こんにちは。彫刻科の小川原です。
しばらくぶりのうちに作品も大分進んできました。今日までの制作過程を紹介します。
頭部のまとめの後、胴体正面のまとめ作業を行いました。

次に左腕をつける作業です。まずは材を新たに丸太から切り出します。

材を加工し、ダボ（プラモの接合部の凹凸みたいなもの）をつけて接合準備完了。接合面は両面とも平らでないといけないのと、腕の３次元的な角度を事前にしっかり合わせておく必要があります。当然ダボも面に対し垂直でないといけません。

接着剤（エポキシ接着剤、９０分型、３０分型混合）をつけてラッシングベルトでがっちり固定します。

とりあえずロックマンみたいな状態ですが、これからどんどん彫り込んでいきます。
接着剤が硬化したらチェーンソーで荒取りして、形にします。

ここから内ぐりの作業を開始します。内ぐりとは作品を中空にする為に中の木を削り落とす作業のことを言います。僕は最初の方の作品ではこの内ぐり作業を作品の胴体をまっぷたつにして上下にドリルで穴を空けながら落としていく形を取っていましたが（きれいにくっつくので形に影響が少ない）最近は背中に大穴をあけてそこから削り出して後から穴にふたをするやり方を取っています。この方法だと一度つくった形を壊すことになりますが、上から下まで形はつながったままなので強度が強いです。
このチョークの線に沿って穴を空けます。１つの大穴だとふたを合わせるのが難しいのと、作品の乾燥による歪みの影響を受けやすいです。

まずはチェーンソーで線に沿って切れ目を入れていきます。

次にドリルで端からどんどん穴を空けていきます。

残った部分をチェーンソーで崩していきます。

上下崩したら間を貫通させます。

腰、脚は出来るだけ長い穴を沢山空けておきました。

これで内ぐり作業は完了です。

続いて脚（前面）を形にしました。片脚まとめるだけで半日かかります。

今日の制作でここまで進んでいます。

次回から手をつくり始めます。手は別でつくって後から取り付ける形にします。