月別アーカイブ: 2017年5月

彫刻科イベント 1学期全国公開コンクール開催のお知らせと他イベントのご案内。

こんにちは!彫刻科の小川原です。新美彫刻科では5/28、6/4、6/11の日曜日にイベントを行います。
5/28には石膏デッサン6時間描きチャレンジ!
6/4には1学期全国公開石膏デッサンコンクール!
6/11には手を型取りしてデッサンを描こう!
を行います。

お申し込みこちら? ?←ココをクリック!!
※6/11のイベント申し込みフォームは後日公開

どのイベントも参加無料なので学外生の方も是非足を運んでみてください!近日中にホームページから申し込みができるようになります。準備ができましたらまたブログでお伝えします。
具体的な中身についても載せておきますのでご覧下さい。

5/28 「東京芸大入試シュミレーション6時間チャレンジ!実際の試験時間で石膏デッサンを描いてみよう!」
今年度もまだ始まって間もないですが、この先の課題制作においての目標を明確にし、効果的に学んでいく為に、ここで実際の試験時間のスピード感を体験してみませんか?
今回のイベントは通常の授業に学外生にも参加してもらうという形で行うので、新美の学生もいる中、指導を気軽に体験してもらえます。当日は講師によるデモンストレーションもあるので、上級者もより高いレベルの目標を持ってもらえることが出来ると思います。 また、初級?中級者の方達も、個々に丁寧に指導していきますので安心して受講して下さい。
次週6/4(日)に公開コンクールがあるので、それに向けての練習としても良いと思います。
尚参加費は無料です。当日はカルトンや木炭デッサン用具を持参して下さい。本番用の木炭紙は支給します。
当日は首無しトルソーを描きます。

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※6/11のイベント申し込みフォームは後日公開

6/4「東京芸術大学入試シュミレーション6時間チャレンジ!1学期全国公開石膏デッサン公開コンクール」
新美では毎年秋に行っている公開コンクールですが、今年は今年度始まって早々、夏期講習前のこの時期にも 石膏デッサン公開コンクールを行うことになりました。 主旨としては、昨年度から引き続き芸大を目指して浪人している上級者にはここで一度実力を検証してもらい、 自分の弱点が以前に比べてどこまで克服できているかを確認してもらう場にしたいということと、その上で来年必ず 合格してみせる!という決意を新たにしてもらえたら嬉しいです。 現役生や今年度から受験を始めた経験の浅い人達には上級者の取り組みや、同じ時間で制作された作品のレベルを 直に見てもらい、今後目指すべき方向性を具体的に感じ取ってもらいたいです。現時点で実力があるかどうかよ りも、これから実力をどう伸ばしていくかが重要です。これをきっかけに、より高い意識で今後の制作に取り組 んでもらえたらと思います。 秋の公開コンクールに比べて個々のレベルによって目的がだいぶ違います。上手く描けなくて当たり前なので、 今の実力は気にせず気軽に参加して欲しいです。 尚参加費は無料です。入試本番に向けてこの1年をより実りある物にする為に、まずは挑戦してみましょう! 当日はカルトンや木炭デッサン用具を持参して下さい。本番用の木炭紙は支給します。
1位、現役1位の方にはスペシャルなプレゼントがあります!
2016年度公開コンクール1位作品

お申し込みこちら? ?←ココをクリック!!
※6/11のイベント申し込みフォームは後日公開

6/11「手を型取りして描いてみよう! 」※6/11のイベント申し込みフォームは後日公開
今回の講習では美術を学ぶ上で欠かせない「手」という最も身近なモチーフに迫っていきます。 手は普段から見慣れているものなので漠然としたイメージは持っていると思いますが、 実際は物凄く複雑な構造を持っていて、デッサンで自然に表現するのは非常に難しいものです。 今回は自身の手を特殊な型取り材を使用し、細部まで精巧に型どりして、それをモチーフとして デッサンを描いていきます。手を「生身」の状態から「モノ」に置き換えることで自然に捉えるための 取っ掛かりになると思います。 新しい切り口で表現を探求し、ワンランク上のテクニックを学ぼう! 当日型取りした「手」は持ち帰っていただけるので、資料として今後の学習に役立ててください!
参加費は無料です。鉛筆デッサン用具を持参して下さい。


新美彫刻科では一人一人の生徒に合わせて日々指導を工夫し、全員が毎課題一つでも理解を深め、得る物があって終われることが目標です。やる気があるのになかなか上達しないと生徒を悩ませてしまうのは全て講師の責任だと考えています。なので僕ら講師は少しでも多くのことを伝えようと必死です!そして生徒の皆も、少しでも良い作品を出すことが出来るよう本当に頑張っています!講師と生徒が一体となって上達を目指していくぞ!という雰囲気がアトリエにあることが重要なのです。講師の努力と、生徒の努力、両方がしっかりかみ合って、新美彫刻科では芸大を始め、私立美大、公立美大においても圧倒的な合格率を打ち出しています。
僕たち講師は、今回のようなイベントや各講習会で一人でも多くの受験生に関わって、上達への手助けをさせて頂きたいと考えています。早いうちに手を打って、今年度ポジティブに第一志望の大学の合格を一緒に狙っていきましょう!

渋谷校、学科も頑張ってます

こんにちは、渋谷校です。

今日は渋谷校の学科のことについてお知らせします。

普段単語テストなどをやっているのですが、今回4月の成績を集計して、

優秀者MVPにはプレゼントを進呈しました。

今月はお昼に横浜へ行って買ってきた、ありあけのハーバーをプレゼントしました。

来月また、もしかしたら、なにかあるかもしれません。

 

このように渋谷校では学科面もしっかりサポートしていきます。

また、この5月には学科模試も実施します。外部生でも参加できますので気になる方は

こちらから。申し込みは5/18までです。

また、渋谷校の体験等もやっていますので気軽に参加してみて下さい。

無料体験はこちらから。

新宿校デザイン総合コース 2017.5.8 対談

デザイン総合コース 2017.5.8 対談 VOL.1

参加者 増田 新宿校 デザイン総合コース副主任
川村 東京芸大デザイン科2年 新宿校デザイン総合コース講師
川名 東京芸大デザイン科2年 新宿校基礎科講師
武田 国立校校長 デザイン総合コース主任

 

テーマ 受験勉強で大切にしたいこと

 

武田 今日は現在芸大、芸大、美大を目指して頑張っている人、これから目指そうとしている人へ今後の受験勉強の参考にしてもらうために今年度から、デザイン総合コースの中心になって指導をしてもらっている増田先生と、学生講師2人に来ていただいて、「受験勉強で大切にしたいこと」を自分の経験を含めて話を聞いてみたいと思います。

 

増田 今年度からスタッフの体制が代わりまして、指導方針、カリキュラム、アトリエ環境(光源)など、志望校に合格するための、より充実した内容に変わっていきます。1学期は、工芸科、私大デザインコースと共通にやる課題を増やし、それぞれの科の特性の違いや共通することなどを体感しながら基礎的なデッサン力、構成力、発想力を養って行きます。夏期講習では各大学の入試に即した課題を行い、実践力、対応力を磨いていきます。2学期からは、より個人の視点、特性を伸ばしながら指導していきます。新美芸大デザイン総合コースでは、講師によるデモストを頻繁に行っているのも特徴です。また、校外授業などを通して、普段体験できない環境での対応力やコミニケーション力を身につけていくことも大切なことですね。
ではここから、学生講師のお二人と対談した内容をQ&Aでお送りします。
今回は、川村さんです。

 

川村 新宿校デザイン総合コースの昼間部と夜間部を担当しています、東京藝術大学デザイン科2年川村真優香です。

 

Q1. 芸大を目指すきっかけはいつごろですか?
A. 川村:小さい頃から絵や物作りが好きで、将来は美術大学に行くのだなとぼんやり思っていたのですが、芸大をはっきりと意識するようになったのは中学生の時です。年齢問わず参加できる芸大の夏の講習に参加したのですが、その時の学生や大学の雰囲気がとても居心地がよかった記憶が強いです。その後大学受験のために他大学も見学したのですが、自分の興味が幅広いことから藝大デザイン科のカリキュラムに魅力を感じ、少人数制も自分に合っていると思い東京藝術大学に決まりました。

 

Q2. 受験時代、受験勉強を振り返ってどうでしたか?
A. 川村:現役生の頃はがむしゃらに上手くなろうと必死でした。浪人生と共に過ごせる夏期講習や冬期講習が刺激的だったのを覚えています。技術は上がったのですが、大事なメンタル面まで鍛えることができず、浪人が決まった時は本番に向けて1年メンタル面の調整をしようと決めました。浪人してからはデッサンと学科は確実に取れるよう上げてゆき、平面に関しては現役の時はしなかった私大対策も行いました。シンプルに強くいいきることの大事さや、厚塗りに慣れ利点を理解することができました。それまでは薄塗りばかりだったのですが、両方のバランスにより作業効率や絵の強さ、それぞれのモチーフの魅力が上がりました。私大対策がカリキュラムに組まれてたり、合同の授業や実技模試のおかげで身近に感じられたのがよかったです。多摩美術大学グラフィック学科・統合デザイン学科合格と結果としても表れました。

 

Q3. 受験時代の作品について
A. 川村:1浪の時のスヌーピーのデッサンが印象深いです。友人と自分たちでモチーフを選んで組み、今まで以上に質感やトーン幅を敏感に感じて描けました。それまでは黒が弱い・トーンや質感を誇張しすぎてしまうような癖があったのですが、これをきっかけに克服し、絵としても強く、より魅力のあるものを描けるようになったと思います。すごく楽しく描けたデッサンです。

 

 

Q4. 上達のきっかけは
A. 川村:現役の時からつけていた講評ノート・まとめノートはとても為になったと思います。全体や他の人に向けて言われたこと・自分の作品に対して言われたこと・自分の作品に対して自分が思ったことを毎回写真とともに記録し、ある程度たまったら要点を集めたまとめノートを作り、定期的に振り返って分析していました。書かないと忘れるタイプなので・・・。

 

 

Q5. 入試のこと
A. 川村:構成デッサンは出題されたモチーフが薄い色や中間色が多く、ひょっとこの眉と目くらいしか濃い色がなかったので、みんな絵が似そうだなと思いました。本番はお面を大きく描いている人が多かったのですが、私の強みは描き込みによる質感の豊富さ・観察と細部の表現の豊富さなので、時間内にそれらが出せるようなサイズと構成にしました。

 

 

Q6. 講師になって、教わる側から教える立場になって気づいたこと、考えること
A. 川村:受験美術に触れたての人と、美術受験を経験した教える立場側との、常識・認識の違いについてよく考えています。教わっていた時にも感じていて、何回か教わって初めて気付き、これをみんな普通にやっているのかと思った経験があります。また教えている今でも、自分が当たり前として認識していることが誤って伝わってしまったり、真逆の意味で伝わったりしてしまわないよう気をつけて伝えています。

 

Q7. 受験生にアドバイス、今、芸大・美大を目指して頑張っている人、これから芸大・美大を目指そうと考えている人に
A. 川村:好きなこと・人・物・作品に触れる時間をきちんと取ってもらいたいです。また憧れる気持ちを大切に日々を過ごしてもらえたらなと思います。受験のための勉強ですが、将来なりたいものややりたいことを見据えて、今吸収できることを吸収してほしいなと思います。

 

彫刻科GW前の課題優秀作品。

こんにちは!彫刻科の小川原です。GWが明けて1学期も中盤に入っていきます。夏期講習に向けて集中して課題に取り組んでいきましょう!

さて、今日はGW前の優秀作品を紹介していきたいと思います。
昼間部生の作品。静物基礎特訓を受けての静物課題です。
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とても完成度の高い作品になっています。ゲーテのマスクの質感にややリアルさ(自然さ)が足りないですが、画面全体をやりきっていて、作者の意気込みを感じられる内容です。

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こちらも昼間部生の作品です。全体に自然な印象で描けています。モチーフ台の布の質感にさらに迫りたいところですが、平面感なども出せていて、落ち度のない作品に仕上がっています。

昼間部生の作品。ジョルジョ模刻
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正直この時期これだけ印象が良く、カッチリした模刻が出せて来れていることに驚かされます。
この先観察が甘くなっていかないよう持っていければ模刻で負けることはないでしょう。
次回これよりレベルの高い作品を目指して欲しいです。ただそれはとても難しいことで、相当な意識の高さが必要なことを分かっておいて欲しいです。

同じく昼間部生の作品。
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出だしはかなり不安定で、動きも合わなかったですがかなり修正できました。軸に狂いは残りましたが、他の印象はとてもよいです。感覚的な反応によって捉えた印象はグイグイ引き出せるという良い面もあれば、理論的に確認する場面が少ないために正確性を欠いている部分もあります。弱点を意識的に抑えこんでいきましょう。

春期講習からの作品。フォーンの模刻。
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浪人生の作品です。春期講習から少しずつ進めてきました。まだ完全に完成はしていないですがここで一区切りつけました。途中形を丸く見てしまい、彫刻的な形体感の強さが弱くなってしまった時もありましたが大分良くなってきています。かなり勉強になったと思います。もうちょっとなのでぜひ完成させて下さい!

4月から基礎課題を反復し、基礎力を固めてきました。ここから夏期講習までの間に実践力をどんどん上げていきたいと思います。時期としてはまだまだ早いですが、全員が実際の試験でも戦えるかも!という実感が持てる作品を一つでも出せるように講師陣も指導を頑張っていきます!
生徒の皆さんも気合を入れて課題に臨んで下さい!

映像科:映像実習/アニメーション制作

こんにちは、映像科講師の土屋です。

映像科では先週4/21(木)?23(日)、3日間で
「ストップモーション・アニメーションを作ろう」という授業を行いました。

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グループワークで、実際に1?3分程度のコマ撮りアニメ作品を作ってもらい、
23日の発表にはなかなかの力作が3本そろいました。

さて、その前提授業となる21日には、制作の参考になるような映像作品を
上映しましたので、上映しきれなかったものも含めて、いくつかご紹介します。
ブログだとYouTubeなどにすぐ飛べるのでぜひ見てみてください。

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『オオカミとブタ -Stop Motion with Wolf and Pig-』作者:竹内泰人さん

「ストップモーション・アニメーションは、写真の連続で出来ている!」
という特性の参考として観てもらいました。

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『こまねこ はじめのいっぽ』監督:合田経郎さん

コマ撮りアニメを作るこまねこの話。
こまねこ自体もコマ撮りアニメで作られていて、構造が興味深いです。
調べてみたら、東京都写真美術館『過程を見せる展覧会。“絵コンテの宇宙ーイメージの誕生”』
での展示が、こまねこの始まりなのだそうです。
http://www.komaneko.com/intro/about.html

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『Western Spaghetti』監督:PES

「物をコマ撮りで動かしてアニメーションを作る」という話の参考として観てもらいました。
この作品は、音の使い方がヤン・シュヴァンクマイエルを彷彿とさせますね。

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『The Joy of Books』監督:Sean Ohlenkampさん

新美の課題ではテーマを「場所に魂が吹き込まれる」として制作をしてもらい、
この作品はそのテーマの参考として紹介しました。
この本物の本屋さんを使った作品、すごく手間がかかりそうな分
温かみのある映像になっていますよね。

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この他に観てもらったのは、
ヤン・シュヴァンクマイエル『闇・光・闇』や伊藤高志『SPACY』などなど。

紹介したい映像作品はまだまだたくさんあるのですが、
ストップモーション・アニメーションは技法として定着しているので、
世の中にさまざまな表現が溢れているのです。

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新美では、こんな感じで
通常の紙+鉛筆の課題以外のワークショップも時々行っています。