こんにちは。油絵科の関口です。
さて、今年は新美の油絵科から7人も現役の芸大合格者が出て、夜間部を担当している僕としてはたいへん嬉しく思っております。
ところで、いま芸大合格者に再現作品を制作してもらっていますが、一体どんな作品が出来上がるのでしょうか?今から楽しみです。
今日は制作している現場からレポートします。
まず…この人は芸大現役合格者なんですが、制作現場はなかなか凄い事になっています。この手に持っているのは、おにぎり…ではなく、何と油絵具です!!
素手で油絵具を混ぜる(しかもこの量!)なんて、ワイルド過ぎて本当にビックリです。よく油絵科は色んな人から「汚い」とか言われてしまいますが、そりゃ?こんなことしてたら色んなところが汚れますわ(笑)。
でも、本人はただ単に絵に対して真剣に向き合っているだけですから、変人でもなんでもありません…多分(笑)。こういう人がいてもどうか怖がらないで下さいね。油絵科には本当に色んな人がいるんです。
さて気を取り直して、作品をチョロっと紹介します。
今年の一次試験の課題は「石膏像、色紙、みかんの中から一つを選択し、鏡と組み合わせて描きなさい」というものでした。※?石膏像はマルスかブルータス。
課題文の通り、石膏像でもミカンでも色紙(色付きの片面段ボール)でも、何を選択しても良いという、油画専攻らしく非常にザックリしたものでした。ミカンと石膏像を同じ土俵で審査するというのも凄い話です。球技に例えるなら卓球vsアメフトみたいな…このミスマッチ感がたまりません。
これは作品のー部分ですが、何が描かれているか分かりますよね?
そう、これはブルータスの胸の部分。ですが、何か違和感が…実はこれは左胸なので、鏡に映左右が反転した状態を映して描いています。
こちらも作品の一部分ですが、この人のは色紙(片面段ボール)をモチーフに選んでいます。2作品とも現役生の作品なんですよ。
ちょっと全体が気になりますよね?全体が見たいという人は、是非一度新美に足を運んでみて下さい。只今準備中ですが、恐らく20日頃には合格者の作品展示が出来ると思います。
ちなみに21日には、無料のプレ春期講習があります。油絵科は「今年の芸大一次試験にチャレンジ」という内容で、当日は過去数年分の芸大合格者再現作品の解説や、今年の芸大現役合格者によるトークも企画しています。
http://www.art-shinbi.com/event/3-atelier/pre/
受験生の皆さんには、芸大について色々と情報を得るチャンスになります。乞うご期待下さい。