アーカイブ

彫刻科 春期講習が始まりました

昼間部講師の氷室です。
春期講習は1課題が2日制作と言うこともあり、人体デッサンやモデル首像など普段回数が少ない課題にも余裕を持って気持ち新たに進められています。
しっかり地山を固めていきたいですね。

春期講習途中ですが預かり作品を紹介します。

ヘルメスのデッサン

さっぱり追うとしっとりし、追いすぎると肉々しくなりますが、そこを冷静に判断しながら、良く探れています!
炭幅も豊かで、表情や髪の毛へもしっかり描写が入っていて、とても魅力があります。良い1枚が出ました◎

モデルさんの首像
骨格を意識してモデルさんを通して理解したことを表現とともに出して行きたいです。
ただ写すだけでなく、自分のフィルターを通した結果が作品に見えてくると、ワンランク高い作品になってきます!
今の時期の試行錯誤が、結果、今しか作れない魅力ある塑像作品へつながります。


力強い表現力、形を拾う力、ここまで隙なく作れる感覚、素晴しいです!予備校のレベルを超えていきそうです!


魅力的な塑像です。外側には見えない、モデルさんの内在するどこか儚げな意識を感じた作品です。付けまつげも良く表現出来ており、効いています!


モデルさんの持っている意思を感じさせる作品です!首像のポイントをほとんど理解した上で、しっかり表現をまとめて来ており、目を引きます!


モデルさんの些細な動きや目線を独自の意識を持って取り入れ、かつ丁寧に追いながら表現で来ています!纏っている空気と温度までも感じさせてくれる、力強い作品です!


粘土と言う素材が作品として活きてくるまで作業がやり取りできており、魅力があります!粘土である意味が感じられてくると、塑像が楽しくなってきます!

今回は以上です。

春期は現役生もしっかり参加してくれており、潜在ポテンシャルに驚きつつ、私も混じってヘルメスのデッサンとモデルさんの首像を一緒に制作させてもらいました。
(アバタ模刻も制作している途中なので、またいつか紹介できたらと思います)


横位置なので、よりニュアンス的にはなってしまいますが
あまり理論的に光と色を考え組み立てていけるタイプではないのですが、とにかく見えている目の前の物を、全て画面に描きたい!と言う気持ちで、それなりに立体として表現するには!?と頭を回転させ描いています。
どちらかと言うと見えた通りにまず描いてみてから、頭の中で構造や動きを成立させていくために色をまとめて行く流れです。
タイプは少し違いますが、構造や動き、空間、光、求める彫刻的結果は一緒です。
こんなデッサンもあります、たまには。


モデル首像は、やはり魅力ではみなさんの方が上かもしれません!

春期の取り組みは、既に確実な1歩になっています!