月別アーカイブ: 2013年10月

多摩美術大学 油画科のための公開実力コンクール開催

こんにちは 油絵科 松田です

以前お知らせした東京芸大実力コンクール、無事終わりました。
早い時期でのコンクールでしたが、意欲作が多数あり、有意義に過ごせた生徒さんも多かったのではないでしょうか。

新美油絵科では 11月10日(日)多摩美術大学用の実力コンクールも開催致します。
このコンクールでは多摩美大の教授をお呼びした特別講演も同日開催され、コンクールで描いた作品について直接アドバイスが聞ける時間が設けられています。

多摩美大の受験を考えている学生さんは積極的に利用してみて下さい。
きっと貴重な体験が出来るはずです。

それから以前にもお知らせ致しましたが、公開コンクールを受講された校外生には冬期講習料の割引も用意されています。
本コンクールで指導に興味を持って頂いた方は、申込用紙に付属している冬期講習割引券を大切に保管しておいて下さい。

沢山の参加、心よりお待ちしております。

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引き続き、読書の秋。

こんにちは!

建築科主任のムラジです。

 

今回は新宿美術学院建築科にある参考書籍を紹介したいと思います。

 

まずは絵本シリーズ

写真 2013-10-20 17.18.47

 

「建築」と聞くと理系で頭でっかちで分かりにくいと思われる方も多いかと思いますが、このシリーズはそんな難しめに感じてしまう建築について、スケッチとともに易しく教えてくれます。とっても勉強になる本です!

 

次に、巨匠シリーズ

写真 2013-10-20 17.21.57

 

建築界の巨匠たちの作品集です。コルビュジェ、カーン、アアルト、安藤忠雄など、色々な建築家のものが揃えてあります。こちらのシリーズは写真が綺麗で、まるでその場にいるかのように感じられ、普段行けない建物探訪ができます!

 

そして、コンセプトシリーズ

写真 2013-10-20 17.25.28

 

普段わからない作家の製作過程を、文章やスタディ、ドローイングなどを通して垣間見ることができるシリーズです。西沢立衛、藤本壮介、乾久美子、石上純也など、最近話題の日本人建築家のものがあります。

 

少しでも建築に興味がある方は、気軽に建築科の講師室までお越しください!

国立校 冬期講習申し込み受付中です。

国立校 基礎科です。

朝晩はずいぶんと冷え込むようになってきました。
ついこの間、夏季講習をやっていたような気がしますが、
もう冬季講習の受付が始まっています。
講習になると、全国から生徒が集まってくれますので、
国立校の生徒たちも、色々な刺激を受けていたようです。
国立校の1期生も、来年の今頃は受験生。
今はまだ、楽しく絵を描いていてほしい・・・と思ってしまう親心です。

今週のモチーフ。写真を模写するか、自分の眼を描くか。
モチーフ

全景1

全景2
細かい部分も丁寧に描いています。
トレース1

トレース2

こんなに長時間、自分の眼を見続けるのは初めてかもしれません。
鏡1

鏡2

授業に毎回参加しています。
おとも

冬期講習の申し込みを受け付けています。
12/1(日)・12/15(日)は無料1日体験です。
1日体験に参加された方は、冬期講習会の1タームが無料になりますので、
是非ご参加ください。
詳しくは国立校まで。   042-577-1117
冬季講習1

2014年の春より、国立校に受験科が設置されます。
現役合格に向けて、志望校に沿った授業をしていきます。

冬季講習2
詳しくは国立校までお問い合わせください。

夜間部デザイン・工芸科!

こんにちは。夜間部デザイン科講師の大島です。
あっという間に寒くなりましたね!
そして私立美大の受験までは早いもので4ヶ月を切りました!
この寒くなる時期、身も心も引き締まって現役生はいよいよ本格的な受験モードです。
みなさんここからが勝負ですよ!

前回の記事では普段の教室の様子はお見せできなかったので、今日は各教室をチラッと回ってきました。

 

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芸大コースは石膏デッサンでした。
まだ描き出しなのでそれほど描かれていませんが、一学期とは段違いの集中力でした。
教室の奥では浪人生が制作をしており、現役生も刺激を受けている様子です。

 

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武蔵野美大の公開コンクールが終わり、併願コースも芸大対策で石膏デッサンでした。ちなみに今年の公開コンクールでは併願コースの現役生が浪人生を抑え1位でした!すごいですね。
芸大も私大も現役で合格したいという貪欲な人たちが集まっています!

 

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私大コースはグラフィックデザインについてのスライド上映をしました。公開コンクールが終わったこの時期、思考を受験一辺倒にせず、アタマもカラダもリフレッシュしてもらいたくて企画しました。刺激になったら嬉しいです!

私立美大コースを指導している私の目標としましては、これまでに引き続き私立美大の合格者全国一を目指していますが、それはひとりひとりに満足行く指導を心がけた結果得られるものだと思っています。受験までともに頑張りましょう。

※ちなみに夜間部工芸科の写真を撮り忘れた気がするので、後日アップさせていただきます!

先端科 総合実技対策

 

こんにちは、先端科です。台風26号も通り過ぎ、無事授業を再開しました。

今回は、先日13日の日曜日からスタートした「総合実技対策」の報告をさせて頂きます。試験では2日間で終えてしまう内容を、新美では3日間に分けてじっくり取り組みます。

【2次試験の総合実技対策について】

平成24年度の二次試験までは個人資料ファイルと面接試験のふたつを実施していました。平成25年度から、面接に代わり「総合実技」という課題になりました。新美では、昨年度の総合実技試験の意図をくみ取りながら、独自に対策を行っています。今回は、13日の日曜日に行った対策を紹介します。

取材3

その前に、総合実技の試験内容を以下に紹介します。

※東京芸術大学ホームページより抜粋

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平成25年度

?東京芸術大学美術学部先端芸術表現科

入学者選抜試験 総合実技1日目

?試験時間:10時~16時30分

昼食時間:12時~13時(昼食時間に解答を続けてもよい)

作品提出:本日16時30分

?【問題1 テーマの設定】

配布された新聞紙の中から、あなたが気になる記事を切り取り解答用紙①の枠内に貼りなさい。

※複数の記事を選択してもよい。

※記事は解答用紙①の枠内に持参したのりで貼ること。

?【問題2 テーマの説明】

問題1で取り上げた記事を選んだ理由を400字以内で簡潔に述べなさい。

※解答用紙②に縦書きで記述すること。

?【問題3 ドローイング・制作】

問題1で取り上げた新聞記事をもとに、3-1と3-2の指示に従いドローイング・制作をしなさい。

問題1で使用した新聞紙は使ってはいけません。

3-1 ドローイング

イラストボードに持参用具でドローイングしなさい。

3-2 制作

スチレンボード、竹ひご、スチのり、マスキングテープを使って制作しなさい。

※サイズは幅45cmX奥行き45cmX高さ60cmの提出台の上に収めること。

※試験終了後、自分で提出台を持って作品を移動させます。

?注意事項 ※試験終了後、問題用紙を回収します。

?東京芸術大学美術学部先端芸術表現科

【総合実技2日目  プレゼンテーション】

?○1分程度で自分の解答作品の説明をしてください。

?【試験当日に準備するもの】

鉛筆などの筆記用具、色鉛筆、はさみ、カッター、定規、のり

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取材6

新美における、総合実技対策課題 10月13日(日曜日)

?【問題1 テーマの設定】

課題1:往復500円で移動可能な範囲で取材をしてください。

今回の課題では、新聞などの記者が取材した記事からモチーフを探す(選ぶ)のではなく、

自分の足で現場まで行き、直接モチーフに触れて捉えることをしてもいらいました。

 

ここで重要なことは「どのような手段によって対象を捉えるか」です。

出会った人から話を聞くのでも、ただカメラで撮影してくるだけではなく、メモやスケッチ、録音機なども使えるかもしれません。ひとによっては立体に造形して持ち帰る人がいても良いかもしれません。

自分なりにどのように記録するか工夫することは、対象を独自の切り口で捉えることに繋がります。

取材1

【問題2 テーマの説明】

課題2:取材してきた資料をプレゼンテーションする。

各自が持ち帰ってきた資料を、みんなの前でプレゼンテーションしました。

試験では、選んだ理由を400字で書く課題ですが、今回はみんなの前で取材したことを報告し、

他の生徒や講師が、質問しながら、自分がどのような対象を捉えたのか、

対話することで資料から「テーマ」を浮き彫りすることを試みました。

 

これから取材した資料を基に制作を進めていきます。

ここで取材した資料は個人的な素材なので、具体的にはこのブログで紹介できませんが、

どのような内容であったのか雰囲気だけでもお伝えします。

取材4

4人の例を簡単に紹介します。

①自分が日頃から興味のあるモチーフと似たものを探し、現地で収穫した物そのものを持ち帰る。

②自分にとって思い入れのある街であるが、世間からすると敬遠されてしまうような街の取材。

③知り合いに自分の行ったことのない街を案内してもらう。

④現地にある素材を手がかりに、集団心理のようなものを、統計を取る方法で数値化して持ち帰る。

抽象的になってしまいますが、ひとりひとりアプローチの違いから、興味の違いが伺えると思います。

「テーマの設定」といっても、そう簡単にできるものではありません、日頃から「自分の制作におけるテーマとは何か?」と制作する中で問い続けることで、視野を外へ広げていくことだと思います。理想としてはひとりでは解決できない大きな問題と格闘してもらいたいです。そのためには、日ごろからアンテナを張り、リサーチ(取材)することが制作のはじまりだと言えると思います。

次回は、この取材した資料をもとにして、【問題3 ドローイング・制作】をします。

どのような造形になるのか楽しみです。