
この作品は、僕が受験生の時に幸運にも東京で本物を見る事が出来ました。「モチーフをあまり描いていないのに、空間がスカッと抜けていて、凄いな~」と感動したのを覚えています。


1912年 ショウガ壺のある静物
一年後に同じモチーフを描いたこの作品では、空間を浅く設定して、描写を更に抑制しているのが分かります。この作品も上の作品と同じ展覧会で展示してありましたので、二枚を比べて見ることができました。図版では中々伝わらないと思いますが、こだわりのある塗りが印象的でした。この辺りから画面の中にある具体的な形を排除し、完全な抽象に向かう事になります。


1913年の作品

1917年の作品
そしてこの頃に制作された作品では、曲線も徐々に姿を消し、最後は垂直水平の線のみになりました。画面の外側に向かって丸くフェードアウトしていくのが特徴で、もしかするとキュビスムの影響が残っているのかもしれませんね。


※ピカソやブラックの作品には、分析的キュビスム(左)の頃から外側に向かって弱くなる作品が多く存在します。その後、総合的キュビスム(右)の頃になると、楕円の画面に描いた作品も多く見受けられる様になります。2枚の図版はいずれもピカソの作品。

その後もモンドリアンは様々な実験を繰り返しながら、抽象への道へ突き進んで行きます。しかし、そこは当時誰も先へ進んだことのない人類未踏の地。しかも一度進んだら決して後に引き返す事のできない険しい一本道でした。


1917年の作品


1920年の作品


1921年の作品

次回は、モンドリアンが「抽象」という未知の世界を一心不乱に突き進んでいく様子を書きたいと思います。

通信教育

こんにちは。通信教育です。

寒くなってきましたね。

9月ターム作品添削返送終わりました。

みなさんそれぞれ1学期の制作から積み重ねてしっかり制作出来ていますね。

12月まで、高校生は文化祭などイベントが多く忙しいですが、1枚1枚充実した作品を制作していきましょう。

 

 

 

芸大デザイン総合です。

こんにちは。

先日は、石膏の顔デッサン特訓を行ない、観察の角度の幅を持ちながら、

かたちを触って知ることを学びました。

 

今週から来週にかけ、芸大系デザイン・工芸科 新宿校昼間部、夜間部、渋谷校、国立校

合同課題を行ないます。作品は一同に集結し、それぞれの校舎を巡回する予定です。

お楽しみに。

 

 

公開コンクールも形体構成10/29(日)から始まります。

どしどしお申込ください。

 

 

全科合同自画像コンクール開催!!

こんにちは、デザイン・工芸科夜間部亀田です。
先日9月下旬ごろ、新美全体で全科合同コンクールを行いました。
今回で3回目になりますが、ご参加いただいた科の方々、誠にありがとうございました。


おかげさまで、188名の学生達の参加で審査を行いました。

講師陣、学生課、教務課で審査を行い、上位作品、各科主任賞計36名の作品を1階ギャラリーにて展示します。
展示期間は明日10/10(火)?10/14(土)までです。


土曜は上位作品、主任賞の方にプレゼントを渡す、授賞式を行います。
皆さん是非ご覧になってください!

映像科:公開コンクール直前

こんにちは。映像科の森田です。
季節もすっかり秋めいてきました。
デッサンコンクールに自画像コンクールなど、イベントも目白押しですね(映像科は参加できなかったですが…)。

さて、映像科は今週末公開コンクールがあります!
感覚テスト、小論文or鉛筆デッサンに武蔵美型の学科模試も加えて、500点満点で今の実力をはかります。


(※写真は去年の公開コンクールの様子です)

毎年本番さながらの感覚テストの問題や、映像科ならではの特殊なモチーフを準備しております!
申し込みはもう迫っていますが、武蔵美の映像学科の受験を考えている人はぜひご参加ください。