こんにちは、基礎科講師の常信です。
突然ですが、「工芸科」って何をする科か知っていますか?
なんとなくのイメージはあっても大学に入ってからの制作をよく知らない人も多いのではないでしょうか?
そういう私も受験を始めたばかりの頃は何をするところなのか、実はほとんど知りませんでした…。
これは、私の朝ごはんです。
左の茶碗は陶芸の先輩がつくったもの、右の汁椀は漆の友達が塗りなおしてくれたものです。
お箸もその友人の作ってくれたものです。
少し極端かもしれませんが、工芸はこんな風に自分の生活から根ざした所から生まれた技術を使って作品を作っていく科なのかな、と思います。
今回はそんな工芸という科の様子を東京芸大の工芸科を例に見て行きたいと思います。
まずは陶芸です。皆さんが使う食器なども陶土で出来てるものが多く一番身近な素材かもしれませんね。
次は染織です。
字のごとく染めたり、織ったりする専攻です。
糸なども自分の好きな色に染めて使うことが出来ます。
そして、本日の最後は漆芸です。
漆はうるしの木から摂った天然の塗料のことで、それを木や麻布などに塗ったりして作品をつくります。
作業工程自体は渋いものも多いですが、完成作品はとても美しいものがいっぱいです。
今回は特別に漆芸研究室出身の先生方の作品をご紹介します。
こちらは小椋 範彦先生の作品です。
花の部分は貝殻を使った螺鈿の技法を使って作られています。
佐々木?岳人先生の作品。
革に見えますが、この質感も漆でつくられています。
茂田 典子先生の作品。
この作品のように、木も自分で彫って、そこに漆を塗ることもできます。
松崎 森平先生の作品。
この先生はななんと、新美出身の方です。
今回はこの三専攻の紹介だけでしたが、工芸にはこの他にも彫金、鋳金、鍛金、ガラス、木工芸など魅力的な専攻がまだたくさんあります!
次回のその②では金工の三専攻を取り上げる予定ですので、お楽しみに!