月別アーカイブ: 2015年5月

くにたち デザイン・工芸コース

 

大学通

新年度も1ヶ月が経ち、学生達もようやく新美に慣れてきたようです。
国立校では4・5月、入試に必要な基礎力を身につけるため幅広く課題に取り組んでいます。

デザイン・工芸コースでは今週、写真模写の授業を行っています。
写真を絵具で写すという単純な課題ですが、しっかりやりきることで表現技術や色彩の理解はもちろんのこと完成を知ることが出来、今後の課題制作に必ず役に立つことでしょう。

制作全体

制作

写真  ?外岡

夏目制作  ?伊藤・石亀

まだ制作途中ですが、だいぶ完成に近づいている人もいます。

講評2

講評1

新井    ?田上

石亀 ?増澤

前田

完成までもう一息。
一つ一つの課題をしっかりやりきることが大切です。

リンク

こんにちは、日本画の佐々木です。

GWはいかがお過ごしでしたでしょうか?
最近は急に暑くなったり、かと思えば肌寒くなったり…体調を崩している生徒もたくさんおります。いい作品を作るためにはまず健康です。無理せずしっかりと体調管理してくださいね。

さて、今回は夜間部(主に高校三年の現役生が通うコース)の様子をお伝えします!
日本画って、現役生は受からないんでしょ…?と、よく言われますが、

そんなことはありませんっ!!!!

確かに、受験の課題がシンプルな分、何年も経験値を積んでいる浪人生のほうが有利かもしれません。しかし、現役生が合格しているのも事実。
たまたま受かった子は天才的にうまかったんだよ、と思われるかもしれませんが、実はそうではないのです。「天才」なんて言葉は失礼なくらい、一重に、本人のたゆまぬ努力の結果なのです。
現役生は高校との両立もあり、なかなか絵にしっかりと向き合うのが難しいですが、生徒としっかりコミュニケーションを取りながら高校との両立を目指します。

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そんな夜間部も4月から約一ヶ月、昼間部と同じく木炭デッサンに取り組みました。
大きな紙に絵を描くという経験がまだ少ない現役の皆にとっては、大きく色がついていく木炭デッサンはとてもいいトレーニングになったのではないでしょうか。

ブログ1
木炭二枚目のジョセフ。像の大きな印象をよく捉えられています。

その後、木炭の感覚を踏まえて鉛筆に。
ブログ2
ブルータス。細かな装飾を捉えながらも、体の大きな塊を感じられます。

現役生、大体の生徒がまずぶつかるのがこの石膏像。
人の形をしているものだから、描けてないのがまるわかりなのです。私も大っ嫌いでした。
そして、似せなきゃ、形合わせなきゃ、と、比率や位置を計りまくってドツボにはまる…なんてひとも多いのではないでしょうか。
どうしたら、石膏像描けるようになるのだろう・・・。という方、ぜひ、数個前の油絵科のブログを読んでみてください。私もすごく納得してしまった言葉があります。

ロバート・ヘンライさんの本からの引用で、
「古代の石膏像をいくら眺めても、その彫刻が表現している美に感動をおぼえなければ、すぐれた作品は生まれない。」(全文はブログ記事をご覧下さい)

そうなのです、いくら形を計っても、比率を計っても、人間なので完璧には合わせられません。
それよりも、まずは像を見て、格好良い!とか、キレイ!とか、興味を持つことが大切です。
大層なことじゃなくていいんです。ガタイいいな、とか、変な髪形だな、とか、凄いポーズだな、とか。そうやって感じ取れたことだけが、絵に出てくるんです。
石膏像が描けなくて悩んでいる人は、「モチーフ」としてじゃなくて、彫刻として作られた目の前の「人物」を、もっとよく観察してみてください。似顔絵とか描いてみてもいいかもしれませんね。

今は、石膏月間が終わって着彩の練習中。
ブログ3
一歩づつ、前進です!

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★昼間部、夜間部ともに、普段の授業を体験(クリックで詳細)出来ます。
アトリエや指導の様子はもちろん、美大受験をしたいけれど何をすればいいかわからない!、予備校ってどうやって選べばいいの??などなど、疑問や不安を講師と話すことができます。
もちろん、面談や見学のみでも大丈夫です。小さなことから気軽に相談に来てくださいね。

通信の5月

こんにちは。
通信油絵科の福本です。

5月に入り、少しづつ通信の生徒も増えてきました。
通信は到着した4月タームの作品の添削をし、それぞれ生徒へ返送しています。

通信油絵科の1学期は「デッサン力や観察力」を身につけていく課題を中心にカリキュラムを組んでいます。通信は現役の高校生から浪人生までの生徒がいるため各生徒の経験に応じてそれぞれ課題を用意しています。

通信教育は基本的に自宅での制作が多く、一人でやっているとなかなか集中が続かなかったりします。個人的な経験ですが、そんな時は無理して続けていてもあまり良いこともないので、私の場合は本を読んだり、10分ほど外の空気を吸いに散歩したりして、一度絵のことを忘れ、脳と体をリフレッシュさせてあげた方が新鮮な気持ちでまた制作に集中できることがあります。ずっとやっていても煮詰まってくることもあるので、一度目の前のやっていることを忘れることも大切な気がします。受験勉強は集中力が大切になってくるので、今の時期から自分なりのリフレッシュ方法を何か1つでもあるといいかと思います!

最後に油絵科の生徒に[オススメしたい本]の紹介で終わりたいと思います。

昔、読んで面白かったのが藤原えりみさんの「西洋絵画のひみつ」です。
油絵科の受験勉強で静物を当たり前のように描いていると思いますが、そもそも静物画という
ジャンルはどのようにして生まれたのか、知ってますでしょうか?
この素朴な疑問をしるために、西洋美術史を分かりやすく書かれいるのがこの本です。
アートを志す者は知っておくべきことなので、ぜひ読んでみるといいでしょう。

うて、うて、考えるな

デザイン科総合コースの滝口です。
GWはいかがだったでしょうか?
寝続けてしまった人、帰省してのんびり過ごした人、休みも実技や学科に燃えていた人、色々な刺激を求めに展示等にいっぱい足を運んだ人もいるかと思います。
僕は本屋イベントに参加したりして、新美用に面白い古書を安く購入出来たので、ちょっと充実した感じです。田名網敬一さんと横尾忠則さんの作品集だから、たまたま似たようなチョイスになってしまいました。

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さて、今日のタイトル「うて、うて、考えるな」ですが、これは僕がもう10年前にもなる写真新世紀という公募展で参加した時に、同じ会場で個展をされていた写真家の内原恭彦さんの展示のタイトルでした。
ちょうど前回の油絵科の先生の記事とふと関連してしまうような感じですが、予備校等で実技を教えていると、どうしてもその言葉の説明(概念)ばかりに頭が行ってしまい、もっと感覚的な部分や無意識の部分とかを信じられなくなってしまうことも多々あると思います。

この『うて、うて』というのは、写真だとShootと英語では言うこともあるので、何を撮るかとかどんな風に撮るかなんかを考えずに撮ってしまえという決意や想いなども込められているんじゃないでしょうか。
デッサンや絵等では、クロッキー等がそれにあたると思いますが、じっくりと練って考えることも大事ですが、もっと感覚的に、瞬発的にとらえられる何かを発見する為に、短い時間で多くの枚数を描くこともとっても大事な部分があると思います。

写真ではなくクロッキーだと「描け、描け、考えるな」ですが、何かかっこ良くない感じがするので、やっぱり「うて、うて、考えるな」が良いですよね。
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そんなテーマで、GW前に石膏デッサンで着彩クロッキーを皆で何十枚も描いてみました。
指導にあたっていた講師たちも、一緒になって無心で描きました。

数 枚描いて行くと、やはり集中力も切れて来てしまいますが、描いていて感じた事は、見てじっくりと描く行為ではなく、感覚的に全体や像のイメージなんかを 追って描いて行く方が、計って描いているよりも活き活きすることもあって、自分が日頃思っていたり感じていたりする以上の力が、絵から現れることもあっ て、思い悩んでいるときとか、無心で対象を追いかけてみるのも凄く良いことだな?って、改めて思いました。

そんな課題から生まれた着彩クロッキーたちを幾つか紹介しておきたいと思います。
1枚あたり大体10分から30分程度でしょうか。

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新年度も始まって1ヶ月。GW休みで5月病にならないように、がむしゃらな時期を過ごしても良いかもしれないですね!!

そろそろ専門課題に挑戦してみましょう。

5月に入り、皆さんも新美の基礎科授業にも少し慣れてきた頃でしょうか?

デッサン課題が続いている基礎科ですが、夏に向けてのこの時期からは、それぞれの専攻の課題がはじまります。
新美の基礎の専門課題は、在学生も、体験でいらっしゃる校外の生徒さんにも、自由に課題を選択してもらえるようになっています。

各画材の説明から購入。
各専門課題の描き出し方法。
専門の講師が指導にあたります。

自分の進路はどうしようか?
絵は好きだけど、どんな専攻があるのかわからない。
自分にあった専攻を悩んでいる。

そんな方たちは是非この機会に、色々な専攻の課題を試してみてはいかがでしょうか?

【 油絵課題 】
oiloil02

【 デザイン・工芸 】
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【 彫刻?】sozousozou02

【 日本画 】
jap
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