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美術解剖学ゼミ・ヌードクロッキー会開催!

こんにちは、だいぶ涼しくなってきたと思いきや、寒いくらいですね。

夏も終わりに近づいていますが、新美では最後の”夏期講習会 増設ゼミ”があります。
昨日も1日だけの「夏の特別講座 美術解剖学ゼミ・ヌードクロッキー会」が行われました。

私も終日おつき合いさせていただきましたが、本当に「1日ではもったいない!」と思ったくらい充実した内容でした。
美術解剖学ゼミ・ヌードクロッキー会

講義をしていただいた先生は、東京芸大をはじめ様々な大学で教鞭をとられています阿久津裕彦先生です。
解剖学のみならず、いろいろな興味深いお話しをかぶせていただき、本当に楽しかったです。
建築の原点までも人体だったなんてお話しは目からうろこでしたし、我々は腸からできて、骨は口から始まった?なんて、軽くカルチャーショックでした。
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思わす、先生の背中からも骨を見出そうとしてしまいました(笑)
ヌードモデル(男性)のクロッキーの時も、ポーズによって見えたりする骨や筋肉のポイントなども終始指摘していただき、受講生たちもさぞかし勉強になったと思います。

受講生のなかには、「もっと人物を描きたくなった!」などの声もあがり、人体への興味が更に増してきたのではないでしょうか。

ありがとうがざいました。

 

 

保護者のための芸大・美大受験説明会のご案内

暑い日が続いていますね。

新美では毎年夏に、「保護者のための芸大・美大受験説明会」を実施しております。
美大受験は情報も少なく、またその専門性から分かりにくい点も多いかと思います。
この説明会では、本校専門スタッフが、美大受験の全体像から入試対策、また美大の特徴や卒業後の進路までを分かりやすくご説明いたします。
お暑い中ご足労いただき恐縮ではございますが、ご参加お待ちしております。

保護者ガイダンス

 

油絵科以外も必見かも?測り棒の落とし穴

こんにちは、油絵科昼間部講師の仲間です。
「この前初めて気付きました。」と海老澤先生が嬉しそうにしていました。
「固定観念は恐ろしいものです。」あれ?いつも言ってることだよなと思いつつ聞いてみると、とても面白い話でしたのでブログのネタに使わせてもらいます。(本人はめんどうくさがってなかなかブログを書いてくれないので代わりに私が投稿させていただきます。;;)

以下海老澤先生談

デッサンで長さを測るとき、スポークを使うことがありますよね。上級者になると殆ど使いませんが……。
腕を曲げて測っていると、その都度ごとに距離が違うので正確には測れませんよね。ですから先生に「腕をしっかりと伸ばして測りましょう。」と、言われます。そのようにどこでも教えていると思います。石膏像でも頭の大きさが、体に比べて何頭身あるか測る場合があります。また頭部の横幅と下部の横幅を比べる場合などもあります。

それを信じると形が大きく狂うことを発見しました。

普段は同じ長さの(若くはそうだと思っている)物を測りませんよね、たまたま木炭紙を目線と直角にしようと思い、上下にパースがつかないように木炭紙の上と下の辺の幅を測りました。しかし、どう見ても直角になっていない。そのようなことがあり、アトリエ内の棚を使って確認してみました。中央の線を目線の高さに合わせ、上下の辺の幅にパースをつけないようにしてスポークで測ってみたところ、底辺の幅はものの大きさ、距離によって違いますが1割2割くらいと長くなります。これではおおよそのあたりにもなりません。

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そこでよく考えたら腕の回転軸の肩は眼よりかなり下にあることにより、下部を測るとき、腕を伸ばして安定した状態で測っても、眼からの距離がじょうぶの時よりかなり長くなります。
この計測方法ですと、下部の形が大きめに狂うことになります。その当たり前のことに今更ながら気付きました。

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因に、デスケルは見上げの時と見下げの時はパースが付き、糸で吊るされた5円玉では両脇の垂直線と一致しません。学生の頃からデッサンの基本でよく言われている計測方法は見上げ見下げの場合は違うと分かっていました。
しかしスポークの長さの比例関係の計測がまったく正確ではないとは……。
要するに、形を計ったから正確なはずだという思い込みが形を狂わせます。自分の目を鍛えて固定観念、先入観、錯覚に騙されないようデッサン力をつけて下さい。
以上海老澤先生談

とのことです。いかがでしたか、私は驚いてしまいスポークでズレを測る?ことがちょっとしたブームになりました。

それでは夏期講習も間もなく終わりとなりますが、充実した夏は過ごせたでしょうか?講習会参加者は短い期間ながらも着実に力をつけていく様子が目に見えて刺激的です。25日からは2学期までお休みがありますね。ゆっくりと体を休めてください。

それでは新学期もシンビでお待ちしております。

夏グラ講演会 まだまだ募集中です

こんにちは。
夏期講習もいよいよ終盤ですね。あともうひと踏ん張りです! 夏に頑張ったことはきっとこれから活きてきますよ!!

さて、HPでも告知しています、夏グラ特別講演のご案内を改めて。
夏期講習第Ⅵ期、多摩美グラフィック総まとめコースでは、8/29(土)の最終日に大講評会と特別講演を行います。
高1,2生とその保護者の方は、講評会&講演会に無料で参加いただけますので、ぜひ聴講してみてはいかがですか?
新美HPのトップページからイベントサイトに入れます。WEB申し込みも受け付けています!

来年以降の受験に向けて、どんなレベルが求められるのか、また大学教授のお話を聞いて、目指すべき進路を明確にする良い機会になると思います。ぜひお待ちしております!

彫刻科 夏の終わりダイジェスト

彫刻科講師の氷室です。
夏期講習も残す所、あとコンクールのみになりました!!
長い夏期講習、鍛えの夏になったでしょうか

みなさんが真剣なので、指導にもつい熱が入ります。
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さて、最近の優秀作品を一部抜粋して、紹介します!

こちらは、現役生のジョルジョデッサン
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光の方向が綺麗に表現できています。逆光側の形も逃げずにしっかりと描いてあり、きちんと本人の視点を感じる1枚です。顔の描き込みも粘りがあって良いですね!

今回の塑像作品は、外国人モデル首像です。

優秀な作品が出ました!
F君の作品
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とてもモデルさんに似ています。一番表現するのが難しい眼差しにもハッとさせられました。エクセレント!!

Iさんの作品
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最後の仕上げのポイントがあと一歩でしたが、良く捉えられています。観察が生きていますね。とても良い丁寧な仕事です。

Mさんの作品
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最強に似ています!!骨格的にも表現的にも、文句無しの作品です。現役生とは思えないレベルの高い作品です!!こんな作品がつくれるなんて、凄い集中力です!!

今年は、現役生がグングン追い上げてくる、夏期講習らしい盛り上がりを見せ、新美に来るのが楽しくなる夏でした!!
現役生も浪人生も刺激になる講習でしたね!!

いよいよ今日から夏期最後のコンクールが始まります。各講師も全員、中期のコンクールに引き続き参加します。真剣勝負!
講師の参加にひるまず、力を出しきって下さいね
(中期のデッサンコンクールで私が描いたブルータスです。下が予備校時代に描いたもの。比べてみました。見え方は増えたものの、やっぱり、自分らしさは変わらずだなと感じました。とすると、デッサンはやっぱり自分が表れますね)
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2学期は、ラストスパートへ向けての助走段階に入ります。
じっくり考えてきた事が、実り始める時です。
ここで踏ん張り、受かりたいと言う強い意志を日々へぶつけて行きましょう!

今日の、目の前の頑張りしか、当日の背中を押してくれません!!

宿題はあるのかな…

しっかり夏期講習の疲れを癒して下さいね。また2学期に会えるのを楽しみにしています。