カテゴリー別アーカイブ: 彫刻科

彫刻科 公開コンクールお疲れさまでした

彫刻科講師の氷室です。
新美彫刻科の公開コンクールが無事に終わりました。お疲れ様でした。
参加して下さった生徒の皆さん、ありがとうございました。
いよいよこれからですね。
コンクールの結果から見えてきた自分の弱点を、ここから一気に克服していく2学期後半にしましょう!

丁寧に講評ノートを見直したり、分からない点はしっかり質問したり
解決の糸口になりそうな事は、悔いの残らないように努力していきたいですね。

さて、ここで新美の彫刻科公開コンクールにおいて、デッサンで1.2位、塑造で1.2位を獲得した作品を紹介します。
(公平な審査の結果ですが、この4点は新美の生徒の作品でした)


肩から見る、首の位置がやや奥から生えて来ている様に感じてしまいますが、視点を感じる勢いの在るデッサンです。体の正面の布の感触や台座と切り口の空間の差にも、もう一息、手をかけても良かったかもしれません。


まだ、形と形をつなぐ間の形への表現が弱いですが、本人の視点がハッキリしています。体からの首の出方の構造もこの位置からだと難しいですが、上手く汲み取れていますね。


良く観察が行き届いているアバタの模刻ですね。6時間ぴったりで、この時期にここまでの実技結果を出せるとは、凄いなと感じます!!前頭葉付近に影の印象が、もうちょっと強く入っていると、なお良かったです。


縮み側の形がやや痩せてしまいましたが、髪の毛の表現まで果敢に攻めていった印象の強い模刻でした。アバタの柔らかい影の印象が拾えてくると文句無しです!

+1点、優秀作品の紹介です。

上手いです!しかし、ここまで描いてきたら思い切って、耳の上の髪の毛の張りや、肩の骨の部分、腹筋、後頭部の形にもう一押し臨場感が欲しい!と欲張ってみたい所です。
光や構造、形にもすべてに意識が配られており、それらを兼ね備えたデッサンは、なかなか出会えません。

今回の紹介はここまでです。
個々に力が付いて来ていることは間違いないです!自信を持って実技に挑んでくださいね。
誰よりも強く受かると、信じていく強さが最後の勝敗を分けるのではないかと思います。

2学期は、とにかく焦らずに!
見えている自分の課題に対して、しっかりベースの力を底上げしていきましょう!
急が場ば回れです!

追伸
10月17日の(火)から25日(水)までの期間で個展を行います。
足を運んで頂けると嬉しいです。
どうぞ宜しくお願いいたします。  氷室

https://www.tokyo-studio.co.jp/https://www.tokyo-studio.co.jp/

art studio & art space
KOMAGOME1-14 cas
11:00?19:00

全科合同自画像コンクール開催!!

こんにちは、デザイン・工芸科夜間部亀田です。
先日9月下旬ごろ、新美全体で全科合同コンクールを行いました。
今回で3回目になりますが、ご参加いただいた科の方々、誠にありがとうございました。


おかげさまで、188名の学生達の参加で審査を行いました。

講師陣、学生課、教務課で審査を行い、上位作品、各科主任賞計36名の作品を1階ギャラリーにて展示します。
展示期間は明日10/10(火)?10/14(土)までです。


土曜は上位作品、主任賞の方にプレゼントを渡す、授賞式を行います。
皆さん是非ご覧になってください!

彫刻科全国公開コンクール!

こんにちは!彫刻科の小川原です。新美彫刻科では10/8日にデッサン、9日に塑造の全国公開コンクールを行います。今回総合1位になった学生には僕から小さなブロンズ作品を贈呈したいと思います。大理石の台座に乗せたマスクです。

この作品は昨年展示をした時に出品したものですが、今回賞品とする物はこのとき幾つか複製を制作した物の1つです。
タイトルは「anima」生命を意味しています。

この時期しっかりと自分の実力を検証し、今後の取り組みにいかしていくことがとても重要です!
入試本番を意識して、本気でぶつかってみて下さい!沢山の参加をお待ちしています!

全国石膏デッサンコンクール開催

こんにちは、昨日は、待ちに待った「全国石膏デッサンコンクール」を開催いたしました!

日本全国から、いろいろな科、さまざまな学年の方にお集まりいただきました!
御盛況、ありがとうございました。

総勢約330人のなかから、栄えある1位に選ばれたのは・・・・・・?

な・なんと工芸科志望の概卒生でした!!
やはり審査は難航しまして、、、この結果に納得のいかない他の科の先生もいらしたようです。
それはそうですよね、それぞれご自分の科が一番だとプライドをお持ちになって指導してますからね。

全体講評会では、その辺で各科意見を交わし、どうやら混乱させているのは油絵科ではなかろうか?というのが見えてきたようです。

デッサン解説では、驚異の「30分で石膏デッサンを描く!」という企画で行いました。

普通の速さで描くデモンストレーターと超早デモンストレーターのお二人をお招きして、
描いていただきました。違ったタイプの2人のデッサンを比較をしながら解説をしていただいたのは、油絵科の海老澤先生。
ちょっとお話を伺っている間にどんどんデッサンが進んでいきます。皆さんどこで差がつくのか?目が離せなかったですね。

賞品も、上位1・2・3位はもちろん、各科の賞、現役の中の一番と高校1,2年生の中の一番の賞が授けられました。
ちょっと、各商品の画像がないのが残念です。図書券や画材に加え楽しい品がついていたようです。

受賞者以外にも力作が揃いました!!石膏デッサンといえども、意外にバリエーションがあるのが私にとっては新鮮でしたね。

みなさん、お疲れ様でした!!明日はきっといいことがありますよ!!

 

彫刻科 2学期のスタート課題秀作

こんにちは!彫刻科の小川原です。夏期講習が終わってまた普段の制作のペースに戻りますが、2学期は実力を深め、確かなものにしていくのに最も重要な時期です!のんびりしているとあっという間に入試直前っていうことになってしまうので、日々の課題に対して目的意識を持って臨みましょう!!

さて、まだ2学期始まって間もないですが皆気合が入っていてとても良いです!いい作品も出ているので紹介します。

昼間部生の作品。ジョルジョ。

とても完成度の高い作品に仕上がりました。欲を言うと向かって左側の目の立体感がもう少し欲しかったり、顎のあたりのコントラストがやや強いのが少し気になるくらいでしょうか。
意欲的な作品で、作者の意志の強さが伺えます。この調子で行きましょう!


印象がとてもよいです!まとまりがあってとても見やすい作品に仕上げられました。あまりこういうやりきりを見たことがないので今回この作品が出せたことを自信にして下さい!僕も嬉しいです。特に頭部の周り込みの表現が単調で固さを感じてしまうので、その点考えてやれれば間違いない作品です!


情熱的です!こういう生きた炭使いは狙ってできるものではないので真にリアルな印象を受けます。もったいないのは顔の表情です。奥の瞳の向きが合っていないので焦点がズレて見えます。それだけでかなりマイナスなので気をつけましょう。

夜間部浪人生の作品。ヘルメス。

実際に見た印象に比べてどうこうというより単純にぼんやりした作品が続いていましたが今回はしっかり詰め切る事ができました。段取りとしてやるべきことをやったかどうかは結局関係ないです。しっかり今現在作品がどういう状態にあるかを「目を開いて」反応していくことが重要なのです。この内容が続けばオーケー!

夜間部現役生の作品。パジャント。

炭使いは拙いですが急激に上達してきました。丁寧な観察と描写、そしてやりきり。このペースで伸びていってくれたら入試でも結果が期待できそうです!意欲をどんどん高めてぶつかっていって欲しいです!期待しています!

昼間部生の作品。アバタのヴィーナス。

正直うまいなと思いました。僕は浪人の時模刻には自信がありましたがここまでの意識ではやれていなかったように思います。時々微妙に外す部分が自分で気づいて修正できればぶっちぎれそうです。


上の作品は粘土の質感が感じられる作品でしたが、こちらの作品は徹底的に表面をつなげています。結果としてはどちらも正解でしょう。出来たものの印象が良ければそれで良いのです。やりきって尚似せてこれているこの作品からは作者の実力の高さが伺えます。

2学期は色々試していって、さらに結果を出していくことも大切だと思います。なんでもやってみることは大切だけど、毎回作品には責任をもつということを怠ってはいけません。それが出来る人、出来ない人では全く成果が変わってきます。僕は皆に期待しています!!頑張りましょう!

 

さて、前回紹介したブロンズ作品も先日完成しました!


命というものは不安定なもので、生と死の境目は明確でありながらも紙一重です。普段は意識していなくても、それはまるで生と死を分かつ山の稜線をゆっくりと歩いているようだと感じます。