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《油絵科》夏期講習会、申込み始まる!!

こんにちは、油絵科です。

ここ数日暑い日が続いていて、梅雨だということを忘れてしまいそうです。
確実に夏の足音が聞こえてきている今日この頃、夏期講習会の申し込みが始まりました。

皆さん、夏の予定は決まってきましたか?
夏期講習会の内容を少し紹介しておきます。
新美の夏期講習は1日8時間講習です。普段より長い制作ができより集中して描くことができます。いつも放課後しか描けない高校生も思う存分絵が描けるチャンスです。

東京芸大 合格者作品

 

コースは大きく分けて2コースです。
芸大などを中心に総合力を身につけたい人のための素描強化コース、総合力強化コース、イメージ力・実践力強化コース。
武蔵野美術大学や多摩美術大学など私立大学を中心に考えている人のための私立美大・強化コースです。私立美大・強化コースでは各大学に合わせた指導を丁寧に行っています。

両方コースともにⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ期は人物(モデル)課題が入っています。人物表現は各大学ともに何かしら関係した課題が出ることが多い重要なモチーフです。
人物はすぐに描けるようにはならないのでクロッキーなど日頃から取り組んでおくことが大事になると思います。まとめて描く機会も少ないと思うので是非チャレンジしてほしいです。

 

Ⅳ期、Ⅴ期にはイメージドローイングがあります。
イメージドローイングは特に新美で力を入れている課題です。
イメージドローイングとは聞き慣れない人も多いかと思いますが想定課題とか文章だけの課題に必要なイメージ力をつける課題になります。

描写力があってもイメージ力がないとなかなか絵になりません。
モチーフの無い文章だけの課題は苦手な人も多いと思いますが、この課題をやることによって答え方のコツがわかっていきます。

毎年、この課題をやることによって、苦手な人がどんどん枚数をかけるようになっていくのをみています。たくさん枚数を描く楽しい課題です。

 

Ⅵ期はスケッチブックと油彩を付け合わせた課題です。
東京芸大は近年スケッチブックやスケッチ用紙など本人の思考を見るような課題を出しています。スケッチブックの使い方は人それぞれですが使い方によれば絶大な効果が得られます。

どのように使えば効果的なのかを過去の合格者の例などを参照しながら学んでいきます。

 

また、Ⅲ期では、希望者に武蔵野美術大学の説明会と特別講評会を開催します。

日程が合わなくて、ムサビの説明会になかなか行けないとか教授に絵をみてもらいたいと思って絵いる人は是非参加してください。

特別講評会では諏訪教授に講評してもらえるので見てもらいたい作品を1~2点持ってきてください。直接アドバイスをもらえるまたとない機会です。また説明会では作家として活躍されている諏訪先生自身の話も聞けると思います。

ムサビを受験する人、考えている人は必須ですね。ムサビを受験しない人ももちろん参加できます。

 

例年、関東近隣や地方からもたくさんの受験生が来てくれます。昨年も大坂、熊本、京都、長野など地方から来てくれた受験生が東京芸大に合格しています。また私立美大もたくさん地方出身者の人たちが合格しています。

関東の大学受験を考えている人や迷っている人がいたら是非来てください。進路のことなど面接で丁寧に相談します。また経験の少ない人でも安心して受講できるようにアドバイスしていきます。

推薦を考えている人はポートフォリオの指導も行っています。

また、過去の作品の画像などを持ってきてくれると指導の参考にもなります。

 

 

夏期講習は暑いし、一日中制作するので大変だと思いますがものすごく成長する時期です。

いろいろなものを見てたくさん吸収して自分の幅を広げましょう。そしてたくさん制作をして経験値をどんどん上げていきましょう。

新美でお待ちしております!!!

夏期講習会
https://www.art-shinbi.com/season/summer/subject/aburae/index.html

新宿美術学院 油絵科のツイッター
https://twitter.com/shinbiabura

 

 

 

 

 

何故人は絵を描くのか?

みなさん、こんにちは。

新宿校 油絵科 夜間部の山田です。

そろそろ梅雨入りの時期に入り、気温の変化も激しくなり体調を崩しやすい季節です!     体調管理には充分に注意していきましょう!

4月のブログで渋谷校の箱岩先生が「洞窟壁画」について触れられていましたが、僕も全く同じ事をその時期に感動を受けてまして、一方的ににシンクロしている!というプラス感動の元、今回は「洞窟壁画」の中でも特に自分が心を打たれた「ショーべ洞窟」についてお話したいと思います!

そもそも絵を描いている人間であれば、誰もが「何故自分は絵を描くのか?」という問いにぶつかると思います

それは言い換えれば「何故人は絵を描くのか?」という問いと同義になります。

そして、「人はいつから絵を描いているのだろう?」という問いにも広がります。

今回お話する「ショーべ洞窟」の壁画の制作推定年数はなんと!!…32000年前!!
これだけでまずロマンの塊ですよね!
只、これに関してはそれまで有名だった「ラスコー壁画」が15000年前であり、それを遥かに塗り替えてしまったため、宣伝目的の誇張だ!と主張する人もいて、論争になってる様です。

「ショーべ洞窟」は1994年にフランス南部のアルデシュ県で3人の洞穴学者によって発見されました。今では絶滅してしまったホラアナライオン、ケブカサイ、マンモス、ハイエナ、野生のウシやウマ等々わかっているだけで260もの動物画が描かれているそうです。

動物好きとしてはユーラシア大陸にライオンやサイがヨーロッパにいたという事実が絵で表現されているという事自体にテンションが上がってしまいます!

しかもこれ、フラットな面にではなく洞窟の凸凹を利用して反立体で描かれています!更に炭の濃淡の調子もうまく利用して写実的に表現されています!

当時、制作者は深い洞窟の中で作業をしている訳ですから、当然明かりがないと絵は描けません。深い洞窟の中で火を燃やし続ければ当然酸欠状態になるので半分トリップ状態で幻覚を見ながら描いていたと言われています。

大学時代、ある映画監督から面白い事を聞きました。「人間が映画館に行くのは古代の暗い洞窟の中で火を囲み、音楽を鳴らし、幻覚や幻視を見ていたのと同じ事をしている。」

洞窟壁画は絵画でもあり、インスタレーションでもあり、果ては映像作品とも考えられる!
あらゆる芸術表現のルーツと言えるのかもしれません!!

ではまた!

自粛中でもできること!

こんにちは。

せっかくのGWなのに美術館や展覧会は観に行けない状況になってしまいましたね。

そこで今回はお家で出来る
美術史について勉強してみてはいかがでしょうか?
まず、美術史ですが
歴史嫌だなーー。と思う方もいるかもしれません。

しかし、美術史とは、ピラミッドが作られていたような古代から現代までの美術の歴史です。
芸術家が過去から学び新しいことに挑戦して1つ1つの作品が生み出し進歩していく壮大な物語です。
過去から学ぶというのは、過去に作られてきた作品や、師匠から、伝統的な表現方法やテクニックを学ぶこと。

美術史を知ると、歴史は常に先に先に進んでいるのではなく、過去の時代への立ち戻りというのか、流行が戻ってきたというべきか、戻ったり、進んだりして現代まで続いてきていることがわかります。

例えばルネサンスは、中世のキリスト教中心の世界から、関心が人間へ現実世界へと変わっていったので、古代ギリシアやローマの生き生きとした人間表現などの研究が進みます。

そして、新しいことに挑戦というのは、芸術家は自分のオリジナリティーを発揮するために、過去の作品に対し少しでも差を出そうと挑戦し続けてきているということです。

もうちょっと身近なところで
例えばファッションは分かりやすいです。
流行は毎年変わるけど、過去流行ったものがまた舞い戻ってくることよくありますよね?
また、フリースをUNIQLOが販売した。最初は色もデザインもワンパターンだったけど、その後少しづつ改良されていって、他社も差別化を図り商品を作り出しどんどん進化していった。

もう私たちの周りには当たり前のように定着した商品になってますよね。
美術の歴史もこんな感じに進歩してきたのです。
でもそれは過去の作品が劣っているとか、現代の作品が優れているとかいうことではないのです。

美術史の大切さがわかっていただけましたか?

そこで最初から難しい本を読んでも頭にまーったくはいってきません。

なので最初お勧めしたいのはこちらです。

1

巨匠に教わる絵画の見かた (リトルキュレーターシリーズ)
早坂 優子
↑最もオーソドックスな美術史入門だとおもいます。

2
『近代美術史テキスト―印象派からポスト・ヘタうま・イラストレーションまで―』
中ザワヒデキ
↑こちらは全て手書きで書かれていて読みやすいです。

↓また同作者の現代美術 日本編もあります

3


『チャートで読み解く美術史入門』
ナカムラクニオ(著)

↑こちらはイラストも豊富で見ていてもおもしろいです。

このように様々な本が出ているので自分にあった本をさがし以下のようなことを学べるといいと思います。

  • 各時代の美術の特徴
  • なぜこのような作品が生まれたのか?
  • どのように次の時代に移っていったのか?

では残り短いGWを有意義にお過ごし下さい。

 

【 油絵科夜間部 新宿校 】 合格体験記

こんにちは、油絵科の鷹取です。
昨年度夜間部から武蔵美に現役合格した生徒から合格体験記が届きました。
武蔵美への憧れがものすごく強い子だったので、最後までしっかり頑張って見事武蔵美生になれて良かった!!!
自分らしさは意固地に守るものではなく自分の芯を持ちながら自由に動くことだと思っています。

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【合格体験記】
武蔵野美術大学 油画 現役合格
大森 有花

私はこの度、武蔵野美術大学の油絵科に一般選抜で合格することが出来ました。
私は高校一年の冬から新美に通い始め、基礎固めをしてきました。基礎科の時から武蔵美のことがとても好きで、武蔵美以外の大学に全く興味が持てませんでした。そのため総合型選抜を受けることになり、基礎科の時から”自分が絵を通して伝えたいこと”、”自分らしい絵”を考え続けていました。

もともと私はドローイングを描くのが好きで、自分らしく楽しく描けるのは油絵でなくドローイングでした。油絵になるとやはり受験を意識してしまい、硬い表現になることがあったのですがみんなが同じ絵の描き方をする必要はない、とわかった時、油でも私の好きな絵が描けるようになりました。
それから受験科に入り、総合型選抜と一般選抜に向けて、”自分の絵”を固めながら作品を作っていきました。しかし私は11月に推薦で落ちてしまったので、そこからは何が悪かったのか、武蔵美は何を求めているのか、私の好きな絵は受け入れてくれないのか、など考えながら、前以上に必死に油絵とデッサンの研究をしました。
冬期講習になり入試が近くなってくると、自分が好きな絵で勝負してよいのか と不安になり、絵がまったく描けなくなりました。推薦で落ちているのが影響して自信がゼロになり、描きたい絵もわからなくなってしまったのです。
でも先生に”自分の好きな絵でいい”と何度も言われた事で、自分の好きなように自分の大事にしてるもので勝負して楽しんで描こう、頑張り続けようと決心し、最後まで自分の最高に持っていけるよう頑張ろうと思いました。
それからは毎日絵のことを考え、どうしたら気持ちよく楽しく描けるかをひたすら研究しました。入試直前に色んなことを指摘され悩み続け、最後の一週間で絵を変えたりもしました。画集をみて、今好きなものや色、気持ちよく書けそうだとおもうものを取り入れたりして最終的に楽しんで描けるようになりました。
私の絵は油絵らしさがなく、ドローイングのような絵で、ずっとそれを突き通してました。
でも”自分らしさ”を守らずに最後までいろんなものを見て、絵を変え続けることが大切だと改めて思います。
途中はうまくいかなくて辛いことがなんどもあるし、たくさん泣いたけど最終的に自分の満足いくところまで持っていけたのでとても成長した受験期を送れたと思います。
これからの受験生の方も、自分らしい絵で、頑張ってください!応援してます。

いよいよ新学期のスタートですね。

昨年のコロナ禍の混乱が1年経過しても今の状況というのは、流石に想像をこえていましたが、個々で対策することが浸透してきていますので、もう少しの辛抱かと思います。

感染し被害を受けた方には心からお見舞い申し上げます。
さて、渋谷校は、今年も元気よくスタートを切ります。
春期講習会の賑わいを継続していけたら良いなと思って準備してます。
油絵科は明日から木炭デッサンの集中トレーニングの期間に入ります。
去年はコロナ禍の影響によりオンラインで出来ることからスタートし、基礎デッサンを夏期講習で補う予定でしたが、各高校のスケジュールがまちまちで、足並みを揃えて描くことができないまま入試に向かっていく事になりました。
結果的に生徒の皆さん大変苦しんでいたのではないかと思います。
基礎的な能力の向上は短時間で結果を迫られる美大受験においては欠かすことのできないものであります。
それは確かですが、アーティストを目指す上で、木炭デッサンを修得することや、石膏デッサンを極める事が全く重要ではないという事は、現代美術をかじっていれば必ず耳にする台詞です。
確かに多様なスタイルの絵画表現がある21世紀。人それぞれに自分に合わせたデッサンやドローイングがあって当然なのです。
スポーツに置き換えて考えるなら、レスリングをするのに持久走型の体型に絞っても不都合だし、長距離走る人が100kgもの筋肉を身につけたら到底走れません。
ですから、美術界でまことしやかに語られる、描写を極めてから表現に展開するべきという指導は、時代錯誤も甚だしい間違いであると私は断言します。
そんな事は無い!と異論を唱える前に美術史的根拠を探してみてくださいね。
私がこれまで調べてきた美術史の中では、根拠は何処にも見当たりませんでした。
私はほぼ、西洋美術的アカデミズムを誤認したまま真に受けて日本に持ち帰った、明治の絵描き(名前は伏せさせてもらうが)が自己保身のために執拗に日本美術界に落とした呪いだと考えています。
かれこれ100年以上前のデマだと言っても良いでしょう。信じている人には大変申し訳ないのですが、現代美術の観点から言わせてもらえば、対話する価値すらない、コンテクスト無視の戯言であります。
さて、ヒートアップし過ぎた感がありますが、どうぞ受け流して下さい。

さて、それでも受験絵画において木炭デッサンが必要な競技として大学受験において残っている以上、何かそこから学ばなければ勿体ないとも思うのです。
私はデッサンを指導するとき、作者の眼差しというものをいつも求めています。
人は誰でも唯一無二の時間軸の中に誰とも違う角度から物事に向き合って生きています。
自身の右眼の経験する視界と、左眼の経験する視界すらもズレがあるのです。
他人と同じ経験は絶対に存在しません。
その唯一無二の眼は、果たして何を見つめ、何を感じているのか?
どんな経験や思想に基づいてそれを表そうとするのか?
それらを表す手段として音楽や文学や映像はとても有効であると考えています。
なかでも映像化は、絵を描いたり写真に収める事で、その人の見た世界を他者が擬似体験し、共感する事が出来るかもしれないのです。
その視界の再現性や、観察した道程を感性や感情に左右されながらリアリティを追求して描かれるものがデッサンだと私は思います。
その事に触れながら、扱いにくい木炭などという原始的な素材と戯れること。そこに初心者が最初に時間を割く事はとても重要なのだとおもいます。
旧石器時代の人類は生活に密接な動物の姿を大量に壁面になぞっています。
彼らは命がけで見つめる動物の肢体を記憶で描き留め、その肉肉しい胴体の膨らみを、まるで皮を剥ぐ動作のように鋭く線で切り裂いて表しました。
その原始の営みに通じる、高揚とした空間概念や、対象を絵画空間に封入するような呪術的感覚が、木炭デッサンには確かにあると思っています。
あなたにとって見ることと描くことがどういうものか。私達と一緒に探していきませんか?

その答えではないにしろ、受験生の皆さんが何か参考にできるならという事で、これまで渋谷校油絵科のTwitterに掲載してきたデッサンをご紹介してみようと思います。