新美enart国立校 夏期講習会期間中は下記の受付時間となります。
7/20(日)~8/24(日)
受付時間:9:00~16:30
※8/4(日)、8/17(日)は休館日となっております。
お間違いのないよう、お願い致します。
7/20より夏期講習会がスタートしました!
まだまだ募集中です。お待ちしております!!
新美enart国立校 夏期講習会期間中は下記の受付時間となります。
7/20(日)~8/24(日)
受付時間:9:00~16:30
※8/4(日)、8/17(日)は休館日となっております。
お間違いのないよう、お願い致します。
7/20より夏期講習会がスタートしました!
まだまだ募集中です。お待ちしております!!
こんにちは、油絵科 松田です。
夏期講習、いよいよ始まりました。
今年も暑い夏になるみたいです。
講習会生の皆さん、体調に気を付けて夏期講習を楽しんでくださいね。
さて今回は一学期後半に行った課外授業(新宿御苑でドローイング)の報告。普段私は油絵③というクラスを担当していますが、このクラスでは毎年恒例になっています。
今年は少し長い3日間という時間を使い、のんびりと自分の制作テーマを探してもらいました。
最終日にはこれまた毎年恒例のディスカッション、、、お昼に皆で昼食をとり、テーマを決めてのお喋りですが、閉園時間まで話が途切れませんでしたね。
皆の普段考えている問題や、絵に対しての情熱などの話を通して、制作する動機や性質の一端を知れたように思います。
後日、一応作品の講評はしましたが、実を言うとこの授業の作品の出来、不出来はほとんど見ていません。
個々には様々な価値観や多様性、経験があり、それらを認め合える関係性を見つけ出してくれればと願った授業です。
実際にディープな内容の話や、意見のぶつかり合いといったこともありましたが、お互いを少し深く知れる機会になったような気がします。
大島です。
さて第5回。
前回までのカンディンスキーやモンドリアン、マレーヴィチは西洋美術史のなかでも重要な絵画作品として扱われています。しかし「デザイン」というには何かが足りないですね。
そう、メッセージです。
絵画は鑑賞者にその意味や解釈を委ねる部分がありますが、デザインはメッセージを明快に伝達する手段でなければいけません。
■
ここで紹介するのはエル・リシツキーという人です。
彼は美術学校でグラフィックアートや建築を教えており、そのときの同僚でもあったマレーヴィチのシュプレマティスムに影響を受けました。その影響は彼の制作したポスターや本に顕われています。(時代背景や生い立ちまで含めて詳しく説明できるほどの時間も知識も私には欠けているので、大学に入ったら各自で勉強してみて下さい!)
上記のリシツキーのプロパガンダ(政治的思想の宣伝)のためのポスターは、使われている色彩や形体こそマレーヴィチのようですが、そこには明確なメッセージを孕んでいます。
この作中において赤い三角形は社会主義を示し、白(ブルジョワ)を破壊しているのです。
マレーヴィチの絵画の中の四角形は四角形でしかありませんでしたが、リシツキーは記号的な形体に「意味」を持たせ、人々にメッセージを伝達したのです。そして、これこそが多摩美のグラフィックや武蔵美の視覚伝達を目指している皆さんが学んでいる色彩構成のベースとも言えるでしょう。
エレメントを配置して彩色すれば色彩構成にはなりますが、それがデザインとして昇華されるにはそこに伝えるべき内容が伴わなければいけません。
■
と、5回にわたりダラダラと書いてきました。
イッテンの色彩対比について書こうとしたらヒートアップしてしまったみたいです。
明日からはもう夏期講習が始まってしまうので、これにて一段落…といいたいところですが、あと1回だけ続きます。どこかのタイミングでシレッと更新するつもりです。それでは。
(このブログを読んだら「読んだ」と伝えていただけると助かります。)
こんにちは。彫刻科の小川原です。1学期に制作したテラコッタのモデル首像の台座制作を僕のアトリエで行いました。
素材は楠を使います。楠は木彫でスタンダードに扱う素材です。大学に入ってから必ず扱う事になるので、今のうちから触っておくのはいいかもしれません。
まずはチェーンソーで材を切り出すところから。
※写真はやらせです(笑)チェーンソーの作業は僕がやりました。危ない工具は大学に入ってから使ってね(笑)
切り出した材を電気カンナで成形、面出しします。電気カンナの回転の性質上外から中に削り込んでいくようにして、抜けて出ないように気をつけないと木の繊維が割れてはがれてしまいます。
このあとベルトサンダーをかけて大まかに仕上げます。
その後サンダーで仕上げて鑿で軸を立てる為の穴を空けます。
(先にドリルで蜂の巣状に穴だらけにしておいて、鑿はそれを崩すだけです。)
首像作品が完全に乾燥したら窯で焼成作業に入ります!割れずに全部上手く焼ける事を祈ってます!
大島です。
暑い日が続きますね。では第4回。
前回カンディンスキーについてさらっと触れました。
今回はカンディンスキーの他に知っておいてほしい人を2人の画家を紹介します。
■
まずひとりめはモンドリアンです。
水平垂直の構成、赤青黄(+白黒)の色彩で描かれた作品が代表的です。
モンドリアンはその後の建築やデザインに大きな影響を与えました。
たとえばヘリット・トーマス・リートフェルトのレッド&ブルーチェアや…
イヴサンローランのモンドリアンルックなど…
近年だと佐藤可士和のSmapのCDジャケットや広告もオマージュと言えるでしょうか…
モンドリアンの名前こそ知らなくても、どこかでみたことはあるような気がしますよね。どんな時代でも人々の関心を引くのは、やはりそれが最大公約数的な色と構成であるからでしょう。
■
もうひとりはマレーヴィチです。
シュプレマティスム(絶対主義)と呼ばれる、抽象絵画の到達点といわれる作品を残した人です。
代表的なのは正方形のキャンバスにモノクロで四角形や円が描かれただけの作品です。
色彩と構成という観点からはこれ以上要素を削れないんじゃないかという徹底ぶりです。
でも実際は微妙にマチエールとかあって、やっぱり絵画として成立してるんですけどね。
これなんかは もうちょっとわかりやすい。
そして下の画像は自分が数年前にパリの美術館で撮影した写真です。
(多分本物だったと思うんですけど、もしかしたら違うかも…。)
当時の様子をほぼ再現した展示ですが、空間に展示されることでまた違った見え方もしてきます。キャンバス自体をひとつのエレメントとした空間構成ともいえるかもしれません。
そしてこのマレーヴィッチの影響によって現代デザインが成立されているといっても過言ではないのですが、それはまた次回にしたいと思います。