こんにちは渋谷校です。
12/16の金曜日から冬期講習会が始まります。もうすぐですね。
美大受験を目指す人でも今回からデッサンを始めるという人もいると思います。
今日は少しだけそのような人にためになるアドバイスをしましょう。
デッサンを制作する際には、普通はクロッキーをします。
クロッキーにはいろいろな方法や目的があり一概には言えませんが、
今回はデザイン科の鉛筆デッサンのためのクロッキーの一制作例をお話します。
まずはクロッキー帳と鉛筆を用意しましょう。
ネリゴムはなくても良いです。間違えた線があっても、気にせずどんどん描いてみましょう。
ただし、時間をなるべくかけない、短時間で書ききってしまうことが大事です。
例えば

このように、結構ラフで良い、自分でわかれば構わないので好きに描いてみましょう。
構図などを全く気にせず、全体が入る程度を目安に、
また中心のモチーフから外側のモチーフに向けて描いていくと良いでしょう。
多少のモチーフの比率が間違っても良いので、モチーフ同士の位置関係は崩れないように気をつけて描いてみましょう。
(実制作のときにこのように一部から描くと構図がずれるのですが、今回はクロッキーなので構図を気にせずに描いてみましょう)
全体ができたら、この後に初めてデスケルを使用して構図を決めましょう。その構図がわかるようにクロッキーに四角を描き、その後はデスケルを使用しなくても構図がはっきりするようにしましょう。
デスケルを何度も使用して構図を見たり、デスケルで形を取る人も見ますが、クロッキーで構図を決める方法をお勧めします。
この後、実制作に向かうのですが、本番の進め方は、今度はクロッキーキの構図を参考に、モチーフを外側から入れていきましょう。場所や大きさ、関係がわかるように進められれば良いです。大事なことは自分で決めた構図からずれないこと、モチーフ同士の位置関係を崩さないこと。ここまでをしっかり制作にできれば大きく狂うことはないはず。形に苦手意識のあるは試してみましょう。

クロッキーには他にも上からの見た図などを描いたり、とにかくモチーフを把握するために使用したり、モチーフの陰影や固有色を決めるなど、色々目的があるので考えてやってみましょう。制作する前に体を温めるウォーミングアップでもよいと思います。
ざっくり簡単に説明しましたが、文字では伝わりにくいので、形を取るのが苦手な人は、渋谷校の授業に参加すれば詳しく説明しましょう。
冬期講習会は、まだ申込みが間に合うコースもありますので、申し込みまだの人は
予定を確認して受講してみましょう。



2学期授業から冬期講習会までの期間は、展覧会や資料集めなどに時間を使ってほしいです。時間を有効に使ってくださいー。








出だしから生き生きとした土付が魅力的でした。途中構造的に人間ではありえない狂いがあった状態で割と長い時間過ごしていたので、そういう時間をできるだけなくしていきましょう。
形の不一致感、印象の悪さに苦戦していましたが、ようやく波に乗ってきました。油断するとまた元に戻ってしまいます。意識を常に高く持って(全開よりあげるくらいの気持ち)いきましょう。
夜間クロッキー教室での1枚です。細部に囚われず、動きの魅力。人体としての連動が素晴らしいです。
炭の質が明快でとても良いです。途中苦戦した顔は良くなりました。なぜそうなってしまったのかしっかり考えて次回に生かしましょう。
陰側の表現について研究中です。徐々に光側と響き合ってきて、以前より魅力が増してきました。
迫力と臨場感のある描写が素晴らしいです。終盤にちょっとしたアドバイスをしましたが、すんなり取り入れられて、空間性や量感が増してきました。
この一枚で大きな進化を遂げたと思います。見方やテクニックをどんどん吸収していってください。自由自在に描けるようになると思います。
粘り強い描写が魅力的です。後は出だしの形や印象の精度を高めていくことに拘っていきましょう!