こんにちは、新宿校 基礎科です。
基礎科の皆さんの中には工芸をあんまり知らない人もいる、ということでこちらで以前ご紹介した、工芸科の紹介の第二弾です。
前回は陶芸、染織、漆芸の3つについてでしたが今回は金工の三専攻について見て行きたいと思います。
まず、「金工??」というひとのために説明しますが、「金工」とは金属を主な素材として制作をする分野のことです。
今回取材をした東京芸大の工芸科では、その制作工程などの違いによりさらに、
『彫金』『鍛金』『鋳金』の3つに先行が分かれています。
(大学によっては「金工」などの名称で統一されています。)
それではまず彫金です。
この専攻では他の2つに比べると主に金属の表面の加工についての勉強が多いのが特徴です。
ジュエリーを作ったり、オブジェを作ったりすることが出来ます。



次に鍛金です。
こちらは彫金に比べると、やや仕事のスケールが大きく、巨大なオブジェなんかも作ることが出来ます。
一枚の金属板を金槌で叩いて、器を作ったり、複雑な形の動物を作ったりする勉強もします。




最後は鋳金です。
先ほどの2つが主に金属の板から成形していくのに対し、こちらは原型を粘土やワックス(ろう)などでつくり、それに合わせて型をつくり、その中に高温で溶かした金属を流し込むという方法で制作するのが特徴です。




ここで紹介させていただいたのは各専攻、素材のほんの一部に過ぎませんので、是非皆さん、各大学で開催される卒業・終了制作展などに足を運んでみて本物の作品を見てみてくださいね!