月別アーカイブ: 2019年7月

先端芸術表現科一学期の終わりと夏期講習の始まり

こんにちは。先端芸術表現科です。

1学期最後の講評会が7月7日(日)に開かれました。
最後の講評会ではギャラリーを用いて展示や発表が行われました。
受講生の方それぞれの興味や関心からなされた表現群は、まだまだもちろん詰めて考えなければいけないところは多くあれど、多くの可能性を潜在的に有しているものになっていたように思われます。

さて、先端芸術表現科の夏期講習は全3タームに分かれていますが、7月22日(月)から最初のタームが始まります。最初は6日間一次対策のみを行うタームになっています。一次対策では、素描・小論共に、モチーフや課題文としっかり向き合い、観察・読解することが求められます。最初のタームでは、基礎的な課題から、本番想定課題まで6日間かけてきっちりと一次対策に必要な力を鍛錬していきます。
これから先端入試の対策を始めるかたでも大丈夫です。また高校2年生で来年先端受験を考えている方にも、夏期講習はその最初の入り口として受講を勧めていますので、もし興味のある高校2年生の方がいらっしゃいましたらぜひご相談ください。
小論と素描で悩んでいる方は初日にガイダンスを行い、受講の仕方を決めていきます。

先端夏期講習第一タームの日程(時間は全て9時半-18時半)

22 月 一次対策(小論or素描)
23 火 一次対策(小論or素描)
24 水 一次対策(小論or素描)
25 木 一次対策(小論or素描)
26 金 一次対策(小論or素描)
27 土 一次対策(小論or素描)

第二タームの日程は
8月
5 月 メディア演習(観察と想像)
6 火 メディア演習(遊びと身体)
7 水 一次対策(小論or素描)
8 木 一次対策(小論or素描)デモンストレーター参加
9 金 作品制作日もしくは演習課題
10 土 作品講評会

第3タームの日程は
8月
19 月 一次対策(小論or素描)
20 火 一次対策(小論or素描)
21 水 総合実技
22 木 ゲストアーティストによるWS
23 金 作品制作日
24 土 作品講評会

となっています。
第二タームでは、課題演習や制作を通して、自らの表現のありかを探りながら、最終日の講評会に向けて制作を進めて行きます。途中の8日木曜には、昨年度合格者をデモンストレーターとして呼び、一次試験の問題をともに解いてもらいます。またその後に、個人資料ファイルを解説してもらう時間を設け、合格者が受験のときにどのように考えて制作を進めていたのか話していただきます。

第3タームでは、一次対策、総合実技対策、作品講評会に加え、22日木曜には現在アーティストとして活動している方を招聘し、特別授業を行っていただきます。先端の個人資料ファイルは、もちろん受験で求めらているものではありますが、それにとどまらず受講生自身がこれまでとこれからにどのような表現を志向するのかを考えるための、要石ともなりえるものです。

夏期講習の申し込みは、こちらからできます。
遠隔にお住いの方がお使いになることができる学生会館等の情報はこちらをご確認ください。

くにたちの夏

国立校です。

1学期も今日で終了。
7月17日からは夏期講習会が始まります。

いきなり夏期講習はハードルが高いと心配な人のために
7月14日(日)10:00-4:00 1日体験講習 を行います。
デッサンの基礎を1から学ぶことが出来ます。
用具はこちらで準備しますので、お気軽に参加してください。
また、保護者のための三者面談も行います。(面談のみも可能です。)
詳しくは新美ホームページをご覧ください。

 

 

映像科:2019・夏期講習予告

こんにちは、映像科です。
先週の日曜日で一学期の授業は終了(早い!)
最後の週は感覚テスト、小論文or鉛筆デッサンによる一学期末コンクールを行いました。嬉しい結果だった人も、悔しい思いをした人も、ぜひとも次の制作に生かしてほしいと思います。
また「武蔵美映像学科・実技体験授業」として参加していただいた方もありがとうございました!
さらに当日は武蔵美映像学科1年生の2名をゲストに迎えて、感覚テスト制作の秘訣を語ってもらいました。

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さて、映像科の授業はしばしのお休みがあり、7/17からは夏期講習会が始まります。まだ受講することを検討している人もいると思うので、各コースの概要を紹介します。

・7/17(水)~7/20(土):感覚テスト集中特訓コース 17:30~20:30(3時間)
…武蔵美の感覚テストに特化したコース。合格者のデモンストレーションも予定しています。
・7/29(月)〜8/3(土):推薦入試対策コース 9:30~18:30(8時間)
…ディスカッションやポートフォリオ制作など盛り沢山。最終日は新美1Fギャラリーで作品発表します。

・8/12(月)~8/17(土)・・・私立美大映像総合コース 9:30~18:30(8時間)
…感覚テストをはじめ、各大学の小論文、鉛筆デッサンの傾向の違いを意識しながら制作します。

・8/19(月)~8/24(土)・・・武蔵美映像特訓&コンクールコース 9:30~18:30(8時間)
…武蔵美映像学科実技に特化したコース。ラスト2日間は実技模試を行います。

また推薦入試でポートフォリオが必要な人は、推薦入試コースに先駆けて15日に特別授業があります。
スペシャルサマーセミナー「作品の魅力を伝えるポートフォリオを作る」
こちらは美大の各専攻ごとの合格者のポートフォリオファイルを紹介して、制作の秘訣を知ることができる内容ということで、映像科講師も参加します!

さて、これから一ヶ月半の講習が始まります。もちろん受験生の夏なので真剣勝負ではありますが、個人的には夏はできるだけ楽しんで、自分が本当に何が好きか見極める、そんな時期だと思っています。あとは、伸び悩んでるなーと思った時は、どんどん講師にも助けを求めることをオススメします。体調にだけ気をつけて、充実した夏にしていきましょう!

一学期はどうだったでしょうか・・・!

こんにちは、油絵科です。

早いもので一学期も来週で終了。
毎年のことながらあっという間ですね。
皆さんそれぞれ得たものはあったでしょうか。

夜間部では先週の土曜日に、一学期に制作する最後の油彩の講評を行いました。
毎年のことながら夜間部の講評は笑いが起きます。
一見なんだか楽しそうに見えるかもしれません、いや、実際楽しいんですけどね(笑)

「絵を描くことを楽しむ、楽しんで絵を描いて」
一度は言われたことがあるのではないでしょうか?
楽しいの中にも色々な意味があり、私がいつも言っているのは、「たのしい」と「らく」は必ずしもイコールしないということ。
いくら好きなことでも苦しいことは苦しいですよね(笑)

夜間部では石膏から始まり、人物、構図トレーニング、少し特殊な静物など、色々やりました。
苦悶の表情を浮かべる、画集を見ながら脱力する、とにかく笑顔で描いている、人それぞれです。

(※写真は小川原先生がデモストに来てくれた時のものです)

しかし皆逃げずに制作を続けた結果それぞれの成長がしっかりとみられる油になりました!!

ついに夏期講習目前。
夏期講習は暑いし一日中制作でとても大変だとは思いますが、絶対に成長するので皆で頑張って乗り切りましょう!!

そして夏を目前にして、スペシャルサマーセミナーが行われます。
大量の過去の合格者の作品、実演、動画、多岐にわたるサンプル、などなど豪華な内容です。
絶対に損はない!!

木炭のサンプルを基礎科の根本先生に見せたら誰よりもテンションがあがっていた…(笑)
夏を前に素材と仲良くなって、絵のレベルをアップさせよう!!

ご来場お待ちしてまーす!

 

彫刻科 1学期最後の近況


彫刻科講師の氷室です。
早いもので、もう少しで1学期が終了ですね。
学期末コンクールも終えて、各々の課題がはっきり見えてきたのではないでしょうか。

納得いく1枚を描くには、作るには・・・
どうすれば良いのか、今何ができるのか、しっかり自分を振り返って見てください。
描き方を追求することはもちろん大切ですが、描き方だけで絵を描いていませんか!!?
その前にもっともっと必然を感じ、気がつかなければならない点も多くあります。
毎日予備校に来て、時間内に課題をこなして帰る。これだけでも本当は褒められる姿勢なのですが、これで受かるならば大半の人が合格間違いありません!
それだけでは受かることが保証されないのも事実です。
その先の何に気づくか、どう考えるか
まだまだ、普通にやれることを取りこぼしてはいないか!?
こう持っていけば、悔いなく受験当日を乗り切れる!自分なりのリズムを、常に検証していってください。
そして夏期講習に挑んでもらえたらと思います。

長くなってしまいましたが、最近の秀作紹介です!


独特の表現が、ここまでの完成度を持ってくると活きてきます!作者がしっかりブルータスを理解しようとしながら描いていることが分かります!
布を描くと体のボリュームが無くなりがちですが、量感を保ちつつ、かつ印象も良く描けています。


少し目線が下にくる構造も拾えており、頬周りも一見何も見えない様にも感じる像ですが、粘り強く追えていて上手いと思います。逆光でありながら空間と視点をしっかり感じさせて
くれているのは技術がある証拠ですね!


頭部から肩までの距離感がしっかり出せており、横位置からでも円盤を正面から見たときの幅の厚みを感じます。軸足に掛かっている体重も表現できており、体に関してはとても良い1枚だと思います。あとはもう少し顔の印象を粘って出したかったですね。


自主課題で描いたミロのヴィーナスの描き出しの1枚です。木炭を大胆に乗せていきパンで引き算の仕事をしながら短時間でここまでの印象を拾ってきています。良く考えながら観察し、作者がその像に新鮮に反応している様に感じます。懐かしさを感じる1枚です。こんな雰囲気で捉えていくデッサンを、最近ではあまり見なくなってきた様な気もします。


両手の構成はポージングを考え、心棒を考え、作り切っていかねばならないので的確な判断力が必要です。1番実力が問われる課題かもしれません。全体的に申し分なく作れており上手だなと思います!ここからどう塑像を楽しむのか、もう一歩表現の先を模索していける時間がありそうですね!

今回は以上です。

夏期講習は夜間部も合同での時間になるため、熱気に包まれ充実した日々になると思います!
現役生は、浪人生の実技と集中力から、たくさんのことを学んでください!
浪人生は、現役生の新鮮な物の見方に負けない様に、しっかり自分の課題をこの夏でクリアしていって下さい!!

追伸
夏期講習前の休みの期間には、ぜひ、展示にも足を運んで、彫刻1への材料をストックしてきてください!

塩田千春さんの大規模な個展も必見かと思います!