日別アーカイブ: 2023年4月26日

先端芸術表現科合格体験記2023その4

こんにちは。先端芸術表現科です。
新年度の授業も開始し、現在は小論・素描の一次対策にくわえて、いくつかの制作課題などを通して各受講生の関心を一緒に探り、そこからいかにして表現を作り上げるのかということについて考え始めています。

5月から受講を検討されている方や、先端の受験をこれから始めようとしている方には、無料体験や個別で受験相談というシステムもあるので、ぜひご検討ください。
https://www.art-shinbi.com/event/2023/23event-soudan.html 個別で受験相談の申し込みはこちらから

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さて、今回は合格体験記第4弾ということで、昨年度小論文受験で合格されたKさんの体験記を掲載します。Kさんは現役のときは別の大学を受験し、浪人から先端の対策を始められました。Kさんの再現制作も現在展示中なので、ぜひ見に来てください!

先端を受験しようと思ったのはなぜですか?
今までずっと続けてきた音楽に対して、私は100%自己表現できていないと感じていました。「音楽」ではなく「音」そのものに注目し、身体と音の関係や私がいかにして音を媒体とし他者と関わってゆくことができるのか、を追求したいと思い、自分の新しい表現方法に挑戦しようと思いました。
また、昔からアートマネジメントやキュレーションといったことに興味がありましたが、それらは創作活動をしない限り、「芸術とはなにか」という問いに対して綺麗事でしかこたえてゆけないと感じていました。実際になにかをつくる、生み出すという行為を経験する事で、どのように芸術と関わってゆくかという自分の選択肢も広がると考え、志望しました。

新美にしようと思ったのはなぜですか?
体験が楽しかったからです。

一次試験小論文受験ですが、予備校での対策はどのように役立ちましたか?
様々な文献に出会えました。一時的な試験対策というよりは、多様なまなざしから書かれた文章を読むことで自分の内側にあった思考が浮き出てくる事を実感したり、ハイコンテクストな読む力が身についたと感じます。

予備校での講評はKさんの制作にどのような影響を与えましたか?
自分でも気づいていなかった、私の中にあった一貫したひとつのテーマや、興味の根底を掘り起こすことに導いて頂きました。

個人資料ファイルを制作するプロセスで予備校はどのように役立ちましたか?
文章と作品のバランスの判断や、作成から提出までの流れは1人では絶対に不可能だったため、1からのサポートが本当に助かりました。

総合実技はどのような試験であると捉えて取り組んでいましたか?
一次試験からの一貫したテーマに気づいて、さらにそのテーマに対する問いとなるものへどのように自分なりの表現で返答できるか、という力が求められているのだと思います。

予備校で印象に残っていることなどあれば自由にどうぞ。
受験生同士の空気感もよく、お互いの制作を見て自分と異なる考え方や感じ方を生身で感じることができました。特にロビーで展示することができた機会は自分にとってとても大きな体験になり、制作することへのモチベーションにもなりました。

それでは、先端芸術表現科でした(画像はKさんの総合実技と小論文の1部になります)