月別アーカイブ: 2019年4月

芸大デザイン総合コース

こんにちは。

◯奨学生面談、随時行なっています。

◯1学期授業は4/11(木)からです。

◯始まりは基礎的な課題から、要素を特化した課題を重点的に行ないます。
石膏クロッキー、3時間描き出し、細密描写、基礎色相ベタ、平面構成(コンセプト)、平面構成(レイアウト)、などを制作していきます。

◯多様性を大切に個々の魅力を伸ばしていけるよう、対話と行為で指導しています。多角的な観察から得たことを同時に表現しながら、考え、学んでいきましょう。

映像科:新学期は4/11(木)スタートです。

こんにちは。映像科講師の森田です。

タイトルの通り、映像科の一学期の授業は今週の木曜日から始まります!

映像科の授業では武蔵野美大、日本大学芸術学部、東京造形大学などの映像系の学科・専攻の実技対策を行なっています。最終的には一般入試であれば「感覚テスト」「構想表現」「小論文」などの制作、また推薦・AO入試であれば映像作品やポートフォリオファイルの作成へと進んでいきますが、一学期は美大の映像系学科に合格する上での基礎を作る重要な時期です。夏までに課題制作を通じて試みるのは、ざっくり分けると以下の3点。

1.映像について知る・・・実習での撮影や編集、また作品鑑賞を通じて「そもそも映像ってどんな表現手段なのか?」ということについて、一人一人が自分なりの考えを深めていきます。

2.絵で伝える・・・頭の中にある映像のイメージを他者に伝える上で絵は有効な手段です。デッサンやクロッキーからイラストレーションまで幅広く学びます。アニメーションやCGの制作をする人はもちろん実写や写真で表現する人にとっても、視覚的な感覚を鍛えることは大切です。

3.言葉で伝える・・・目で見た情報を言語化したり、言葉を駆使して表現することは美大の映像系学科の入試の大きな特徴です。小論文や物語を書く上では、形式にとらわれすぎず、まずは自由に自分の考えをアウトプットしてみます。

また映像科の授業は他の科と違い、
木曜日・金曜日が17:30~20:30
日曜日が9:00~16:00
の週3日の授業です。

授業開始後も無料体験入学の制度でお試しで参加してもらうことも可能です。詳しくはこちらまで。

先端芸術表現科は14日(日)から新学期です

こんにちは。

先端芸術表現科です。春期講習は6日間様々な課題をやりながら、これからの制作に向けて自らの関心を確認する濃密な時間になったのではないかと思います。

最終日の作品講評会では、皆さんとても興味深い作品を制作し、講師の方も色々と教えられ、影響を受けるような講評空間になりました。もちろんまだまだ考えるべきところ、詰めていかなければならないところは多くありますが、何も決定されていない状態から自らで表現を立ち上げることの端緒として、そこから分岐する多くの可能性を感じさせるものだったと思います。

さて先端芸術表現科の一学期は、14日(日)から始まります。夏期講習までは月に一度作品講評会の日を設定しながら、制作や思考に繋がる課題を多く行います。1学期は種々の課題を行い、そこで作られたことやものを言語化と制作の往復を通して自らのものとしながら、夏以降の制作につなげていくことを目指しています。

また新美では無料体験入学というシステムもあります。先端の講評や課題がどういう形でなされているのかを知りたい方はぜひご活用ください。申し込みはこちらからできます。見学や相談も随時受け付けておりますのでお気軽にお問い合わせください。

 

クリムトについて②コスチュームの秘密

こんにちは。油絵科の関口です。
前回に引き続き、クリムトのお話です。今回は作品だけでなく、描かれたコスチュームの秘密にも迫っていきたいと思います。

クリムトは優れた観察力、美しい色彩、煌びやかな装飾性が作品の特徴で、上流階級の人達からも大変人気がありました。そのため豪華な肖像画を多数残しています。


モデルになった人の写真も残っているので、見比べてみるとソックリに描かれているのが分かりますね。

絵を描いている人の中には「クリムトみたいに模様を作品の中に取り入れてみたい」と、試してみた事のある人もいると思います。しかしやってみると、意外と難しくて大抵は失敗に終わってしまう筈です。その原因は「見て描いた部分」と「模様」との差があまりにも大きく、分離してしまうからです。では何故クリムトの絵は描写と模様が喧嘩せずに同居できるのでしょうか?


理由はいくつかありますが、僕なりにこの作品を利用して分析してみたいと思います。

①敢えて立体感が出ないようにモデルの正面から光を当てている。
②モデルを挟むように模様を配置しながら「手前の椅子」「奥の壁」という、平面でありながらも三次元的な空間設定を与えている。(地面のひし形も同様に三次元空間上の模様という設定になっている)
③背景の黒い色面と、モデルの髪の毛の黒がリンクしている。
④コスチュームの白っぽいグレーと、背景にある模様の白っぽいグレーがリンクして散りばめられている。
⑤コスチュームの中にある柄(この絵の場合はリボンと裾の一部など)を利用し、模様とリンクした部分がある。
⑥オレンジ色の背景とコスチュームのタッチがリンクしている。

こうやって分析してみると、模様と描写を絡めるための工夫が、至る所に散りばめられているのが分かります。

そして、これらの表現を容易にしているのが「コスチューム」である事に気付かされます。このコスチュームを担っていたのが、クリムトのモデルであり、愛人でもあったエミーリエ・フレーゲという衣装デザイナーです。

ところでクリムトのアトリエには、多い時で10数人のモデルが寝泊まりし、複数のモデルとの間に数人の子供がいた、とされています。

クリムトの映った写真には、こういうスモッグを着ている写真が多く見受けられますが、実はこの下はいつもスッポンポンだったとか(笑)。なるほど、そういう事でしたか…(笑)。そういえば顔付きもワイルドな感じですよね。


それはさておき、エミーリエの衣装が、クリムトの作品を作る上で重要な役割を果たしていたのは間違いありません。
こうやってみると確かに面白い衣装ばかりです。彼女の存在が、クリムトに多くのインスピレーションを与え続けてくれていた事でしょう。

クリムトは1918年にスペイン風邪で亡くなりますが、今際の言葉も「エミーリエを呼んでくれ…」だったとか。そのエミーリエも生涯独身を貫いたそうです。ちょっと素敵なお話ですね。それでは今日はこの辺で。

1日体験&推薦入試説明会

こんにちは、全科総合部です。
春期が終わり、新学期まで幾日かありますが、いかがお過ごしでしょうか?
春なのでボーとしてたら、チコちゃんに叱られますよー。

新美で今日、1日無料体験を受講された皆さんは、充実した1日だったと思います。
中学生から新高校3年生まで、たくさん参加して頂きました。
ありがとうございます!


講師の先生方も熱の入ったご指導、ありがとうございます。

そして今日は盛沢山、夕方からは推薦入試説明会が行われました。

こちらも大勢のご参加ありがとうございました。
各科の先生も参加し、各専攻に分かれての相談ができ、こちらも充実したものとなりました。

これで安心、叱られないですむ?でしょう!