月別アーカイブ: 2013年8月

夏期講習も佳境に!

こんにちは、油絵科夜間部です。

我が新宿美術学院の夏期講習会も、丁度、真ん中らへんにかかりました。
講師の先生も受講生のみなさんも、大変もりあがっており、このブログでは
なかなか、お伝えできないのが残念です。

まだ後期が残っています。

受講されていない受験生は、ぜひ体験して実感してみることを、おすすめします。

 

先端コース 夏期講習後期の特徴

先端コースです。

夏期講習前期も無事終わり、今月の12日からは後期がはじまります。

先端コース夏期講習の後期は、二次対策を集中しておこないますが、二次対策といっても、過去問を反復練習するだけではありません。
夏期講習後期は、先端コースの一年のなかでも、最も刺激的なカリキュラムです。

今回は、後期カリキュラムの紹介として、3つの特徴を説明してみようと思います。

ひとつめは、ゲストアーティストによる特別講義。
今年も、西尾康之さんや森弘治さんといった、世界のアートシーンで活躍を続けるアーティストの方々をゲストとしてお迎えし、授業をおこなってもらいます。
授業構成としては、まずはじめに、ゲストの方の活動や作品などをレクチャーとして紹介していただき、その後にワークショップをおこないます。
現代アートの世界のリアルな状況や、将来へのアドバイスなど、普段の授業ではなかなか聞くことのできない「超実践的」な情報をたくさん聞ける貴重な機会です。

ふたつめは、様々なバリエーションのワークショップ。
新美では、平常授業でも積極的にワークショップを取り入れたカリキュラムを組んでいますが、夏期講習後期では特に集中しておこないます。
いろいろな切り口で、いろいろなメディアや素材を使って、おそらく今まで想像したこともなかった視点から、「作品をつくる」ということについて考えることになるでしょう。
いかに頭を柔らかくし、新しい刺激を受け入れることができるか。
自分の想像力と表現力の限界を広げるチャンスです。

みっつめは、最終日に全員でおこなう「大講評会」。
夏期講習後期の最終的な目標は、講習会中にひとりひとりが作品をつくり、それを全員で講評する、ということです。
講習生のみなさんには、ゲストアーティストによる特別講義やワークショップから刺激を受けつつ、最終日の大講評会に向けて作品制作をしてもらいます。
途中、中間講評や面談といったかたちでコミュニケーションを取りつつ、段階的に完成へと歩み寄るプロセスを体験してもらうことも重要なことです。
夏期講習は内部生だけでなく、地方からの講習生も多く参加するので、毎年の大講評会は様々な意見が飛び交い、濃密な議論が交わされます。

このように、先端コースの夏期講習後期のカリキュラムは、他のどの講習会や授業とも違った独特の内容と雰囲気を持っています。
例年、生徒の様子を見ていると、この夏期講習後期がひとつのターニングポイントになるというケースも多く見受けられます。

先端科受験を考えている人はもちろんですが、「作品をつくる」ということについて、あらためて考えてみたい人や、なにか壁にぶつかっている人、それをブレイクスルーしたい人…… そんな人たちにもぜひ受講してもらいたい内容となっています。

基礎科 夏期講習会 ~中期報告~

初めまして!!!基礎科講師の島田です!!!
八月に入り、暑い夏もいよいよ本番となって来ました!

新美の夏も本番です。

基礎科夏期講習会中期では、それぞれの専攻に合わせた専門課題を行っています。
今回初めて専門課題にチャレンジした子達も、慣れない道具や素材に試行錯誤しながら集中して制作しています。
専門課題となると、自分の興味のある分野の作品を作ることが出来るので、みんな生き生きしています!
普段のデッサン課題とはひと味違った一面を見せてくれます。
みんな何やら楽しそう…!

夏期中期油

◯油絵コースです。
色鮮やかな油絵の具を練ったり、重ねたりしながら描いていきます。
今回はビニール傘をモチーフに描いています。よく目にする物だからこそ知らなかったことが沢山有ります。例えば…傘の骨は何本有るの…?

夏期講習2

◯デッサンコースです。
デッサンは全ての科において一番必要な観る力を学ぶことが出来ます。一見シンプルなモチーフでも、見ようとして観れば観るほど沢山のことが見えてきます。
夏期講習会では沢山の人の絵を一斉に並べてみることが出来るので、とても刺激になります!

夏期講習3

◯日本画コースです。
沢山の種類の透明水彩絵の具をパレット上で混ぜながら、モチーフの良さを引き出して描きます。
夏期講習ならではの夏らしいモチーフですね。
プラムとスイカが、みずみずしくて食べたらおいしそうに描けています…!

夏講・デザイン

◯デザイン・工芸コースです。
こちらも夏らしくスイカを描いています。みんな集中しています!
誰が1番おいしそうに描けるか楽しみですね…!

以上 基礎科夏期講習中期 中間報告でした!!!

 

 

 

夏期講習会 中期 テキスタイルコースアトリエ

夏期講習会中期テキスタイルコースアトリエ

私大コース 古関です。

とうとう8月になってしまいました。

現在、新宿美術学院では夏期コースの中期の授業の真っ最中です。

多摩美生産デザインテキスタイルコースでは、
花をモチーフに絵を描くのですが、とてもきれいなので写真をアップしてみました。

ひまわり(大きい!)と極楽鳥花、アンスリウムの組み合わせ、
とっても夏っぽくて良いと思います。

受験にとってこの時期は大事なものです。
講習会生はみんなとっても頑張って制作しています。

また、これから始まる後期(8月12日から24日)までの各コースも
申し込み可能ですので、夏は新美で頑張ってみましょう。

テキスタイルコースアトリエ写真

テキスタイルコースアトリエ

花のモチーフ

ひまわりが大きい!

 

こんにちは。通信教育です。

 

夏期講習の前期も終了し、いよいよ中期がはじまりました。

「まだ中期だ!」と感じるか「もう中期だ…」と感じるか、皆さんはどのように時間の流れを実感しているのでしょう。

 

さて、今回は謎が多い通信教育の現場を少しだけ紹介します。

 

突然ですが、文字の利点と聞いて何を思いつきますか。

文字の利点、それは反復性にあります。口から出る言葉は一度きり、録音でもしない限り言葉に込められた意味を反復することは難しいですよね。

対して文字は何時何時でも、読み返すことで重要なメッセージを反芻することが出来ます。

この文字の利点こそが通信教育の強みと言えます。

 

新美の通信教育では毎月送られてくる生徒の作品に対して、講師がそれぞれの作品に添削シートを作成します。

大切な作品ですので、汚さないようにトレーシングペーパーをかけて…、ここに、前回の記事でも登場した赤ペンでコメントを書き込んでいきます。

文字で伝えきれない部分には、わかりやすいように図や記号を描いたり、時には講師直筆の小作品が貼付けてあることも!

講師によってはパソコンで加工した画像を添削につかってみたりと、いつ読み返しても参考になる添削指導を心掛けています。

(通信添削の一例はこちら

 

そんな添削指導の中で、生徒と講師の間をつなぐのが「質問カード」の存在です。

これは制作中にわからなかったこと、疑問点や制作の悩みなどを生徒に書いてもらい、担当講師がそれにアドバイスを送る手紙のようなものです。

生徒により内容や文量も様々。きわめて簡潔に質問を重ねる生徒もいれば、欄に収まらず後ろの面までびっしりとコメントを書いてくれる生徒もいます。

そして熱く作品についての考えを語ってくれる生徒も。言葉で作品を説明する事はあっても、文字で語る経験は皆さんあまりないのではないでしょうか。

 

冒頭で話した通り、文字の利点は反復性にあります。

考えを文字に書き起こし読み返す行為は、自らを再考する一つの機会でもあり、客観視の方法の一つにも成り得ます。

制作中一つのことに集中しすぎて周りが見えなくなってしまう人は、文字に書き出す事で問題点を見つけ出す事が出来るかもしれません。

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