カテゴリー別アーカイブ: デザイン・工芸科 デザイン総合

芸大デザイン総合です。

こんにちは。芸大デザイン総合です。

先日の芸大説明会はよい刺激になりましたね。入試作品や、先生,学生のお話に、気持ちを新たに制作に励んでいけると思います。

夜間部オープンスクールと、プレ夏期のお知らせです。全課題、芸大生によるデモストと一緒に制作してみましょう。外部生のかたもお待ちしています。

 

 

芸大デザイン・工芸科

こんにちは。芸大デザイン総合コースです。

通常授業に加え、5月はイベント目白押しです。

 

 

先日は、芸大デザイン・工芸科昼間部で、大作週間がありました。

生徒たちが自らモチーフを選んで組み、4日間かけて普段より大きい画面サイズで描き上げます。

 

 

夜間部の時間に新美講師による、芸大、私立美大大学説明会が行われました。

スライド投影し、それぞれの科のカリキュラム、入試作品、学生作品、OBの活躍、科の雰囲気など特徴をプレゼンテーションし、志望大学のイメージをつかめるきっかけになればと思います。3時間かなりのボリュームでしたが、充実した内容でした。

 

 

油画科講師による石膏デッサン講座も開かれました。

生徒も熱心に聞いています。パースや形のとらえかたなど、新しい気づきや、おさらいなど出来たのではないでしょうか。

 

 

6/11(日)は、トートバック制作、ワークショップがあります。

キャンバス地のトートバックに布用絵の具で、グラフィックを制作します。

あなたの日常のもの、ことをデザインし、厚紙にカッターで形を切り、型紙としてステンシルの要領で絵具で塗ります。完成品はそのままお持ち帰り頂けます。

デザイン総合コース 2017.5.8 対談 vol.2

デザイン総合コース 2017.5.8 対談 vol.2

 

参加者 増田 新宿校 デザイン総合コース副主任
川村 東京芸大デザイン科2年 新宿校デザイン総合コース講師
川名 東京芸大デザイン科2年 新宿校基礎科講師
武田 国立校校長 デザイン総合コース主任

 

テーマ 受験勉強で大切にしたいこと

 

前回に引き続き学生講師のお二人と対談した内容をQ&Aでお送りします。
今回は、川名くんです。

 


川名:東京芸術大学デザイン科二年の川名です。新宿校で基礎科を担当しています。よろしくお願いします。

 

Q1. 芸大を目指したきっかけはなんですか

A.川名:元々絵を描くの好きだったので、美大に行きたいと思うようになりました。
他の大学も考えていたんですけど、金銭的に余裕がなかったので学費が安く、制作環境の充実している芸大に一番魅力を感じて第一志望に決めました。

 

Q2. 受験勉強を振り返って(受験勉強は順調だった?)

A.川名:全く順調とは言えなかったですね(笑)最初に受験科になった時は、ベタ塗りの課題で色面を半分も埋めることができなかったり基礎科との制作時間の差に驚いていました。シンビは講師と生徒との距離感が近かったので、気軽に質問できたり、授業後も相談する時間が多く取れたので上達しやすかったと思います。

 

Q3. 受験時代の作品について

A.川名:僕は元々他の人と比べて一度にできる仕事量が少なかったので一つのモチーフにかける時間の配分に気を付けていました。一からモチーフ構成をしなければならない構成デッサンは他の石膏デッサンや静物デッサンに比べて一見難しいように感じるんですが、逆を言えばメインのモチーフに時間を最大限掛けられるので、足りない観察力を時間配分と構成で補っていました。

 

 

Q4. 上達のきっかけは

A.川名:最初デッサンで大事なことは、まずシルエットや形を合わせて、次に明暗を分けて、最後に稜線やキワを描くことだと思っていたんです。でも講師の先生のデモンストレーションを見ていたら、“もしかしたら稜線が大事なんじゃないか”と思って、入試直前に描き方をガラッと変えてみたんですよ。そしたら稜線を最初に描くだけでシルエットや形だけじゃなくて、固有色や空間まで出せることに気に付いたのでそれからはその描き方で進めることにしました。
入試の直前も直前で描き方を変えるのはどうかと思ったんですけど、結果的にはいい方向につながったと思います。

 

Q5. 入試のこと

A.川名:ひょっとこが出た時はびっくりしましたね(笑)でもそれが最終的に石膏像を描いてる人たちと比べられると思ったら気が気じゃなかったので気合を入れて描きました。本番も対策の時と同じで時間配分に気を付けようと思ったので、PPロープや手を描くことも意識しつつメインのひょっとこに1番時間をかけられるようなに構図と時間配分に気をつけました。お昼の時間はイーゼルにお面を掛けてにらめっこしながらご飯を食べてましたね(笑)

 

Q6. 講師になって、教わる側から教える立場になって気づいたこと、考える事はありますか?

A.川名:僕は二浪したので、だいぶ予備校的な考え方が強いまま講師として入ったんですが、基礎科の生徒たちは自分が感動したことや楽しいと思ったことをそのまま絵にしてくれるので、すごく新鮮な気持ちになりますね。基礎科自体としては既に力のある子たちが多いので、みんなで刺激しあってとてもいい盛り上がりを見せていると思います。

 

Q7. 受験生にアドバイスはありますか

A.川名:高校生はいつも教えているので、特に浪人生になんですけど、“自分は自分、他人は他人”で自分は何ができて、逆に何が出来ないのかをよく見極めることが大事だと思います。講評を重ねるとよく他の人と比べることが多くなってくると思うんですけど、自分の場合そういうときはびっくりするくらい成長しなかったので、自分のいいところを見つける努力が大切かなと思います。

国立校 合格者体験記 その①

 

国立校です。

大学通は新緑につつまれ、とてもすごしやすい季節になりました。
校舎の玄関ではツバメが巣をつくっています。

今日は、今年美大生になった学生の合格体験記と作品を紹介したいと思います。


秦 陸生

多摩美術大学グラフィックデザイン学科 現役合格
武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科 現役合格
武蔵野美術大学基礎デザイン学科 現役合格


国立校での受験勉強を振り返って

僕は高2の11月から新美国立校に通い始めました。・・・が、もっと早く入ればよかったと後悔しました。
本当は高2の夏期講習から行こうと思っていたのに、なかなか勇気が出なくて後回しにしていたらいつのまにか11月になっていました。これはとても危険ですので受験勉強は本当に早く始めた方が絶対にいいです。

新美に通っていた時とても大事だと思ったことは資料の収集です。新美にも参考作品や自分では手が届かないような値段のデザイン本などたくさん置いてありますので全部見るといいと思います。また美術に直結するものだけでなく、たとえば金魚や文鳥、柔道やトランペット。パイナップルから囲碁のルールまで、美術に関係なさそうな知識も資料として役立つことがあります。貪欲に吸収していくといいと思います。

それから新美で先生に教えてもらった中で一番心に残ったのが、
「完璧より、まず完成を目指す!」ということです。
思い通りに描けないときは途中でやめたくなったり、消しゴムで全部消したり、作品を捨ててしまいたい衝動に駆られることがよくあります。しかしその気持ちをぐっとこらえてとりあえず完成と言える状態まで持っていき、まず自分の実力を知り、その後で改善策を考えて次ぎに生かすということが何より大切だと教わりました。満足いくまで人に見せなかったり、自分の中で言い訳をして完成させずに終わったりすることはよくないと思います。
僕もこれらを実行してきたおかげで志望校に合格することができました。

先生方や事務の方、新美で一緒に学んだみなさん、本当にお世話になりました。ありがとうございました。



授業作品


多摩美術大学グラフィッくデザイン学科 入試再現作品


授業作品

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授業作品

[講師コメント]
1年4ヶ月と決して長くはない受験勉強の中で、積極的に自分の可能性を追求し制作に取り組む姿勢は他の学生の見本にもなっていました。
大学に入ってからも変わらずに様々なことにチャレンジしていく事でしょう。
これからの活躍を期待しています!


 

現在国立校では合格者作品展示をしています。
誰でも自由に観覧できます。気軽に立ち寄ってみてください。
無料体験入学進路相談も受付けています。

ena新美 国立校 042-577-1117

 

 

デザイン・工芸科合同/野外制作

こんにちは。デザイン科・工芸科昼間部です。

新年度が始まってから約1ヶ月経ちました。
9,10日の2日間は、GW明けのイベントとして、デザイン科と工芸科合同で新宿御苑での野外制作を行いました。
5月は新緑がきれいな時期ですね。新宿御苑の緑もとても鮮やかで初夏を感じます。
そんな中、日々の受験課題とは少し気分を変えて、いつものアトリエから出て広い園内を自由に散策しながら、各々自由に制作しました。

新宿御苑は、すぐ外が新宿の街ということを忘れてしまうほど、穏やかで緑豊かな公園です。
とても広い園内には、立派な木々や広い芝生はもちろん、日本庭園・フランス式庭園・イギリス式庭園・大温室などさまざまなエリアがあります。
初日は皆で散策を楽しみながら、それぞれ制作場所を探していきます。
写真をたくさん撮る人もいれば、さっと場所を決めて制作に取り掛かる人もいました。
それぞれのペースで観察ができたようです。

 

2日目は微妙な小雨。
御苑に行って制作の続きはできるのか?できないのか?と悩みどころでしたが、せっかくなので挑戦!なんとか雨は持ちこたえて、無事2日目も園内での制作ができました。
途中うっすらとした霧雨で思いのほか肌寒い一日でしたが…現地に行った甲斐もあり、皆しっかりと制作に取り組んでいました。

園内の緑の風景を描く人、建物を描く人、木や葉をクローズアップして描く人、イメージを膨らませて空想的な作品にする人…興味を持った部分は人それぞれで、とてもバラエティ豊かな作品たちができあがりました。

講評は「どうしてそのテーマを選んだのか?」を発表しながら、和気あいあいとしたものになりました。
制約に縛られないのびのびとした自由制作を通して、気分転換とともに、普段の制作に活かせるような発見があったかなと思います。
行き帰りや野外制作のプチ遠足気分によって、科の中の親睦も今まで以上に深まったようでした。