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くにたちの夏期講習会 ②

国立校です。

あっという間に夏期講習会が終わり
2学期がスタートしました。

今日はデザイン・工芸科の夏期講習会作品の一部を紹介します。

◎受験科

 

     

      

◯デモスト:多摩美グラフィック(入試再現)
     

       

 

◯デモスト:ムサ美空デ(入試再現)
 

 

 

◎基礎科

       

       

      

 

 

 

デザ工夜間部、2学期始まりましたー。

デザイン工芸科夜間部です。

夏期講習会お疲れ様でした。そして、2学期が始まってしまいました。

夜間部では、2学期始まってまもなく、保護者面談用と夏期の成果の確認の為に、模擬試験を行います。模擬試験は今の実力のを理解する為に大切です。結果により、個々にカリキュラムを変更して、苦手な科目を特訓することもあります。通常の授業は、臨機応変に演習授業をしていきます。

少し難易度を増やしたモチーフや、演習課題が多くなってきます。夏期講習会で見えてきた問題点や、上達に向けた新たな作戦を考えています。頑張ってついてきてほしいです。

2学期は専攻別でカリキュラムとアトリエも変わりました。

まだまだ、今は修正の時期です。改めて基礎の確認と、苦手な部分に向き合って制作していきましょう。

彫刻科 いよいよ2学期が始まります!

昼間部講師の氷室です。
怒濤の夏期講習が終わりましたね。厳しい講評などもある中、負けずにみっちり課題をこなして来た結果、1学期と比べると安定した実力が付いて来た様に感じます!!
夏期講習で明確になった苦手ポイントを2学期で克服して、冬に備えたいですね。
ここからがの1日1日が大切です!!
色々な葛藤が日々生まれてきますが、その葛藤を抱え実技に向かっていると、必ず壁は越えられます!!
目標がハッキリしているので、前進あるのみです。

束の間の休みも、学科や展示へ足を運んでいると時間が足りないくらいかもしれませんが、心身ともにリフレッシュして2学期への鋭気を養って欲しいと思います。

ここで、2点の秀作紹介です!

動きに勢いがあるモチーフですが、その勢いに流されず、とても丁寧に観察し、量感と空気感を表現できています。


髪の毛部分にもう1歩面の強さが欲しいですが、6時間でここまで攻め切って表現できる実力は凄いです!

2学期も
前向きに!!
冷静に!!
頑張って行きましょう!!

追伸
ここからは、夏期講習中に生徒と一緒に参加して、実技制作した講師の作品を掲載してみます。

外国モデルさんの首像は新妻先生の作品です。

初めて外国のモデルさんを作られたそうで、こう作りたい!と言う楽しさが見て取れるのが、さすがですね。

以下2点は氷室のデッサンとモデル首像です。


久しぶりに実技制作に参加し、改めて感じる視点や普段忘れていた感覚を思い出す事ができ、勉強になりました。

「今から始める、センター英語対策講座」是非!!

 

 

こんにちは、全科総合部です。
今年の夏の実技は、充実したかと思います。

さて2学期が始まるまで、もう少し時間があります。
疲れを癒すのもよし、宿題をするのもよし。

しかし、刻々と近づくセンター試験。
落ち着きませんよね。

新美では、8月29日(水)に「今から始める!センター英語対策講座」を
開きます。
明日ですが・・・
_まだ間に合います!

センター試験の英語の過去問題を解いた事、ありますか?
センターの英語は問題数が多く、全部解く時間がなかなかありません。
最後までいかない可能性もしばしば・・・。
これからセンターの勉強を始める人、不安ですよね。

こちらの講座では、今からでも間に合うよう無駄のない勉強法を教えてくれます。美大では実技に比重がかかるけど、学科もおろそかにはできません。
合理的に学びたいものですね。そんなあなたにおススメです。

学ぶ方法もわからないあなた!そんな方にもおススメです。

申し込みは、新美のホームページのこちらから!!
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ケンシロウ「リハクよ、おまえはまだ間に合う!」(講座を受けてね?)

 

 

藤田嗣治について(線描編)

こんにちは。油絵科の関口です。
とうとう夏期講習会が終わりましたね。怒涛のごとく色んな課題が押し寄せてきて、あっと言う間に過ぎ去ってしまった…という人も多いのではないでしょうか?中々うまくいかなかった…という人もいるとは思いますが、この講習会で勉強したことは、後で必ず効いてくると思いますよ。

さて前回に引き続き、藤田嗣治について書こうと思います。今回は線描編です。


まず本物を見て思ったのは、この線は「油絵具では引けない」ということです。油絵具は粘度が高いため、筆からスルッと絵の具が降りてくれません。それならテレピンで薄めれば…と思うかもしれませんが、そうすると線が滲んでしまう可能性が高いのです。

そこで登場するのが墨汁の存在。よく作品にも登場しますが、彼は墨を硯で摺って描いているようです。この墨という素材は、非常に粒子が細かく、水の中に細かく分散しているので、筆を伝ってスルスルと線が引けるという仕組みです。
あと、線を引く上で大切なものとして絶対に欠かせないのは、やはり「筆」ですね。藤田は猫を飼っていたので、猫のヒゲを集めて筆を作っていた…とかいう伝説が残っていますが、どうやら筆は日本のものを取り寄せていたようです。
今でもそのお店は九段下にあるようです。平安堂という書道の筆を扱っているお店だそうです。
ウインドウに飾ってあるデカイ筆、ちょっと使ってみたいな…。片手では持てないかも。


ところでこの写真で見る限り、藤田はかなり長い面相筆を使っていますよね。2.5cm位はありそうです。この面相筆というのは、本来は「面」つまり顔を描くための筆なんです。本来の目的を考えると、ここまでの長さは必要ありませんが、藤田はかなり長い線を引くので、それなりの毛の長さが必要だったと考えられます。今現在手に入る筆で、こんなに長いのはほとんど無いと思います。特注品だったのか、当時はこういう筆を作っていたのかは分かりませんが、この筆は藤田の絵には無くてはならない存在だったと思います。毛はコシのあるイタチでしょうかね?長いから複数の動物の混毛かもしれません。

ではこの筆さえあれば藤田の様な線が引けるのか?と言えば、そうは簡単にいきません。時々生徒から「ペンで引いた様な線が引きたい」と言われることがあるのですが、それを実現するにはちょっと技術が要りますね。
抑揚のない硬質な線というのは、昔から日本にも存在します。それは鉄線描(てっせんびょう)と言われるものです。線を引くスピードを一定にして、太さもほとんど変わらぬ様に引かなくてはいけません。

この紫式部絵巻に出てくる線描は「鉄線描」と言っても良いと思います。他にも仏画などにもよく見られます。


反対に鳥獣戯画の線描には抑揚がありますよね。墨を使って線を引いたら、大抵はこういう抑揚が出来ると思って下さい。ただこの抑揚のコントロール、というのは非常?に難しいんですけどね…。


さて、藤田の制作している写真を見ると、筆を立てているのが分かりますよね。実はこの持ち方が大切で、指先を動かさない様にして筆を固定し、肘と肩を使って線を引いている、と考えられます。恐らく手の付け根にある豆状骨という部分を画面に滑らせながら線を引いているのではないでしょうか?実際その辺を意識して描くと、かなり藤田の線に近づけますよ。

あと、これは僕の個人的な見解ですが、藤田が全ての作品を面相筆で絵を描いていた…とは思っていません。恐らく大々的にペンを使って描いていた作品もあるのではないか?と。根拠は色々とありますが、今回の展示をジックリと観察した結果、そう思いました。僕が確信を持てたのは数枚ですが。
このブログを読んだ後、展覧会を見てペンの痕跡を見つけたられた人は、是非声をかけて下さい。ではでは。