こんにちは、油絵科松田です
今年の一月くらいでしょうか、どうしても映画館で観たい映画があると妻に誘われ、ゼログラビティという映画を観ました。
3Dで映画を観たのはアバター以来、3Dがこんなに進化しているとは、、、
以前の3Dは幾つかの階層が手前に出てくる不自然なもの、正直映画は2Dで良いかなと思ってましたが今は違うんですね、感心しました。
勿論手前にも映像は出てくるんですが、圧倒的な奥行きへと意識が引きずり込まれます。
舞台が宇宙空間というのもあるのでしょうが、重力軸も無く自分の位置感覚を失いそうになります。私も少し酔いました。
席まで動いた日には前の席のポケットに袋が必要だったはず、、
内容についてはネタバレになりますので書きませんが、最近のよくある娯楽映画とは全く違いました。
徹底的にリサーチされたリアリティと、少しのフィクションの境目が分からなくなるほど引きずり込まれますが、押し付けがましい内容ではなく、ストーリーはいたってシンプルです。
シンプルな故の隠喩が至る所に配置されてます。 この監督凄いです、、(脚本は親子で書かれてます)
最近DVDが発売されたので何回か見直してみましたが、特典映像をみてまたビックリ、、映像内容について尋常じゃないリサーチ量です。度を超えすぎてます。
少しのフィクションは入っているのですから適当に演出すればいいような場所、一度観たくらいでは気付かない場所まで徹底的に描き込まれています。
ストーリーや映像美だけでなく、制作者の思考を深く感じ取れる映画を久々に観ました。
映画館での上映は終わっていますので3Dで観ることはできないかもしれませんが、機会がもしあれば是非3Dでご覧になられては?