月別アーカイブ: 2022年1月

映像科:入試に向けて

こんにちは。映像科です。
教室では入試直前講座が行われています。多くの学生が志望する武蔵野美大映像学科の入試までは、残り約3週間。現在は一週間に「感覚テスト」「鉛筆デッサンor小論文」を各3〜4課題。加えて「発想力」などの制作を行っています。ベストな状態で試験本番に臨めるように、準備をしておく時期になりました。

試験の準備は実技の対策だけではありません。いつもの教室とは違う状況での制作を想定しておくことも大切ですね。共通テストの試験を受けに行って色々と気がついた人もいるかもしれません。
試験の持参用具も今一度確認しておきましょう。「腕時計を持っていくこと」は基本です。また今年も受験会場は換気のために席によっては寒さも予想されます。膝掛けやカイロなど、そろそろ用意しておく時期かもしれません…!

この教室で制作するのもあと何日か。
引き続き体調を整えて、万全の態勢でその日を迎えられるようにしましょう!

彫刻科 冬期講習後半の預かり作品。

こんにちは!彫刻科の小川原です。このブログが公開されている頃、学生のみんなは共通テストを受験しに会場に向かっている時間ですね。落ち着いて、集中して頑張ってください!

入試は早くも入試直前です!皆だいぶ実力がついてきて、ここから一気に仕上げていきたいところですね!一人一人課題を見極めて、徹底的に指導していきます!

さて、今回は冬期講習後半の預かり作品の紹介です。

昼間部生の作品
印象よく安定した完成に持っていけました。手前脇のあたりの処理の荒さと、髭と首の境目の線が気になります。ちょっとしたことでも作品の印象に影響するので気を付けましょう。

明解な表現が気持ち良いです。体に比べて頭部の表現が色寄りで、具体的な形の抵抗感が弱めです。これが一致してきたらいうことないです。

表面的に作業を偏らせることなく印象を持ってこれました。実際完成度は十分です。よくをいうと髪の毛の印象は部分的にもう少し一つ一つの形を追っても良いかもしれません。

顔の長さに関して、微妙に正中線を境に左右の幅が違いそうですが(向かって右が短い)全体的に印象が良いです。体と頭部で調子の強さの印象が一致しないのですが、この場合もう少し体に入っている陰に反射光を入れたほうが自然です。

表現に柔らかさが出てきました。とても自然に表現できていて良いです!

描き出し解説後の描き出し練習です。短い時間で必要なことを詰め込めました。

同じく描き出し練習です。きれいな調子の扱いが良いですね。

モデル首像です。最初から印象がよく似ていました。頭部(髪の毛)の造形にさらにこだわりを持って研究していきましょう。

印象がとても良いです。やや黒が似ているので自然に空間に馴染んでくるとなお良いです。

綺麗に印象が描ききれています。やや色っぽいかなとも思いましたが、ヘルメスの質感には合っているかもしれません。よくをいうと頭部の構造は弱いです。

続いて夜間部生の作品です。

堂々とした描きっぷりがとても良いです。胸の面の奥行き表現が弱いのと、顔の小ささが少し気になります。が、それを上回る魅力があります。

よくコントロールして持ってこれました。印象が良いです。顔はかなり良いので、もう少しそれ以外に形の押さえが効くとさらに良いです。

土付の印象が形を強く見せてくれていて良いです。やや口元が似てないかなという印象です。徹底的に合わせていきましょう。

少し小さめで、ボリューム的にもう少しだけ大きくても良いかなという印象がありましたが、内容はとても良いです。気持ちが宿っているようです。

 

以上です。ここから先は体力とメンタルが最も重要です!それさえ維持してくれれば実力は入試に間に合うようにそれぞれ鍛え上げていくので、しっかりついてきてください!がんばりましょう!

オンライン教育科

こんにちは。オンライン教育科です。

3学期始まりました。ただいま1月ターム制作期間です。制作時間を確保し体調に気をつけながら取り組んでくださいね。

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2021年度 オンライン教育科生の合格体験記です。

https://www.art-shinbi.com/online/taikenki_2021.html

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立体感、光陰影、空間性 : 図と地のトーン差 : キワの強さと鉛筆トーンの差

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高1・高2生の方は、オンライン教育科3学期受講をおすすめしています。

新美の指導を遠隔地の方にも!

オンライン教育科は、時間的・地理的な理由で各校舎に継続的に通学できない方のためのコースです。
Webミーティングツールを利用したオンライン上でのリアルタイム講評、録画による動画講評、豊富な参考資料によって、遠隔地の方の芸大・美大受験をサポートします。
講評は全てマンツーマンで行われ、受講生の進度に応じて、カリキュラムを組みながら進めていきます。

オンライン教育科では、
油絵、日本画、彫刻、デザイン、私立美大デザイン、工芸、映像、先端芸術表現、建築、デッサンの10講座を開講していきます。高1・2生は原則【3課題コース】です。

https://www.art-shinbi.com/online/

 

スタートアップ!

 

あけましておめでとうございます。留学生コースです。

今週から新学期が始まり、留学生コースは新しいスタートを切りました。
毎年1月〜3月に開講しているスタートアップコース、今年もやります!
来年度初めて受験する方、予備校生活2年目に突入する方、Ⅱ期募集に参加する方、ここから共にがんばっていきましょう。

 

武蔵美・多摩美の留学生試験が終わってすぐの年末年始でしたが、皆さんはゆっくりできましたか。受験の疲れを癒し、心をゼロにし、新しい自分に生まれ変わることはできましたか。
去年の結果が望んだものであってもそうでなくても、時間は構わず前に進みます。

4月まで家で悶々としているより、少しずつでもいいので前に向かって歩き出しましょう。

スタートアップコースは週6、週3(月火水)、週3(木金土)、三つのタイプから選択できます。
日本語が心配な人でも、中国人講師がいるので大丈夫です。
(まだ母国語の使用が許される時期…)

 

課題は基本的にデッサン。様々なモチーフで練習することによって、日本のデッサンを徐々に理解していきましょう。

https://www.art-shinbi.com/admission21a/

申し込みはこちらから⬆︎

 

新しい季節ってわくわくしますね。
今年はどんな人たちと出会えるのでしょうか。

わくわく…

 

油絵科のモチーフ

こんにちは、油絵科です。

いよいよ冬季講習も終わり直前の期間に入りました。主要な大学でも出願が始まっているので出し忘れの無いように気をつけて下さい。

さて、今日は油絵科が普段どんな授業を行なっているのか、モチーフをいくつか紹介しようと思います。油絵科の入試では描写力や観察力、視点や構成能力、発想力やテーマ性など多くのことが求められます。普段の授業でも石膏デッサンなどいわゆる一般的な内容の授業も行なっていますが、発想力や視点について何かとっかかりになるように考えた少々特殊なモチーフも出題したりします。

こちらは室内デッサンの課題で、無造作にパネルや脚立が置かれている課題です。パースが複雑に絡み合い、またモチーフの全体像は視界に収まりきらない範囲なのでいかに状況を捉えるかが難しい課題でした。

 

こちらはテーマ付きのモチーフですが、100円の動くおもちゃを使って静物を組んでいます。ちなみにこのモチーフ以外にも動物や怪獣のフィギュア、人形などがモチーフとして登場することがあります。

都庁のジオラマです。アマゾンで見つけたペーパークラフトを使用しています。シンプルに見えて組み立てるのに結構時間がかかりました。ジオラマの静物だと風景として俯瞰的に捉えることや、イメージのとっかかりになります。

 

プロジェクションマッピングを行なった課題です。立体と画像が混在して不思議な空間でした。石膏像も普段見ているのと違うのでとても新鮮に見えました。

他にもドライアイスを使った課題や水槽を使った課題などがあります。しっかりと基礎的な勉強をしながらもいろんな課題に挑戦することで応用的な能力を身につけられるように工夫しています。

毎年思うことですが、同じモチーフでも色々な新鮮な答え方を見ることができ、油絵科の受験生は創意工夫する精神と課題解決能力が高いのではないかとこっそりうれしく思っています。