年別アーカイブ: 2013年

ー青森ー

油絵科 松田です

先日休みを利用し、青森県立美術館と、十和田私立現代美術館まで行ってみました。

青森県立美術館は三内丸山遺跡と隣接していて、15000年前の縄文遺跡と、現代の美術館が
同じエリアに結合しているというとても興味深い施設です。
ブログ用写真青森1

ブログ用写真青森6

美術館の一番広い部屋には、横9m 縦15m というシャガールの巨大な作品が3枚も飾ってあり、東京では味わうことの出来ない贅沢な空間を体験できました。
遺跡の展示部屋には完成度の高い土器や、それらの失敗作などが微笑ましく展示してあります。

ブログ用写真青森2

ブログ用写真青森11

ブログ用写真青森10

15000年前に作られた土器や遺跡を、現代の美術作品と同時間に体験しながら考えさせられる
良い場所でした。

次に向かった十和田市立現代美術館では、良質な現代美術作品が沢山見れます。

ロン・ミュエク 『スタンディング・ウーマン』
高さ4m、巨大なおばさまの立像ですね

キム・チャンギョム 『メモリー・イン・ザ・ミラー』
日常風景の映像の中に、実像と虚像が錯綜します

ハンス・オプ・デ・ビーク 『ロケーション(5)』
薄暗いドライブインの窓から果てしなく続く高速道路がリアルに
再現されています

スゥ・ドーホー 『ゴーズ・アンド・エフェクト』
数万体の樹脂人形が肩車の連続で天井から吊り下げられています

チームラボ 『生命は生命の力で生きている』
書を映像科し四季の中で生命の移り変わりを表現されています

その他に野外展示作品がありましたので画像を添付します(野外展示は撮影が可能でした)

ブログ用写真青森24

ブログ用写真青森25

ブログ用写真青森21

ブログ用写真青森18

ブログ用写真青森17

ブログ用写真青森19

ブログ用写真青森22

ブログ用写真青森23

以上は作品のほんの一部です。 興味のある方は、美術館のHPなど覗いてみてください。

時間の合間を縫って、趣味の山登りなんかを、、、
八甲田山周辺です。 自分の作品制作にとっての良い取材ができました。

ブログ用写真青森13

ブログ用写真青森14

ブログ用写真青森16

まだまだ暑い日が続きますが、皆さん体に気を付けながら夏期講習を楽しんで下さい。
ではまた次回に

映像科の夏期講習2013・予告編

こんにちは。映像科の森田です。
暑い日が続いたかと思えば突然の夕立に見舞われたりと、お天気に翻弄される日々ですね。さて、映像科の夏期講習は29日の月曜日から始まります。既に受講している人も、まだ迷ってる人(?)もいるかもしれませんが、今回は夏期講習の授業の内容を紹介しておきます。中期と後期を合わせて24日間の長丁場なので、しっかり体力をつけて乗り切りましょう!

●中期【EA】7/29~8/10 私立美大映像総合Ⅰ+推薦入試対策コース…
武蔵美や造形大、日芸の一般入試対策はもちろん、9月以降に各大学で行なわれるAO入試、自己推薦入試や公募制入試の対策もするコースです。推薦入試は学科や実技ではなく、これまでに制作した作品ファイルや、プレゼンテーション、面接などによって合否が決まります。そんなわけで中期の12日間には、映像実習(ショートムービー制作)や、プレゼンテーション課題、映像作品研究などを行ないます。実際に撮影や編集をして映像作品を作るとともに、映像についての自分の考え(どうして映像を志望したのか?映像で何を表現したいのか?など)きちんと言葉で伝えられるようにしておきましょう、という内容です。ちなみに映像実習はグループで行なうのですが、毎年この実習を通じて内部生外部生関係なく、他の学生の面白い趣味や意外な一面が垣間みられることで、交流が生まれることもあるとか。入試の対策でありつつ楽しんで受講してもらいたいです。

summer_eizo002
(2012年の夏期講習から/新宿御苑にて映像実習の撮影風景)

●後期【EB】8/12~8/24 私立美大映像総合Ⅱ+一般入試特訓コース…
後期も引き続き武蔵美を中心とした一般入試の対策を行ないます。武蔵美の感覚テストや造形大の構想表現、そして各大学の小論文の対策にも力を入れています。映像の試験の評価のポイントが他の専攻と違ってわかりづらい!教えてくれ!という人は今からでも間に合いますので、ぜひこちらのコースへ。ちなみにこの後期の期間に武蔵美映像学科の教授にお越しいただいて、進学相談会・特別編を行なう予定です。映像学科の授業の紹介や、入試(一般/推薦)についての質問コーナーなど、オープンキャンパスではタイミングが合わず聞けなかった人も、ここでしっかり聞いちゃいましょう。そして後期の最後にはコンクール(実技の模擬試験)もあります。実技試験独特の緊張感にも少しずつ慣れてくださいね。

summer_eizo003
(2012年の夏期講習から/去年も開催した進学相談会の様子)

◎おまけ
夏期講習の授業の中では、古今東西色々な映像作品の紹介もします。少し前ならばなかなか観られなかったような映像作品も今はネットで簡単に観られるようになったこと思うと……感慨深いですが(高価なDVD買ったことなど)、それはさておき今回は映像科の学生そして美大受験生ならば知っておきたい、基本の短編映像をいくつか紹介します。

○『Powers of Ten/パワーズ・オブ・テン』チャールズ&レイ・イームズ(1968,1977年)
椅子のデザインで有名なイームズ夫妻は映像作品も制作しています。自邸のポートレート的映像『House』やアスファルトに水が流れる様子を淡々と映した『Blacktop』などおすすめはたくさんありますが、一番有名なのはこの『Powers of Ten』だと思います。日常的な光景からズーム・イン/アウトだけで全く未知の光景を見せてしまう8分間。

○『事の次第』フィッシュリ&ヴァイス(1987年)
写真や立体作品も制作しているペーター・フィッシュリとダヴィッド・ヴァイスによる映像作品。セリフも音楽もなく、物の動きや現象だけが写されています。約30年前の作品ですが、あまりにも有名な作品なので、この作品からインスパイアされた映像を見たことがある人もいると思います。そういう意味でもぜひオリジナルを観ておきましょう。

○『谷川俊太郎&寺山修司ビデオレター』より(1982年)
詩人の谷川俊太郎と映画や舞台などの制作をしていた寺山修司は、かつて16回にわたってビデオレター(身の回りのものを日記的に撮影して送り合う)を行なっていたのですが、これはその中の谷川俊太郎が寺山修司に送った映像です。自分の持ち物を「これは私の〇〇です」という端的な言葉とともに写した映像からは、映像と言葉の関係について、など色々考えることができます。

*講習では映画などの長編も紹介しますが、今回はさわりだけということで。続きは夏期講習の教室で!

デザイン科生必見!新美デスケル!

こんにちはToolsです。暑い日が続いていますが体調にお気をつけ下さい。
さて本日は新美特注のデスケルのご紹介です。

20130724151223-0001

東京芸術大学のデザイン科の一次試験(デッサン)で使用される画用紙のサイズは、特注サイズの画用紙のため、普通の画材屋さんで売っているBサイズや木炭紙大サイズのデスケルでは比率が合いません!

というわけで、芸大サイズの比率に合わせたデスケルを新美とToolsで作りました!
これさえあれば構図を決めるのに苦労をすることも少なくなるのではないでしょうか!
新宿美術学院のロゴ入りで遠方からのお越しの講習会生さんはお土産にも是非どうぞ!
ご来店お待ちしております!

シンビ ト ゲイダイ

こんにちは。工芸の松井です。

夏期講習会も早くも前期の後半…ゲリラ豪雨の急襲があるこの頃みなさんいかがお過ごしでしょうか?

新美の工芸科は1学期と夏期講習会の合間に1つ大切なイベントが行われました。

DSC06152

既に何年も続いているイベントで、実際に芸大の授業風景や制作風景を見学し、教授や講師の方々から各専門分野についての特徴や設備、技法や授業内容など様々なことを解説して頂いています。

近い将来自分がそこで実際に指導して頂き制作する姿を想像し、あと7ヶ月後に迫った試験に向けて意欲を高めてもらう為!新美は毎年企画しています。

それぞれの専攻には先生や空気に個性があり、予備校とは全く違う世界に受験生にとってとても刺激的な時間。DSC06170普段知っている予備校の先生の全く違う姿も見れたり…DSC06158各分野の様々な道具や技法の広さと深さの一角を垣間見ることが出来ます。DSC06179 DSC06205学生の制作や先生の作品も解説付きで見られたり…DSC06228受験生にとって東京芸大工芸科を感じる事の出来るとても大切な1日になりました。協力頂いた芸大工芸科の皆様ありがとうございました。

この見学を通して一人でも多くここで制作する夢が現実となるように!と願う私です。