カテゴリー別アーカイブ: 建築科

建築科 1/50 立体構成

こんにちは、建築科講師の半田です。

本日は、すこし変わった立体構成にチャレンジしてもらいました。

1/50スケールの人形を最後に加えなくてはいけないという決まりがある立体構成です。

image3 (1) ??最近の入試はどの大学も、入試の対策をしていただけでは足りません。どんな問題が出されても確実に自分なりの正解が出せる思考力が重視されているように思います。

空間構成はこう、デッサンはこう、立体はこう、という各課題のコツや方法というのは確かにあるのですが、そのつど脳みそを使い分けているような考えではいけません。

どんな課題にしろ、常に美しい空間をつくるということを忘れない。ことが大切です。

今回は、立体構成を建築模型的に考えてもらうことで、自分がした造形の意味づけになれてもらうことが狙いでした。

 

初期の段階で建築を考えてもらい、講評を経て、自分の思考の固い部分を知ったほうが、

本当につくるべき抽象的な空間をつくって行きやすいのではないかと考えています。

 

与えられた素材はスチレンボードと木片。木片を必ず空間内に取り込まなくてはいけないという条件でした。

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人が登場した瞬間、どうやって登るのかや、天井の必要性、水平垂直に対してシビアになってきたりするのが面白いところです。

image1 (3)image2

 

エスキスで考えていたものと実際が違ってくるのが立体構成の面白いところです。

「頭だけでなく手を動かす」

この大切さを肌で感じ取ってもらえたのではないでしょうか。

そして最後は太陽光の下で撮影して発表してもらいました!

image2 (1)〈講師デモ〉

光の勉強にもなりました。

 

建築科 空間考査『実測』

こんにちは、建築科講師の半田です。

新美建築科では先日、空間考査と題して教室の実測を行いました。

マスキングテープとメジャーで、教室の至る部分を測ります。生徒同士のコミュニケーションも活発になりました!わきあいあい、良い雰囲気です。

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空間認識能力は、鍛えられるものです。

随分前の芸大建築科の一次試験は感覚考査でした。ぱっとみた天井の高さがどれくらいかとか、この部屋の広さはどれくらいか、色味の差を理解できているかなど、建築家に必要な能力を持っているかがまず問われました。

もちろん、その当時の入試対策として新美では感覚を研ぎ澄ます課題をたくさんやっていた記録が残っています。

現在は入試問題ではありませんが、この能力は志望校合格にはかならずや必要なものです。ですから、早い段階でもののスケール感を掴む訓練をしようという課題でした。

 

教室をくまなく実測した生徒たちはそのあとに、室内に想定した円柱を二本しつらえ、デッサンをしました。

 

image3高橋_空間考査_160424_b3

まだまだデッサンとしては修行が必要ですが、かなり勉強になったのではないかと思います。

 

 

このように、新美では他の予備校ではやらないような問題が数多くあります!

新美の卒業生が各大学で活躍しているのは、こういった訓練が基礎をつくっているからなのではないかと思います。

興味がありましたら是非一度、覗きに来て下さい!

建築科 2016年建築科始動!

受験生のみなさんこんにちは。建築科講師の半田です。

新美では春期講習がスタートしています。昨年度の入試問題にチャレンジということで、本日は東京芸術大学の一次試験問題である空間構成に取り組みました。

今年もなかなか複雑な形で、しかも体積を求めたりしなければならなかったりで、講習生は全員戸惑っていました。こんなのが理解できるようになるのだろうかと。。。

〈ちなみに答えはこんな形でした。しかも三面図に起こせという厄介な設問まで!〉

2015芸大建築一次形

 

でも安心して下さい。試験問題は誰でも戸惑うものです。適切に考えれば計算もデッサンも出来るようになります。確実になります。

 

そのために、日々の積み重ねが大切になってきます。

新美では図形問題集を作成していて、入試で初めて見る形や、入試で初めて出会う何か、という事態が起こりえないように考えを凝らしています。

「継続は力なり」

この言葉にまさるものはありません。一緒に頑張っていきましょう!

芸大建築対策 【相貫体訓練 ? 総合表現】

こんにちは、建築科の半田です。

 

先日、新宿美術学院建築科では、芸大対策として相貫体の特訓をしました。

じつは幾何形体同士の貫入は、練習すればどんな角度の貫入でも描けるようになるのです。。。角度を振った立体を描くためにパースの軸をずらしていく技術に似ているのですが、これらの力に必要なのはデッサン力ではなく、単純な作図能力です。そう、みなさんの嫌いな算数です。

つまり、、お勉強的アプローチがモノを言う技術です。

一日特訓するだけで全てを理解する人もいるくらい、すぐにでも身につきやすい。デッサンに自信のない人は、まず!形とパースとスケールを完璧にしましょう!!!!!

 

さて、相貫体に関しましては、一般的に知られる相貫体を眺めているだけではこの力は養われません。どうなるのか分からずたくさん考えてみて、自分の解答を出し、正解を知ってやっと身につくものです。

 

そこで、今回は6つの異なる立体を与え、そこから3つの立体を選び出す組み合わせ総数(X=

6C3)をそれぞれ貫入させることによって解答させるという問題を出しました。

 

難しく言いましたが、実はただただ各組み合わせを書き出していけば良い問題です。

正解は20通りです。指定はしませんでしたが、B3用紙にどのようにこの20個を配置するのかという美的感覚を、同時に観察していました。

 

生徒作品をいくつか紹介します。

 

 

 

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補助線の具合が、貫入を分かりやすく伝えていて好印象。しかしスケッチとは言え、球と円柱はもっとしっかり描いて欲しいですね。

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こちらもだいぶ形が(特に球と円柱が)取れていませんが、、、シングルラインとメッシュ部分が画面に対して美しく仕上がっていました。

DSCN9678

画像が切れてしまって申し訳ありませんが、こちらは配置がきれいになされています。

 

 

近年、芸大建築科の入試は貫入と切断の嵐です。

今回は微妙に角度を振ったような貫入が見られなくて残念だったのですが、どんな貫入でもかけるようになる必要があります。

 

なぜなら入試当日、どんなに難しい問題が出ようとも、「似たようなことを考えたことがある」経験が応用力の糧になるからです。今回作成した20個の立体の中にも、それぞれ似たような立体がありました。ひとつ目よりはふたつ目のほうがみんなよく描けています。入試はその延長です。

 

 

さて、この問題は続きがありまして、総合表現へ引き継がれます。

今度は、機能に合わせて造形するのではなく、造形に合わせて機能を読み解く訓練です。

受験生の初心者は無から有をつくりだそうとする傾向が強い印象があります。

しかしデザインやアートの世界にはこんなキーワードもあるのです。

「転用」「分解再構築」「レディメイド」

今ある物体に別の意味付けも出来なければ、良い空間は生まれません。

空間とは、物体と物体の間にある、物体の無い部分だからです。

 

中学生コースです!!

こんにちは。中学生コースです。

夏期講習が終わって皆の学校もはじまり、新美中学生コースも2学期がスタートしました。夏期講習では毎日集中して絵を仕上げるというハードな日程でしたが、その分みんなの実力もぐんぐん伸びていることを感じています。いいね!

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夏期講習からはじめる人も多く教室も賑やかになってきましたね!

今週から志望校別課題も追加してみんな受験生らしくなってきました。この調子で2学期もがんばっていきましょう。勉強もがんばろうね!笑

 

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