日別アーカイブ: 2014年5月6日

木彫作品制作1 頭部の彫り込みから脚まで。

こんにちは。彫刻科の小川原です。僕の投稿では今制作している作品の制作状況を紹介していこうと思っていますが、新美彫刻科の預かり作品と一緒に上げると長くなるので別で上げることにしました。よろしくお願いします!
さて、前回は材木の荒取りをしたところまでを紹介しましたが大分進んでいます。
僕は毎回頭部をある程度形にしてしまって、それを基準に他をつくっていくようなやり方をしています。本来なら全体をバランス良く捉えていくのが普通なんですが(皆さんもデッサンを描くとき先生に部分的に描くなー!って言われたことあるんじゃないでしょうか)僕はとにかく完成のイメージが作品のどこかに無いと気持ちよく進められないので最初にこれを設定してしまいます。
顔もいきなり刻んでいけないので、まずは荒取りです。四角く面取りするところから。
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次に材に直接描いたデッサンを頼りにどんどん削っていきます。この辺の作業はザックリしているので、基準さえ外さなければ割と思い切りよく進められます。
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太い部分は細められますが、縦の比率の位置関係は後で変えられないのでそこはかなり意識しながら進めています。
↓まだまだまるっこいです。でもとりあえず人っぽくはあります。体の正面に対して動きがあるのでそこが難しかったです。ヘルメスっぽい動き!?
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髪の毛も印象を出していって全体的に雰囲気が出てきました。でもまだかなり太めです。髪も量が多めなので、今後体の作業を進めながらだんだんとサイズ感を合わせていきます。
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胴体を彫り込み始めました。頭部はたまに白を塗って形の精度を確かめます。(最終的に白にはしないですが、白くして形を見やすくしておきます)
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脚を彫り込み始めます。脚は重心を外すと一気に作品がダメになるのでかなり慎重に進めます。そういった理由もあり上半身の形を先に大体決めた訳です。
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主に前面から彫っていきます。このとき背面は手つかずです。と言うのは背面はまだ量がたっぷり残っていて、脚の位置が予定より後ろにズレても大丈夫なようになっています。逆に後ろも決めながら進めると形を決めるチャンスが1回しかなくなってしまいます。
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大体形が見えてきたら両脚の間にチェーンソーを入れて分断します。
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この切れ目に向かってどんどん鑿を入れて脚の断面をつくっていきます。このとき背面側も削り進めます。

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大まかに決まってきました。
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次回は腕を進めていく予定です。毎回作品は中をくり抜いて空洞にする作業をするのですが、今回は全体的に細い作品になるのでやらないかもしれないです。
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今回の作品は形がシンプルなので前回までの作品より進みが早いです!