カテゴリー別アーカイブ: 新宿校

7/8(日)推薦入試説明会

こんにちは。
7/8(日) 16:30より、新宿校にて「美大 推薦入試説明会」を行います。

近年、美術大学でも多くの学科で推薦入試やAO入試が実施されています。
推薦入試の内容は多岐にわたります。場合によっては一般入試よりも難易度が高いこともあり、正確な情報をもとに、早い段階から準備することが求められています。
新美では、一般入試と並行して推薦入試対策に取り組み、これまで多くの受験生を指導してきました。

当日は全体説明と個別での相談にもおこたえします。
また合格者の作品ファイル(ポートフォリオ)の展示も行います。
受験生、保護者様、高等学校教員の皆様を対象としています。
申し込み不要ですので、ぜひご来場ください。

映像科:武蔵美映像学科型・実技体験授業のお知らせ

こんにちは、映像科の森田です。
新美映像科では、7/8(日)に「武蔵美映像学科型・実技体験授業」を行います!

美大映像メディア系の中で多くの人が第一志望とする武蔵美の映像学科。一般入試では「感覚テスト」や「小論文」「鉛筆デッサン」など、他の学科や専攻とは少し違ったタイプの実技試験があります。新美映像科では夏から本格的に実技対策を始める人のために、実技体験授業を開催します。講師にアドバイスを受けながら、実技課題を制作し、試験の採点の基準を元に講評をしますので、これまでに実技制作の経験がなくても大丈夫です。まずは気軽に参加してみてください!

申し込みは以下のフォームよりできます。
武蔵美映像学科型・実技体験授業

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●7/8(日)
・09:00-12:00…感覚テスト(※共通)
(※12:30まで制作延長可能)

・12:00-13:00…お昼休み

・13:00-15:00…小論文(※2科目から選択)
・13:00-16:00…鉛筆デッサン(※2科目から選択)

・16:00-17:00…講評
(※制作終了後、個別またはグループで講評をします)

○感覚テスト・参考作品(2018年度合格者作品から)

石膏デッサン考 part 2

こんにちは、全科総合部です。
今回は、彫刻科の先生と油絵科の先生、スパー講師とレジェンド講師の対談です。
石膏デッサンについて、それぞれの見解をそれぞれの立場で語ってくれました。
今までにない貴重なテキストです。永久保存版です。

「 石膏デッサン考対談 」 小川原先生 vs 海老澤先生

?小川原先生:先天的に、石膏デッサンが最初から上手な人がいます。でもそれは稀で、ほとんどの
人が“上手くない”から始めます。なので芸大入試の石膏デッサンにおいてもごく一
部の受験生を除いて“上手くない”から描き始めますが、最後まで“上手くない”
人は、構図・形がズレているまま描き進めてしまっています。

?進行(阿部):入試の場合、決められた時間の中で仕上げないといけないので、焦ってそうなって
しまうのでしょうね。

?小川原先生:ほっといても受かる人はどの科にもいるのでしょうけど、ほとんどの合格者は他者と
競って受かっていきます。受かる人と落ちる人の差がどこに
あるのか?その一つに
「描き出し」があるのではないかと考えます。

?進行(阿部):そこでクロッキーに行きつくわけですね。

小川原先生:そうです、受かる人はクロッキー的に石膏像をとらえています。デスケル(デッサ
ン・スケール)を覗いて点をとってつなげて形をとってい
る人は、形も合わず、直す
力もつきません。

?海老澤先生:デスケルを使用したからといって、上手くなることはないですね。デスケルで形を合
わせるのは理論上で、デッサン力とは違います。

?小川原先生:細部にとらわれ過ぎず、シンプルに形体をとらえるにはクロッキー力を鍛えるのが一
番。そのことにより大きな構造感を意識することができるように
なります。むしろ細
部は、全体感ができるまで描かないつもりでもよいかと
思います。どれだけ視野を広
げてクロッキー力をつけ、他者に差をつけるこ
とが合格につながるのではないでしょ
うか。

?

進行(阿部):「描き出し」には欠かせないのが構図をとることですが、海老澤先生はどうお考
でしょうか?

?海老澤先生:石膏デッサンの歴史の中で決まっている「構図」というのがあります。その意味から
理解しないと勉強になりません。そうしないと、自身の作品等に応用もできません。
例えばフェルメールという画家の作品では、人物が小さく描かれていてもリアルな大
きさは感じられます。メイプルソープとう写真家は大理石の彫刻を撮った作品もあり
ますが、クローズアップして彫刻の魅力を出しています。特に油絵科の場合、石膏像
の模写ではなく、「あなたの感性で、石膏像を描きなさい」という意味合いで入試に
出されることが多いようです。ルールどおりだと、かえって主張が弱いとまで思われ
るふしもあるくらいです。
でも、決められた構図もいい構図のひとつであることも確
かです。
 

?小川原先生:彫刻科の入試でも、思いがけず構図が小さくなってしまったものは論外ですが、敢え
て小さく入れたものでも、力があれば認められると思います。
石膏像に他のものを組み合わせたりしたモチーフが時々でたりしますが、そうなると“石膏デッサン”というより、“静物デッサン”として構図をとります。なので、石膏像の台座まで入れることが多いです。むしろ入れないと「彫刻的」でないとみなされて、減点の対象になります。

?海老澤先生:油絵科の入試で何が大事かと問われれば、ハートが大事ではないかと私は考えていま
す。そうなると、構造が大事とも細部が大事とも調子が大事ともい
えるし、どれもいえないともいえます???要は、人それぞれ違うのです。たとえば、雰囲気が大事な人は、形を出しすぎると損なわれることもあるので、形を犠牲にすることもあります。

?小川原先生:それに比べると彫刻科はストイックですね。調子でいうと、明るさの中の形も白くと
ばしたりはせず、形を追っていきますし、暗さの中も潰さず追って
いきます。

?進行(阿部):とはいえ、彫刻科にも感性的なところもあるとお聞きしたことがあります。

?小川原先生:そうですね、敢えていうなら、石膏像が写真のようにそっくりでなくても良い点です
かね。形のくるいの中でも、あっても良いくるいとダメなくるいが
あります。わざわざくるっているのが良いというわけではありませんが、構造からくるくるいは許せません。

?海老澤先生:わかります、ロダンの彫刻を思い出しました。ロココ調の彫刻は綺麗ですが、いまい
ち表面的な場合が多い。その一方、ロダンは構造的な形は言い切りが
強く、説得力があります。表面的なくるいではなく、良いくるいですよね。クロッキーもしかり。

?進行(阿部):奥深くなってきましたが、今回はこのぐらいで、続きは「スペシャル・サマー・セ
ミナー」石膏デッサン強化ゼミでお願いします。有意義な意見いただきました、ありがとうございま
した。

?お疲れ様でした。

まだまだつづく、
7月15・16日、スペシャル・サマー・セミナー「石膏デッサン強化ゼミ」の申し込みはこちらから!
是非、おまちしております!

芸大デザイン総合コース

こんにちは。芸大デザイン総合コースです。

今月は、工芸科と合同課題で大作課題と、模刻彩色課題を行ないました。

通常課題とは違い、生徒それぞれが自主的にモチーフを選び取り組んだ課題です。

 

大作課題 制作風景

 

石粉粘土/模刻、彩色

 

サマーワークショップ リサーチTシャツ制作

?

 

 

 

ただいま、日本画、工芸科と合同石膏デッサン特訓中です。

映像科:武蔵美映像学科入試変更点&オススメ映画

こんにちは。映像科講師の森田です。
先月末に武蔵美のウェブサイトで映像学科も含む「造形構想学部」の情報が公開されました。映像系で受験を考えている人の中には武蔵美の映像学科を志望する人も多いと思います。先日のオープンキャンパスに合わせて映像学科のサイトでは入試の変更点も公開されていますので、必ずチェックしておいてください。特に以下の2点は要注意です。

1.総合入試/旧公募推薦「ディレクション資質重視方式」の出願条件
→昨年までの「評定平均3.8以上」という条件がなくなりました。

2.学科試験の変更
→一般方式の学科試験も昨年までの造形学部の国語・英語の試験(A・B日程)とは異なります。

詳しくは今後公開される「募集要項」を確認して、8月にもう一度開催されるオープンキャンパスにもぜひ足を運んで、自分がどの方式で受験するのか、しっかり把握しておきましょう!

++

入試の真面目な話題だけでは、、ちょっと物足りないので最近映画館で観たオススメ映画をひとつ。
既に色んな人が話題にしていますが、ウェス・アンダーソン『犬ヶ島』。面白かったです。パペットアニメーション作品という手法が注目されがちですが(そしてそれは物凄いのですが)、映画館で鑑賞する映画体験として他の作品では得られないような興奮があるように思います。細部まで作り込まれた映像を味わいたい人にはぜひオススメです!


こちらは予告編。


メイキング映像も。