日別アーカイブ: 2017年12月9日

彫刻科 2学期末コンクール。

こんにちは!彫刻科の小川原です。今日は2学期最終日で昼間部夜間部合同で行ったコンクールの講評でした。皆この2学期でメキメキ上達してくれて、冬期講習、入試直前が楽しみになってきました!勢いをつけて行きましょう!

それではコンクール前に行ったデッサンから優秀作品を紹介します。
昼間部。ラオコーン。

しっかりとした描写力を見せつつ、ラオコーンの塊感が出せているところが凄いです!ここ最近の伸びは見ていて気持ちいです!分かってきたことが沢山有るのだと思います!まだまだ方向性がブレないように調整していく必要はありますが、この方向性で良いですよ!

夜間部現役生。ラオコーン。

現役生としてはこの時期十分な実力を感じさせるデッサンです。形を合わせるのも、調子をコントロールするのも、描き込むのも何でも器用にこなせる万能タイプですが、その分出だしではもっと大きな見方を大事にして徹底的に印象の良いスタートを切れるようになって欲しいです。それさえ理解できれば不安定な部分は解決するでしょう!

昼間部。フォーン。

1日描きでした!顔がない分気持よく全体を動かせたと思います。力強く言い切れていて良いですね!溜まっている黒の色が似ているのでさらに構造や光源に合わせた深みのある表現が出来ると良いですね!

それではコンクール上位2点の作品です。
まずはデッサン。奴隷。

陰側に溜まった黒が気になりますが、粘り強く観察し、像を捉えて行く姿勢が良いです!

やや表現がさっぱりしているところはありますが、遠目の印象の良さが魅力的です。

塑像。ブルータス。

土の質感に魅力を感じられるのは実感を持ってやりとりできている証拠です。


実際に見えている像の印象に素直に向き合ってやりとりできています。やりきり具合も良いです。

皆かなり力をつけてきました!今後の伸びが楽しみです!頑張りましょう!

冬期講習は前期昼間部で石膏模刻集中特訓を行います。模刻に関しては試験本番で偶然うまくいく、ということがありえない課題です。上達するには数をこなすこと!まさに特訓あるのみなのです!新美ではより的確に全体像を捉えていくことを重視して捉え方、考え方、到達目標レベルを明確にし、徹底的に指導していきます!模刻に不安のある方、さらにグッとレベルアップをしたい方はぜひ受講してみてください!
また前期夜間部では石膏デッサンの集中特訓を行います。個々の特性に合わせて個性を伸ばし、欠点を改善していきます!
中期は総合課題です。今年から芸大入試で新たに取り入れられる「彫刻Ⅰ」の課題も行っていきます。これまで授業で実践してきたものの参考作品も見ることができるので是非参加してみてください!
後期は4日のうち2日は指導が入る制作を行い、後半2日はコンクールとなっています。いつもと違う環境で、またいつもと違うアドバイスを聞いてみたいという方にもおすすめです。短い期間ですが必ず得るものがあると思うので興味のある方は是非!

入試の足音も近づいてきました!!気持ちを引き締めて頑張っていきましょう!!

現在制作中の僕の作品です。「暗闇の翼」新美の入り口脇のショウウィンドーで展示しています。
石膏で出来ていますが、この冬にブロンズ鋳造を行います。