カテゴリー別アーカイブ: 新宿校

5月、近況。

暖かくなってきました。夏の気配がしてしました。

デザイン工芸科夜間部です。

夏の気配ということで、夏期講習会のパンフレットが出来上がってきました。表紙はデザイン工芸科のとって馴染み深い、黄色の水入れです。なかなか良いデザインです。夏期の申し込みも6月1日から始まりました。通常授業の演習課題を夏期講習会の実践的な課題に応用していく、夏期講習を合わせたカリキュラムとも言えます。夏をどうやって過ごしていくのか、しっかりと考えてください。

https://www.art-shinbi.com/season/summer/index.html

 

5月の後半では、学生講師を中心とした大学説明会がありした。世代の近い大学生による大学説明は、とても身近に大学を感じることが出来ることもあり、生徒も志望校を決める良い機会になるようです。プレゼンテーションを作ってくれた学生講師に感謝です。

課題は、やらなきゃならないことがたんまりとあるので、その中からこの時期に合う課題を厳選してやっています。夜間部は、時間のやりくりが大変です。

去年のカリキュラムの中で上達に有効だった企画や課題を、実施する時期や内容を修正して今年にいかしています。企画、課題、資料は毎年少しづつ更新していくことで、入試傾向の変化にも対応します。

毎年少しづつ、リニューアルです。

映像科:「映像って何?」を考えるための図書の紹介

こんにちは。映像科です。
今週の木金日コースでは「映像」と認識される様々な表現や技術についてのレクチャーや課外授業を予定しています。というのも一口に「映像」と言っても指している対象は幅広く、映像科の学生も(講師も?)「映像って何ですか?」というストレートな質問を投げられると、一瞬固まってしまうことがあります…。興味ある分野に限らず、映像を使って表現する人は「映像とはこういうもの」という自分なりの考えを持っておきたいものですね。
今週の授業の詳しい内容はまた機会があれば紹介しますが、今回はそうした「映像って(そもそも)何?」ということを考える上で参考になりそうな図書をいくつか紹介してみようと思います。しかし紹介する上でいつも困るのは、映像が技術的につねに更新されてゆくこと。必然的にある程度新しい情報に触れることが必要になります。もちろん内容的に古びない本も沢山ありますが、今回はこの1〜2年くらいに出版された本限定で選んでみました。

・『インフラグラム 映像文明の新世紀』港千尋/講談社選書メチエ
・『アニメ制作者たちの方法 21世紀のアニメ表現論入門』高瀬康司など/フィルムアート社
・『ヴァナキュラー・モダニズムとしての映像文化』長谷正人/東京大学出版会
・『スクリーン・スタディーズ:デジタル時代の映像/メディア経験』光岡寿郎など/東京大学出版会
・『現代写真アート原論「コンテンポラリーアートとしての写真」の進化形へ」』後藤繁雄など/フィルムアート社
・『ホンマタカシの換骨脱胎:やってみてわかった!最新映像リテラシー入門』ホンマタカシ/新潮社
・『インスタグラムと現代視覚文化論』レフ・マノヴィッチ/BNN
・『ゲームする人類-新しいゲーム学の射程』中沢新一など/明治大学出版会

やや難しそうに感じる本も入れてありますが、手に取ってみて自分の興味と繋がりそうな部分から読んでみることをおすすめします。

画材と仲良くなろう!!Pebeoワークショップ☆

こんにちは、油絵科です。
日曜日、記事の上げ方がわからないという失態…1日遅れてしまいました(◞‸◟)

今回は6月8日土曜日に行われるPebeoワークショップ(ミクストメディアセミナー)についてです。Pebeoってなんだ?という方も多いと思います。Pebeoとはフランスの創立100周年を迎える画材メーカーさんです。
何故今回新美でワークショップをしてもらうことになったのか。
それはなんと言っても特殊で楽しい素材にあふれているから!

受験まで時間のある今の時期、難しいことを考えずただただ素材の美しさ面白さを知って、少しでも画材との距離が縮まればと思っています。

女子美、造形大などで行われた、Pebeoワークショップの様子がこちら↓↓↓

皆さん中山智介先生の実演を食い入るように見てますねー。

美しい!この画材も当日さわれるかな?

マットピュブ、ヴィトラーユ、またパミスストーンモーター、ファンタジームーンにファンタジープリズムなど魔法の名前かな??と思うような未知の画材盛りだくさんです。
油絵科が中心の参加となりますが、アクリル系画材の説明から始まり、ミクストメディアへ移っていくので誰でも楽しめる物になっています!申し込んだ人は当日をお楽しみに〜(^ ^)

画材と仲良くといえば、過去の合格者で、絵の具を固く練りすぎてペインティングナイフでは混ぜられず、まるで陶芸でも始めるかのように手で絵の具を捏ね出した人、泡立て器で絵の具を攪拌しだした人、和紙をチミチミさきだした人、様々な生徒がいました。(もちろん全員がそうではこまるのだけど!笑)皆それはそれは真剣!!真剣なら真剣なほど見てて面白いのですが(笑)

一昨年の現役合格をした女の子で、油はぬるぬる~とした質で楽しく描けるのに、デッサンになると突然、『描写しなきゃ!!』っと、カチンコチンになってしまう子がいました。
とても苦しそうにデッサンを描いていたので、自分の好きなテクスチャーに寄せられるよう素材の使い方を伝授したところ、眉間にシワを寄せながら描いていたはずのデッサンを、『楽しい!!』と笑顔で描くようになりました。
木炭と仲良くなってからは、良くなり方のスピードが凄かったのが印象的です。
そしてそのまま見事に芸大現役合格!!
今の時期から皆さんも画材と仲良くなるためにフットワーク軽くいきたいですね!

今回のPebeoワークショップは完全内部向けですが、6月16日(日)には内外問わず参加できる)無料のワークショップがあります。各科で実施され毎年豪華な内容になっています。
今年の油絵科は下地について。下地材って色々あるけどなんなんだろう…効果あるの…そもそも下地って何…とピンと来ていない人は必見です!
油絵科ツイッター(https://twitter.com/shinbiabura)新美HPで随時情報は更新していくのでチェックしてみてくださいねー。

芸大デザイン総合コース

こんにちは。

5/26(日)好評だった前回に引続き、平面構成ゼミ(レイアウト)を開催します。

構成とは何か?

モチーフの特性を引き出し、その魅力をどのような配置、レイアウトで表現すればどのように伝わるのかの実践です。シンプルなモチーフでレイアウトに特化した講座です。デモスト制作のプロセスも大変勉強になります。ぜひご参加下さい。

 

 

5月の制作風景の一部です。

一人1卓石膏顔面静物デッサン課題:それぞれ石膏顔面を選び、卓上に組みデッサンしました。

 

 

石粉粘土模刻彩色課題:模刻したのち彩色しました。試行錯誤し、充実したプロセスで学ぶことが多かったように思います。なかなかの完成度です、9F廊下に展示しています。

 

■パーフェクト描写ゼミ①花編課題:ガーベラの着彩をしました。花の構造の解説と描写プロセスの確認プリント、歴代の花の再現作品や参考作品の解説、デザイン科と工芸科のデモストと一緒に制作し、描写の実際を体感しました。描写に特化した課題で、整理して制作出来たのではないでしょうか。

芸大デザイン科講師デモスト2人 薄塗と厚塗りで

パレットも観察:チューブの色のチョイスから調色と水分量、筆への含ませ具合、画面への量の置き具合と手さばきなど。

芸大工芸科講師デモスト

■日本画、工芸、デザイン合同石膏デッサン課題:ただいま1週間合同で石膏特訓です。各科のデッサンの質の共通することや差異を、講師それぞれの指導や生徒みなさんの作品制作プロセスを通して深めていきます。モチーフの観察と表現を繰り返ししています。

 

毎年のことですが、この時期は演習課題ずくしです。

デザイン工芸科夜間部です。

令和に元号が変わったフィーバーも、そろそろ落ち着いて来ました。受験生として、今のうちに特に出来ることを優先してやるようにしてください。日々の積み重ねによる学科、実技の向上は、一夜漬けでは到底およびません。毎日コツコツじっくりコトコトよろしくお願いいたしますー。

さて、5月から6月にかけては演習課題が続いていきます。演習課題は実践実技課題をより理解しやすくするために考案しています。単純に枚数を重ねることで実技力はアップしていきます。演習課題をすることで効果的に理解が出来れば、枚数が多くなくても早く上達することが出来るのが良いところです。現役生にとって、この期間はとても重要な期間です。これから入学を検討している方は、出来るだけこの演習授業を受けられる期間に入学していただけるとようお勧めします。

 

演習課題制作例です。光限定し、少し強引に理解をするための演習です。芸大美大の入試において、陰影を表現することは物凄く重要です。前期中は特に何度も演習を繰り返しています。

そして、覚えていかなくてはならないことが多いのが、平面構成です。基礎的な課題をこなして、用具の使い方や用語と意味などを覚えてもらいます。平面構成は学科的な要素も多いですね。そして、日々良い作品を見て、自分の引き出しを増やすようお願いいたします。

今年度から、描写や構成などに特化したゼミを5月から開催しています。通常授業で時間が足りない現役生にとっては、ありがたい話です。枚数をこなした方がより上達していきます。一枚でも多く描くチャンスを作って行きましょう。

次回は芸大デサイン科の構成ゼミと工芸科の描写ゼミ(透明モチーフ編)が5月26日(日)に行われます。ぜひ参加してください。よろしくお願いいたします。