カテゴリー別アーカイブ: デザイン・工芸科 デザイン総合

デザイン科です。

こんにちは、デザイン総合の学生講師の木下です。

夏期講習も後期に入りました。暑さに負けず、最後まで駆け抜けていきましょー!

ということで、今回は気分を変えて、藝大デザイン科実技授業レポートをしたいと思います。

デザイン科は一学年45人で、教授は10人。大学院からは、それぞれの教授の持つ、視覚・演出、企画・理論、視覚・伝達、空間・演出、空間・設計、機能・演出、機能・設計、環境・設計、映像・画像、描画・装飾の研究室にわかれます。
10個の研究室をみてわかるように、デザインという分野はと?っても幅が広いのです。
さらに、1,2年時は基礎過程なので、絵を描いたり、本をつくったり、椅子をつくったり、映像をつくったり、ポスターをつくったり、グループワークをやったり、、と、手を動かしていろんなジャンルに触れることができるのも藝大デザイン科の特徴であると思います。

3年生は専門課程になります。共通テーマ(課題)を通して、各自の専門性を深めていきます。
今回は3年の前期末の課題「伝統とデザイン」の講評風景をちらっと紹介します。

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総合工房棟3Fのプレゼンルームというところに作品を展示をして、講評会が始まります。

「伝統とデザイン」というテーマで作品を制作しますが、その表現方法は様々。
絵を描く人、企画をする人、ぬいぐるみをつくる人、シャツをつくる人、Webサイトをつくる人、照明をつくる人、本をつくる人、カレンダーをつくる人、ポスターをつくる人、立体をつくる人、などなど。講評会で同級生の作品をみるのはとても楽しいし、たくさんの発見があります。

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講評会が終わったあとは、少しだけ展示をしているので、他科の人や違う学年の人もみることができます。

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私は今回の課題で制作した作品を9/6?開催される藝祭でも展示します。
(日本建築をテーマにしたタイプフェーズを制作しました。平面作品をメインに出展します。)

 

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総合工房棟というのはこんなところです。棟内はデザイン科の他に、工芸科や建築科の学生もいます。平面工房、立体工房、アートメディアセンターなどの設備が整っています。目の前にはグラウンド(?)があります。天気のいい日はキャッチボールしたり、バレーボールをして気分転換してる人を見かけたり。

 

藝祭の話もちょっと出たので告知します。

http://www.geidai.ac.jp/event/geisai2013/

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じゃーーーん!

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藝祭2013!今年のテーマは“目眩するくらい”です。
この藝祭のメインヴィジュアルを担当するのもデザイン科です。
ポスター、パンフレット、グッズ、ウェブ。
毎年違ったテイストで、その年のカラーが出ています。
今年のメインヴィジュアルを担当したアートディレクターも新美出身の学生講師です。
素敵?!

9月6日(金)?8日(日) 9:00?20:00開催です。
場所は東京藝術大学上野キャンパス。
イベントも盛りだくさん、詳しくはウェブサイトでチェックしてみてください。
外はお祭り騒ぎですが、構内では至る所で学生の作品も展示しています。一般公開で見られる数少ない機会ですので、是非、お見逃しなく!
学生講師は外の模擬店でいることも多いと思います。デザイン科系列のお店も何店かあるので、遊びに来てくださいね。

藝祭で大学の雰囲気を味わうのも、受験に向けてのいい刺激になりますよね。
そして今年から藝大も、入試説明会をするそうです。

http://www.geidai.ac.jp/info/20130809_02.html

構成は学科の説明会とアトリエ・工房見学の2本立て。
9月28日(土)、29日(日)開催のようです。
こんな試みは藝大初。是非参加してみてください。

 

今回は講習会からちょっと離れて、藝大レポートでした。
後期夏期講習みなさん気合いをいれて頑張っていきましょう。

 

デザイン科生必見!新美デスケル!

こんにちはToolsです。暑い日が続いていますが体調にお気をつけ下さい。
さて本日は新美特注のデスケルのご紹介です。

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東京芸術大学のデザイン科の一次試験(デッサン)で使用される画用紙のサイズは、特注サイズの画用紙のため、普通の画材屋さんで売っているBサイズや木炭紙大サイズのデスケルでは比率が合いません!

というわけで、芸大サイズの比率に合わせたデスケルを新美とToolsで作りました!
これさえあれば構図を決めるのに苦労をすることも少なくなるのではないでしょうか!
新宿美術学院のロゴ入りで遠方からのお越しの講習会生さんはお土産にも是非どうぞ!
ご来店お待ちしております!

1学期授業は最後の日なので、ちょっとした夏休みの合間に

 

デザイン科総合コース主任の滝口です。

今日、新宿美術学院の1学期授業は最後の日となりました。
デザイン科総合コースでは、学期初めと終わりに必ずコンクールをしているので、みんなそれぞれ1学期に学んできた成果を実践として試してみて、達成出来た事や問題点も色々と出てくると思いますが、それらを20日から始まる夏期講習会で気持ち新たに頑張っていきましょう!!

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↑立体コンクール課題:「スターフルーツ」と「伸縮」をテーマにのモチーフたち。

先にしっかりと告知を。もう夏期講習会の申し込みも新美生は済まされていると思いますが、夏期講習の申し込みは終盤へとさしかかっています。

夏期講習の申し込み状況によっては、締め切りも出てきますので、「講習会 コース定員状況」を確認してお早めに申し込みをしてください。

また、7/14にはプレ夏期講習会が実施されます。作品面談だけでも大丈夫です。明日11日までの申し込みなので、興味ある方は是非ご参加ください。ネットからの申し込みはこちら。参加は無料です。

 

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話変わって今回は、ネットならではのデザインや実技表現の刺激を受けるテーマで紹介します。
僕は音楽を聴くのがとても好きなのですが、美術を志す皆さんも音楽がとても好きな人も多いでしょう。そこで、もう今となっては音楽のPVもYouTubeなどで自由に見れる時代になって、その中から僕が見つけたとてもデザインとして面白いPVを紹介していきたいと思います。

<注意>音楽のPVなので、音が出ます。音量や見る場所にはお気をつけください。音がなくてもある程度楽しめるかと思います。特に、始めにCMなどもあるのでご注意ください

まず一つ目は、ロックバンドArctic Monkeysの「Do I wanna know?」というPV。
”線”という視覚表現の基礎ですが、その”線”が動きを持ったり、イラストとして表現されることで、様々なデザインが産まれていきます。パースをつけることで空間も現れてきます。そして最後には色彩が入ることで、さらに画面が生き生きとしていくことが分かります。

 

次はロックバンドHot Chipの「One Pure Thought」です。
こちらは、まるで昔の絵本のような可愛らしい手描きのイラストと模様で表現されています。何かを伝えることも大事なデザインもありますが、こういった単純に楽しいとか可愛いとかって、とっても人の心を和ませる表現も大事だと思います。

 

3つめにいきましょう。これは上のHot ChipのメンバーJoe Goddardの「Gabriel」というPVです。
芸大のデザイン科の色彩構成では、絵の具のにじみ表現なども使う機会があるかと思います。そんなにじみ表現って楽しいなって感じる人も多いと思います。そんな表現がこんな風にデザイン出来るなんて刺激的ですよね。

今度は、エレクトロニカという電子音楽でLusineの「Two Dots」。
僕は数学や数式ってとっても苦手なんですが、ビー玉や毛糸、積み木のようなもので、こんなにも美しく可愛いデザインで数学や数式を表現できるとは思いませんでした。発想の自由さって大事ですね。

もう少し行きましょう。こちらは、Mattew Dearの「Slowdance」。
デッサンや平面においても与えられた画面に対する構図や明度の美しさなどって、とても大事な要素の一つですよね。こちらは女性や建物、油のような映像が合成された物ですが、動画であってもその画面の明度や構成の美しさが際だっています。

それでは、最後は芸大デザイン科の卒業した人で、映像と音をリンクさせた作品を作っている大西景太さんの「Forest and Trees」を。12個の分かれたシンプルな図形のみを使って音とリンクさせていますが、シンプルだからこそ何度も見てしまう面白さがあります。

ちょっと一風変わってPVでデザインや実技表現で使えそうなものを6つほど紹介してみましたが、他にも色々な試みがされています。1学期も今日で終え、夏期講習まで10日間ほどありますが、ちょっとしたその休みの合間に見て楽しんでもらえたらと思います。

番外編として、新美デザイン科総合コースのTwitterに、他の面白いPVを紹介しておきますね。

デザイン・工芸科夜間部について

デザイン・工芸科夜間部講師の大島です。

デザイン・工芸科の夜間部としては初めての更新となりますので、まずは科の紹介の方からさせていただきたいと思います。

デザイン・工芸科の夜間部では、4月は合同クラスとして共通の課題を制作していきます。その後、5月中旬ごろになって皆さんの志望校が少しずつ決まってきた段階で本格的なクラス分けを行います。

デザイン科は「芸大コース」「芸大私大併願コース」「私大コース」の3つ、そして工芸科専門の「工芸コース」を合わせて、計4つのクラスに分かれますので、自分の志望校や受験のスタイルによりフィットしたコースを選択することが可能となっています。当然のことながら各コースは年間を通じてそれぞれ別の講師が担当しています。

 

芸大コース
その名の通り東京芸術大学を目指すクラスです。普段は東京芸術大学の試験に合わせた課題が主になりますが、希望者には私立美大対策も短期集中でしっかりと行なっています。最終的には私立美大との併願を考えている方でも安心して芸大受験に取り組むことができます。

併願コース
東京芸術大学と私立美大(多摩美術大学と武蔵野美術大学)を並行して対策していくコースです。東京芸術大学を目指しつつも、私立美大の対策も多めにやっていきたい人にオススメのコースです。毎年、武蔵野美術大学・視覚伝達デザイン学科や多摩美術大学・グラフィックデザイン学科といった高倍率の学科への合格へはもちろん、過去には現役で東京芸大合格者も輩出しています。

私大コース
私立美大に絞って対策していくコースです。多摩美術大学と武蔵野美術大学の対策を中心としながら、入試直前には必要に応じて女子美術大学、東京造形大学、日本大学芸術学部、東京工芸大学、横浜美術大学なども合わせて対策することができます。また、各私立美大の推薦入試の対策も可能です。

工芸コース
東京芸術大学工芸科の対策は当然のことながら、各国公立や私立美大の工芸科受験にも対応しています。東京芸術大学工芸科への合格者数全国1位を誇る新美の工芸科です。現役合格も決して夢ではありません。実績と信頼のある充実した指導をおまかせください。

 

 

さて、ちらっと授業風景のほうもご紹介したいと思います。
先日はちょうど夜間部の芸大コース・併願コースの合同デッサンコンクールでした。

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初めてのコンクールということもありみんな緊張した面持ちで講評を聞いています…..。

 

 

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と、思いきやこんな笑顔になるワンシーンも。
現役生のこの時期としては悪くない作品が並んでいたのではないでしょうか。
夏期講習が始まろうとしているこの時期からが勝負です。

他のコースの様子については、また今後お伝えしていきたいと思います!

デザイン科総合コースアトリエは、本館9階

デザイン科総合コース主任の滝口です。
新美が新宿御苑から、今年度この新しい初台の校舎へと移って約3ヶ月過ぎました(3ヶ月と書くとまだまだ日は経ってないんですね・・・)
デザイン総合コースは、本館校舎9階に居を構えております。
新美内部生でも、それぞれのアトリエって覗く事も殆どないと思うので、今新学期始まって2ヶ月
経った少し落ち着いたアトリエの内部を紹介したいと思います??!

先ずはエレベーターで9階を出ると左手にアトリエ入り口と正面にロッカールームなどがあります。↓右の写真がロッカールーム。水場も広々
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ロッカーには徐々に個性が現れて来て、少しずつキャラクターなどがぶら下がって来ています。こういうの良いですね。さり気なくデザイン科らしい主張が出ています。僕的にもそれぞれのロッカーにキャラを付けて欲しいですね。でも、シールとかは止めてください。汚すのはやはりNGで。
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後、ふとロッカールームに置かれているこの空き缶。これも何気にデザイン科らしい主張もありますが、掃除のおばちゃんも困ってますよ??。分からなくはない。奇麗だし着眼点はイイね!
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ロッカールームの奥にはずらりとデッサンの参考作品が自由に閲覧出来るようになってます。見放題!でも、片付けてね。隣は歴代の合格者の作品ファイルや立体の参考写真資料。
こっちは、さすがに普段は鍵がかかってますけど、「見たいです!」て言ってくれれば直ぐに出てきます。ちなみにデッサンの参考作品は隣にも溢れ出ています・・・
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このロッカールームには隠し部屋があって、普段は開かない(はず)の倉庫があります。そこを開けると、既に溢れてしまった平面構成などの参考作品の棚。平面資料がパンパンです。減らしたいけど、増える一方で減らないのが今の悩みです・・・本当にぎゅうぎゅう詰めです。
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では、アトリエに入って紹介って思ったけど、アトリエはほら新美のホームページでもいくつか観れるから、そこは置いといて、先ずは9階からの景色!!デザイン科総合では、芸大デザインの試験でも石膏デッサンとか自然光がベースになる試験なので、この最適な環境を用意してもらえました。今日は曇り?雨の梅雨空だったけど、朝は凄いんです。そして、外には西新宿の景観と首都高速を眼下に。裏口の階段は少し怖いけど、眺めは最高。
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アトリエは皆が過ごしやすいように空調が素晴らしいんです。旧校舎とは比べ物になりません。
↓左がエアコン。細かい設定で心地良い風向きとかスイングとか、さり気なくアトリエを心地よく演出をしてくれています。右が24時間換気機能。僕は、こういう普段気づかない所で働いている物って、デザインの心得だな?って感じたりもします。
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ほら静かに働いていて良いですよね?。
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おっと、細かく紹介してると凄く長くなるので、アトリエに戻ります。
アトリエには、講師が描いてくれてるデモストの数々の作品も貼ってあります。課題によっても色々と変化していきますが、学生の描いた絵も貼ってありますね。学生の良い所は、まだ壁とかにイタズラ書きをしてない事!プリントの端という所が良い心遣い。
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まだまだ紹介したい設備とか内容はいっぱいあるけど、今回はこれまで。
9階ではないけど、講師室には参考図書や生徒のファイルもいっぱい。ここは、デザイン科総合コースの心臓部。こちらも随時増えて行ってますね。図書では講師や生徒の紹介で良い本あったら買って行きたいと思ってます。
全く余談で、↓右の写真はエレベーターの中。このレトロな「COMPUTER CONTROL」のフォントが好きで仕方ないんです。ってここに書くと、これ見た人は気になって仕方なくなるかな??
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デザイン科のブログは持ち回りで、毎週水曜日。デザイン総合?工芸?私大?デザイン科夜間部って進むから、デザイン科総合は次は7月10日かな。一ヶ月先ですね。
物足りない人は、デザイン科総合講師のツイッターもあるから、そこも見てね。