こんにちは、昼間部講師内田です。気づけば7月が終わり、個人的には、嫌いな夏が一ヶ月過ぎたと思うと少し嬉しいです。夏期講習は中盤にさしかかりました。蒸して熱いですが、中だるみしている人はいませんか?頑張っていきましょう。
彫刻科夏期講習もなかなか盛り上がっています。良い作品が普段より多いので、早速紹介していきます。

T.Hさんの作品
全体感を崩さず細部まで詰めるところまできています。普段は手が遅いほうなので、目鼻口まで印象を崩さず出来ているので、本人も何か掴んできたのではないでしょうか。

S.Kさんの作品
軸を捉え、全体的に進められています。傾いた鼻の左右の面の関係性や髪の細部に至るまで、気を抜くことなくよく観察しています。

M.Yさんの作品
頬の張りから首にかけての伸びを面で捉え、自然な表現になっています。髪の表現などは、無理に細部をつくろうとせず、全体の流れで細部までもっていけたような気がします。

S.Kさんの作品
首の伸びる動きに連動した、左右の眉の違いなどの細部に加え、右頬へ張り出す強さと、ブルータスの塊感が表現できています。

U.Tさんの作品
画面向かって右からの光を設定し、眼球の細部に至るまで一つの空間に佇むように描かれています。光と影を上手く使って空気感を出すことが素描の醍醐味であり見せ場となるのではないでしょうか。

S.Kさんの作品

モデルさんの特徴をつかんでいます。の面性や、前かがみに座っていた様子がよく捉えられています。

U.Tさんの作品
前髪に隠れたおでこから後ろ髪、後頭部へと、外しがちな骨格をかちっと捉えています。初心者には難しいので、おでこから後頭部への繋がりを参考にしてみてはどうでしょうか。髪も頭蓋骨から浮くことなく一体感に落ち着きがあります。

E.Kさんの作品
モチーフ大に置かれている状況説明が明解に説明できています。ブロックの比率やパースもしっかり捉えられました。

U.Tさんの作品
複雑なモチーフでしたが、素材感の違いも描き分け、完成度の高い作品として仕上げることが出来ました。

H.Aさんの作品
3つのモチーフの関係性と空間を最大限活用して表現できました。

S.Kさんの作品
緊張感のある構成になりました。マスクやセロリの完成度の高さにも説得力があります。

S.Rさんの作品
シンプルですが魅力的な造形物ができました。デッサンの内容も客観的で良いです。

I.Hさんの作品
隙間の空間性を生かした魅力ある構成です。作品としての完成のイメージを強く持って言い切れると尚良いです。

Y.Rさんの作品
構成や配置がよく考えられています。床面がもっときれいに空間が抜けてくれると良いです。

U.Tさんの作品
細部まで丁寧に描写できていて良いです。固有色の差も明快に表現できています。

H.Aさんの作品
花のしっとりとした質感が良く表現できています。欲を言えば色味がもう少し美しくコントロールできると良いです。

S.Yさんの作品
絵画的に美しく表現できています。作者の美的センスが光る作品です。

U.Tさんの作品
力強い熱量を感じるデッサンです。厚みに対して敏感に反応し、魅力的な表現に繋げています。

Y.Rさんの作品
全体の空間をうまくコントロールしながら完成させることが出来ました。雑味がなく、魅力をダイレクトに感じることができる作品です。

S.Kさんの作品
全体をコントロールしながらも、部分ごとの形体感の特徴(緊張感)を的確に捉えながら表現に繋げることが出来ています。

H.Aさんの作品
木炭の扱いが独特の魅力を放っています。単純にセオリーに乗っ取った作業以上の作者のモチーフへの観察と探りの深さを感じます。

M.Yさんの作品
出だしから大きな構造に反応して作業が出来ていました。その意識を完成まで維持できたことで厚みの感じられる作品を完成させることができました。

S.Yさんの作品
調子の扱いに独特の魅力を感じる作品です。表面の起伏だけでなく。背中までを含めた断面の「厚み」に対するアプローチが更に深まると尚良いです。
この夏、皆頑張っているのでブログ紹介が長くなりました。読んでくれた皆様、お付き合いありがとうございます。誤字脱字あったらすみません。。。1人でコメント書ききれずひーひーしてたら、途中から主任がコメント挿入助けてくれました。男前!ありがとうございました!
そんなこんなで、本当に全体的に皆伸びています!紹介しきれなかった作品もありますが作品数が多くて一つ一つのコメントはあっさりになってしまいました。(ごめんね。)しかし、受験生の皆さんは、この調子で熱く、夏に負けないくらいジリジリと攻めて行ってくださいね。
次回の彫刻科ブログ更新担当は氷室先生です。8/19日(火)お楽しみに!ではまた。